1995年9月、『V6』デビュー発表会見

三宅の健ちゃんへ 次のステージを楽しみにしてるぜ! これからファンの皆様に素敵な時間をプレゼントして下さい! これ約束ね^_^ ところで剛! 昨日誕生日だったね おめでとう! トニセン》

 2月21日に公式ツイッターを更新した坂本昌行、長野博、そして井ノ原快彦ら『20th Century』。5月2日をもってのジャニーズ事務所退所を発表した三宅健へエールを送りつつ、元メンバー・森田剛の誕生日も祝った。

 イノッチら“トニセン”と、三宅に森田、岡田准一の『Coming Century(カミセン)』からなるジャニーズグループ『V6』。1995年にデビューすると『愛なんだ』や『WAになっておどろう』などの数々のヒット曲を輩出し、『学校へ行こう!』(TBS系)をはじめとするバラエティー番組でも活躍した6人。

 そんな国民的人気を誇ったV6が解散したのが2021年11月1日。同時に巣立った森田を追うように今回、“剛健コンビ”の相方・三宅もジャニーズを去る道を選んだわけだ。退所発表を受けて、彼らの功績を讃える声がSNS上に溢れている

《剛健。私の大好きなjr黄金期の始まり》

《『ジャニーズJr.』という存在を認識して、初めて好きになったのが剛健でした》

《なんだかやっぱり寂しいなぁ…。初のJr.単独コンサートをしてJr.といういちブランドを確立させて道を作ったのは剛健の2人だったもんね。》

 そう、今でこそ当然のように公演されている、むしろデビュー組と同等の人気を誇るジャニーズJr.のコンサート。その礎を築いたのが森田と三宅による“剛健コンビ”だった。

Jr.黄金期を築いたのは剛健コンビ

「もう30年近く経ちますか。当時のアイドル誌で集計されていた『人気Jr.ランキング』で、毎回ワンツーを独占していたのが三宅と森田の剛健。Jr.の役割といえば先輩グループのバックダンサーでしたが、2人の人気ぶりにジャニー(喜多川)さんがコンサートを企画したと記憶しています」

 ジャニーズ事情に詳しいベテラン芸能ライターが語る“コンサート”というのが、1995年に新高輪プリンスホテル『飛天の間』で公演されたジャニーズJr.による初の単独コンサート』。そのステージでセンターを務めたのが剛健コンビだった。

「他にはJr.だった滝沢秀明やKinki Kids、嵐メンバーらも出演。のちの『8時だJ』(テレビ朝日系、1998年)出演などで“ジャニーズJr.黄金期”と称されたメンバーを含む面々で、ジャニーさんを動かした剛健がいなければ、彼らの運命も変わっていたかもしれません」(前出・芸能ライター、以下同)

デビュー間もないV6

 この伝説的コンサート開催から約2か月後の1995年9月、剛健も参加した『V6』のお披露目と同年11月のCDデビューが発表されたのだが、当初はこのメンバー構想はジャニーさんの頭の中にはなかったものだという。

剛がいないのならV6やらない

「当時、ジャニーさんが最も期待を寄せていた三宅をワントップとするグループの予定で、そこに森田の名前はなく、別のグループでメインを張らせることを考えていたと聞きます。

 ところが、V6入りを打診された三宅は“剛がいないのならやりたくない”と。自分がメインになるよりも、“剛健”でグループになることを選んだのです。ジャニーさんも彼の意思を聞き入れ、結果としてトニセンのサポートもあってチームワーク抜群の愛されグループになりました」

 では、三宅が退所する5月以降、剛健コンビが再び顔をあわせることはあるのだろうか。

「今の森田は宮沢りえさんと“二人三脚でやっていく”印象を受けますし、夫婦で設立した事務所での活動や俳優業がメイン。彼女の後押しがあれコンビ復活もあるかもしれませんが、合流の可能性が高いのは『KEN Tackey』として活動したタッキーの方。タッキーが退所のきっかけになったとも言いますからね。

 でもまあ、これは私の希望ですが、それこそ三宅とタッキーが声をかければ、山下智久や渋谷すばるら“辞めジャニ”の黄金期メンバーによる一夜限りのコンサートなんていうのもありそう。その時は全員で『Can do! Can go!』を歌ってもらいたい(笑)」

『8時だJ』でもよく歌われていたV6の『Can do! Can go!』は、出演者やファンに馴染み深く、以降も後輩Jr.たちに歌い継がれている“ジャニーズ社歌”ともされる楽曲。これもまた愛されたV6の、“剛健コンビ”の功績なのだろう。

会食を終えて店から出てきた滝沢秀明と三宅健(2017年)

 

店から出てもしばらくアツアツに語り合う、滝沢秀明と三宅健の“ケンタッキー”コンビ('17年1月)

 

'98年の日本テレビ系『24時間テレビ』でチャリティーマラソンランナーを務めたV6。17歳の岡田はやせ細く

 

(左から時計回り)長野博、井ノ原快彦、坂本昌行、岡田准一、森田剛、三宅健