コロナ禍でも「顔」を出して謝罪会見をしたアンジャッシュ・渡部建と、TKOのふたり

 あるなしクイズ風にいえば、基準値の3700倍のレジオネラ菌が検出された福岡県筑紫野市の老舗旅館の前社長の会見にはあって、アンジャッシュ渡部建の会見にはないもの、知床遊覧船社長の会見にはあって、TKOの会見にはないものなーんだ、である。

3月13日からマスク着用は個人の判断

 コロナ禍の謝罪会見で大きく様変わりしたものをひとつ上げれば、マスクである。謝罪する責任者が、マスク姿で登場する。表情が半分隠れて、言葉の真意、謝罪の真意が読み取れない。

「先日の老舗旅館の会見も、知床遊覧船のときも、マスクは不要です。取材陣との距離は空いていますし、マイクでしゃべっているので声を張り上げるわけではない。飛沫は飛びません」

 と民放情報番組カメラマンは指摘する。続けて、

「とはいえ、マスクを外してください、とメディア側からはいえない。コロナを盾にされてしまいますからね。本来なら、透明なフェイスガードを準備して、これを付けてください、とお願いするのがいいと思いますよ」

 コロナ禍での一般企業の謝罪はマスク着用が多かったが、立派なのは芸能人の謝罪会見だ。渡部の謝罪会見は2020年12月、TKOの謝罪会見は2023年1月。ともにコロナ禍でのものだったが、渡部は透明のフェイスガード、TKOはノーマスクで挑んだ。

「渡部は囲み取材ですから、取材陣との距離も近く、フェイスガードで安全策を取っていました。TKOは取材陣との距離もあり、ノーマスクでも飛沫は届かない感じでした。芸能人ですからもともと面が知られているし、今さら隠す必要もない。それゆえに、顔が見える対策をする。万が一、表情が見えないマスク姿で謝罪会見をしようものなら、それがまた炎上のネタになりますからね」(芸能リポーター)

 表情からは、多くの情報が得られるが、マスクがそれを奪って来た。護送される容疑者の表情も、反省しているのかどうかも、マスク越しにはわからない。

「容疑者の場合、透明のフェイスガードにすると、さらし者にしていると警察が批判を浴びそうですから、そこはやりにくいと思いますよ」(前出・情報番組カメラマン)

 3月13日から、これまでのような強制的なマスク着用はなくなり、個人の判断による脱マスクの日常が始まる。芸能人を見習い謝罪会見はノーマスクで!という日々も戻るのだろうか。 

 
2021年7月上旬、保育園から息子と帰宅する渡部建

 

2020年10月、息子と散歩をする佐々木希

 

2019年に都内の神社で行われたお祭りにお忍びで参加した渡部建と佐々木希は、社に向かって遠巻きに手を合わせていた

 

2010年時の佐々木希
2010年時の佐々木希

 

車内で直撃取材に応じるTKO木下隆行('19年)
2012年、代官山蔦屋に訪れるTKO木下が乗っていた車から出てくる瞬間
2012年、代官山蔦屋に訪れるTKO木下が乗っていた車の窓の様子
2012年、代官山蔦屋に訪れ、何かを購入したTKO木下