'21年7月期に放送された日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)。4月28日に公開される劇場版に先立ち、同月16日に新作スペシャルドラマが放送されることが発表された。主演の鈴木亮平をはじめとしたおなじみのキャストに加え、伊藤淳史も出演するという。
国の協力も取り付けるTBSの「本気」
「伊藤さんはMERのチームに新しく加入し、現場を混乱させる“ポンコツ医師”を演じます。キャスト陣の豪華さはもちろん、東京消防庁や海上保安庁の協力も取りつけており、TBSの本気度がうかがえます」(テレビ誌ライター)
最終話の平均世帯視聴率は19・5%を記録し、鈴木は『第4回アジアコンテンツアワード』でベストアクター賞を受賞するなど、大奮闘。
「続編を匂わせる終わり方をしたので、放送終了時からカムバックを望むファンの声が大きかったんです。実際、ドラマの公式インスタグラムは放映当時よりもフォロワーが増え、現在は20万人以上。期待の声が後押しとなって、昨年1月に映画化を発表しました」(同・テレビ誌ライター)
同じ日曜劇場枠で放送され、'21年12月に映画が公開された『99・9-刑事専門弁護士-』の興行収入は30億円を超える成功を収めた。高い目標が身近にあるだけに、現場にはさぞかし緊張感が走っている……と思いきや、どうやらそうではないようだ。
「失敗の要素ナシ」でリラックスムード
3月上旬、スペシャルドラマの舞台となっている隅田川のほとりでは、50人ほどのロケチームが撮影に臨んでいた。その中心には、MERのユニフォームに袖を通した伊藤淳史と中条あやみの姿が。
大型水上バスと屋形船の衝突事故が発生し、コントロールがきかなくなった屋形船が負傷者を乗せたまま暴走するというストーリー。中条は命綱をつけて、橋から川へと飛び降りようとするシーンの撮影真っただ中だった。この日は個別のシーンの撮影のみで、伊藤と中条の共演こそなかったが、伊藤はすっかり撮影チームになじんでいるよう。
正午近くになると、スタッフやキャストがそろって河川敷に腰かけ、お昼休憩を取っていた。中条や伊藤もその輪に加わり、まるで遠足のように昼食を楽しむ様子からは余裕さえ感じられた。
「連続ドラマの映画化は大コケすることもありますが、『TOKYO MER』に関しては失敗の要素があまり見当たりません。そうしたこともあり、余計なプレッシャーを感じずに現場に臨むことができるのでは」(スポーツ紙記者)
人命救助だけでなく、興行収入でも確実に成功を収めることはできるか。