大丸別荘公式ホームページより
 週に1回以上必要な浴場の湯の取り換えを年2回しか行わず、基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出された問題で、福岡県筑紫野市にある老舗旅館「二日市温泉・大丸別荘」の運営会社の山田真社長が、2月28日に会見を開いた。

「慶応元年に創業。昭和天皇も宿泊されたことのある歴史ある旅館で、男女ともに100坪ある源泉掛け流しの岩風呂は当旅館の目玉でした。博多駅から電車で15分というアクセスながら、木々に囲まれた浴室は、都会の喧騒を忘れられると評価が高かったですね」(トラベルライター)

報道後に書き込まれた口コミがすべて削除される

 山田社長は、「源泉掛け流しなのである程度お湯が入れ替わっているから、大丈夫だと軽く考えていた」と会見で弁明したことでSNS上では、

《ずさんすぎて怖いよ 温泉行けなくなってしまうよ》

《泊まった客がレジオネラ症になって発覚したのにも関わらず、責任者の対応に誠意が全く感じられない》

 と、バッシングが相次ぐ結果に。そんな中、当旅館にある疑惑が浮上している。

「Googleマップの口コミは実際に利用していなくても書き込めるとあり、不祥事を起こした企業や店舗などはレビュー欄が荒らされるのが定番です。大丸別荘も報道後に低評価が相次いだのですが、会見が行われた2月28日現在、報道後に書き込まれたすべてのレビューが削除されている状況です」(ネットニュース編集者)

 実際に確認したところ、最も新しい口コミでも1週間前。570件投稿されたレビューの平均点は5点満点中4.4点と高評価だった。

報道後、実際には利用していないと思われる人たちが低評価のレビューを多数書き込んだようで、一時は口コミの平均点が3.7点まで下がっていたスクショがSNSでは出回っています。実際には利用していないのに、バッシング目的で低評価をする人たちにも問題はありますが、県の調査にも虚偽の説明をしていた施設が会見で謝罪する前に、自分たちに都合の悪い口コミを削除していたとなれば、信用を失っても仕方ないですよね」(同・ネットニュース編集者)

電話取材に旅館側の回答は

 Googleの口コミは個人や店舗側でも削除依頼が可能だという。

「名誉毀損にあたるものやライバル店の評価を下げるような利害関係があるものなどは、Google社に申請し、認められれば削除してもらえます。ただ個人で行う場合は時間がかかります。不祥事などで荒らされたケースであれば、即日対応も可能な口コミ削除を専門にしたWEBマーケティング会社に頼むのが一般的です」(ITライター)

 低評価の口コミを削除している疑惑について大丸別荘に電話で確認したところ、

そのような話を耳にしましたが、うちでは存じません。本当にそんなこと(口コミの削除)ができるんですか?

 少なくとも旅館で働くスタッフは把握していないとのことだった。温泉業界の信用問題にも関わるだけに、低評価投稿がされないように今後は心を入れ替えてほしいものだ。

大丸別荘の低評価書き込み削除疑惑を指摘する書き込み

 

報道後、低評価が相次いで平均点は3.7点まで下がっていた

 

会見が行われた2月28日には4.4点まで戻っていた

 

大丸別荘公式ホームページより