4月期より放送予定の、親友で俳優の大泉洋とバディ主演を果たすドラマ『ラストマン―全盲の捜査官―』(TBS系)が早くも話題の福山雅治。49歳になる大泉とは5歳差の福山だが、年齢不詳の見た目は相変わらずで、そのエイジレスなイケメンっぷりにも再び注目が集まっている。
一方で『サンデーLIVE!! 』(テレビ朝日系)のMCも好評の東山紀之は福山よりも2学年年上だが、番組内で20代・30代のスポーツ選手と並んでも遜色ない美肉体も素晴らしく、福山同様に年齢をまったく感じさせない外見を維持している。
また、大谷翔平選手やダルビッシュ有選手、ヌートバー選手などの野球選手が活躍したWBCで、侍ジャパン公認サポートキャプテンを務めた中居正広も復帰後、以前と変わらぬ見た目とMC力を発揮。
他にも、元祖エイジレス男性タレントとも言える郷ひろみや、YouTubeでくま取り施術を公開した芸人の宮迫博之など、ビジュアルも話題の男性タレントの中で、医師から見ても「バケモノ級の若々しさ」と称賛されるのは誰か?
美容整形外科『銀座高須クリニック』の若佐医師に老け込み/若見えの差や最新アンチエイジング方法を伺いました。
美容整形外科医も称賛!バケモノ級に若い男性芸能人
回答者:美容整形外科『銀座高須クリニック』若佐文医師
――若々しさが評判の男性タレントといえば、常に首位に名前があがるのが福山雅治さんや東山紀之さんですが、実年齢と比べてやはりお若く見えますか?
若佐医師(以下若佐)「ズバリ、かなり若いです!特に東山さん、若いどころかぜんぜん変わらないってくらいの見た目です」
――なんとなく、福山さんの方が童顔な印象でしたが東山さんの方がさらに若く見えるんですね! その理由はどのあたりでしょうか?
若佐「フェイスラインがすっきりとダブつきがまったくないのと、シワができにくい、顔の凹凸が少ないつるんとしたしょうゆ顔、このあたりが勝因だと思います」
――顔の凹凸があると男性はかっこよく見えるかと思いましたが、ない“しょうゆ顔”はシワができにくいという利点があるんですね。でも、そんな東山さんも少~しくらいは老けたかな? というポイントがひとつくらいは……?
若佐「う~ん、強いて言えば“首回り”かな。ほんの少しだけシワっぽさがなくもないです。でも、同年代の男性からすればほとんどないですけどね!」
――いや、1箇所でもあって安心しました(笑)。ところで、ジャニーズの先輩でもある郷ひろみさんはいかがでしょうか? これで還暦を超えているなんてバケモノ、いやサイボーグ級の若さだと思います。ステージのパフォーマンスの含め、驚愕の一言です。
若佐「彼もフェイスラインがすごいです。こんなにきれいな卵型を保っている60代はいないんじゃないでしょうか? ダンスとかもキレキレですし、肌感や運動能力はそこらへんの30代より若々しいかも……」
――そうですよね! ところで、郷さん、東山さんはお肌がきれいなせいか、なんとなく髭のあとが目立つ気もします。髭のあとって若見えにはどうでしょうか?
若佐「髭が濃いと青っぽく見えるので、脱毛して毛穴を目立たなくさせると若見えに効果がありますね」
――ただ、レーザーって白髪には反応しない?
若佐「はい、残念ながら白髪には反応しませんが、それを踏まえた上で歳を重ねてから髭などムダ毛脱毛にチャレンジする方はけっこういますよ」
――ちなみに、東山さんも郷さんも“フェイスライン”に言及していますが、フェイスラインって年齢が出る部位なのでしょうか?
若佐「出ますね。ダンディな魅力がすてきな俳優の舘ひろしさんですら、フェイスラインにウニウニとズレが見えてきていますね」
――確かにそう言われると……。では、シャープなフェイスラインを保つためにどのような施術がおすすめでしょうか?
若佐「まずはエステ感覚で器具を当てるだけの手軽さが人気の『ハイフ』ですね。ダウンタイムの心配もなく、女優さんにもリピーターが多い人気の施術です。それでも追いつかないたるみがある場合は、切る施術の『フェイスリフト』でしょうか」
――男性にはどちらが効果的など、性差はありますか?
若佐「いいえ。用途やダウンタイムなど、それで選べばよいと思います。ちなみに噂ですが、某国のPチン大統領もフェイスリフトをやっている……なんて噂もあります(笑)」
――政治家もルックスを整える時代ですね! ところで若佐先生は以前「脂肪は財産」と仰っていましたが、みなさん、頬のハリがある印象ですね。
若佐「頬のこけって、かなり老けて見えるので、若い頃はパンパンのほっぺが悩みでも、エイジレスな魅力を保つには欠かせないポイントになります。ただ逆に、頬に脂肪がつきすぎるとそれが原因で頬が落ちてきて、結果フェイスラインが崩れることになります。みなさん頬の脂肪が少なすぎず多すぎずの絶妙なバランスです。
(脂肪が)多すぎると頬が重たくなってフェイスラインが歪んで老けてしまいますの要注意です」
――なるほど。では頬と同様に“まぶたがたるんで重たく見える”のも加齢現象ですか?
若佐「その通りです! まぶたは弛みが出やすい部分なので、重たくなると目が小さくなり、目がしょぼしょぼと老けて見えます。その場合には『眉下リフト』という眉毛の下から皮膚を切る施術か、『サーマクールアイ』という目の周りだけに熱を与えて引き締めるレーザー系の施術で改善が見込めます。
また、二重の幅が狭くなっている程度であれば埋没法で広げるという方法もありますね」
――まぶたも気を付けたいエイジング箇所ですね。ところで目元といえばYouTuberとしても活躍中の宮迫博之さんが「目の下のクマ取り」で若返りを公開していました。
若佐「行ってましたね。ただ、ちょっと取り過ぎで今度は窪みが気になるかも……?併せて脂肪注入をしても良かったかな? とも思います。でも施術前よりもぜんぜんお若く見えます。
そういえば、先ほど名前をあげた男性陣はみなさんクマがそれほどないのも特徴的ですね」
――クマといえば、一時期クマが目立っていた木村拓哉さんですが、最近目元がすっきりした印象です。
若佐「年齢的にも目の下のたるみを取る脱脂手術をしてもおかしくはないですけどね」
――木村さんと同じ元SMAPの中居正広さんは体調不良で芸能活動をお休みし、今年1月に復帰しましたが、以前と変わらぬ見た目を保っているようにも思います。見た目的にもかなり若く見えますが、いかがでしょうか?
若佐「中居さんは元々童顔で(老け的には)得な顔立ちだというのもあると思います。たしかに、まったく衰えを感じさせませんね! 若干痩せた印象もありますが、病後復活した芸能人のなかで、ここまでキープするのはすごいことです。
それに、中居さんは松本さんと番組を始めますよね! 国民から絶大な人気を誇るお2人ですから、最低でも半年間(2クール)はやると思います。もしくはそれ以上も考えられますよね。その仕事を受けたということは、それだけの健康状態に回復しているということにもなります。この短期間でそれほど回復させるとはさすが国民的アイドルですね!」
――ところで、若見え男性タレントを話題にしてきましたが、エイジングに対するアプローチに男女差ってあるのでしょうか?
若佐「やはり女性も男性もフェイスラインが一番年齢を感じさせてしまう部位なので、フェイスラインへのアプローチが大切なのは同じです。しかし、男性の場合は多少頬がこけていてゴツゴツしていてもいいけれど、女性の場合はこけたり骨っぽいとより老けて見えるので、その点は注意が必要かな」
――では、手軽なエイジング施術でおすすめのものはありますか?
若佐「肌が一気に透明感が増し、清潔感も出る『シミ取り』はいかがでしょうか。あとはシワが深くなる前にボトックス注射を打ったり。今はマスクで隠せたりしますし、するなら今がチャンスかもしれませんね」
――ちなみにコロナ禍で美容整形をする方は増えましたか?
若佐「口元などや目元など、マスクで隠しやすい、または目立つ部分の施術が増えた印象です。歯科でも矯正など増えているという話もあります。いずれにしても、隠せるうちにしとくのはいいかも。仮に出社があるという方でも、縁の厚いメガネとマスクをすれば、気付かれないでしょう」
――なるほど、そういう意味では今はねらい目ですね! ところで個人的に老けて見えるポイントって「ほうれい線」かなと思いますが、おすすめのほうれい線対策ってありますか?
若佐「一番手軽で結果が見えやすいのは『ヒアルロン酸注入』かな。糸リフトで引き上げてからヒアルロン酸注入をしたり、ハイフで上げてヒアルロン酸というように、併用しやすいのもポイントです。糸だけではなかなか難しい部分をヒアルロン酸を入れることによってふっくらさせることができますよ。
ただ、男性の場合はあまり入れすぎるとのペーっとした印象になってしまうので注意が必要です。これはドクターのセンスによるところも大きいので、クリニック選びが大事だと思います」
――では最後に、先生が思う最強の若見え男性芸能人を教えてください。
若佐「やっぱり郷ひろみさんですね。若干、首の縦シワは出てきているものの、身体能力も含めフェイスラインも保っていて若々しい。ものすごいストイックと聞きますので、運動量もきっとすごいでしょう。ここまで身体能力を維持して容姿も保っている郷さんは“バケモノ”級若見え男性芸能人だと思います!」
今回お話を伺ったのは……
若佐文(ワカサ アヤ)先生:
久留米大学医学部卒業、久留米大学病院、久留米大学医療センター、嬉野医療センターに勤務。その後大手美容外科クリニック渋谷院院長を経て、令和4年より銀座高須クリニック勤務。二重整形くま取り等目周りの施術が得意。その人の美しさを最大限引き出すため、丁寧なカウンセリングを行っている。日本美容外科学会会員。