昨年に引き続き、今年に入っても飲食物に薬物などを混入させて女性の意識を失わせてから性的暴行を加えるという事件が後を絶たない。そんな一連の事件の中でも、最も悪質と言えるのが、ゲストハウス経営者による犯行だ。
女性宿泊客に薬物を飲ませて性的暴行をしたとして、岡山県里庄町のゲストハウス経営者・武内俊晴被告(48)が最初に逮捕されたのは2022年9月。きょう(13日)には、わいせつ等の容疑で7度目の再逮捕となった。捜査関係者によると、容疑者は警察の取り調べに「何をやったのか思い出すことができない」と容疑を否認しているという。
『週刊女性PRIME』は事件当時から被告の素顔を追いかけ、ある“黒いウワサ”を掴んでいた。
(以下は、2022年9月24日に配信した記事の再掲載です)
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「古民家を改装した宿で、部屋と部屋の仕切りは襖だけ。こんな不用心なところに誰か泊まるんかなと……」
近隣住民の危惧は現実のものとなった。
女性客に薬飲ませて性的暴行
岡山県警は9月20日、女性宿泊客に薬物を飲ませて性的暴行をしたとして、同県里庄町のゲストハウスの経営者・武内俊晴容疑者(48)を準強制性交の疑いで逮捕した。
「武内容疑者は19年8月8日の夜、30代の女性宿泊客Aさんに睡眠作用のある薬物を飲ませて、抵抗できない状態にしてからわいせつな行為をした。容疑者に提供された酒などの飲み物に薬物が混入されていたようです」(全国紙社会部記者)
3年前の事件が発覚したきっかけは、今年3月に起きたある騒動だった。
「容疑者のゲストハウスに宿泊した女性Bさんが“泊まった翌朝に嘔吐するなど体調を崩した”と警察に相談。すると、Bさんの体内から身に覚えのない薬物が検出されたんです」(捜査関係者)
Bさんの捜査を続けるなかで、Aさんの被害も浮かび上がってきたのだ。
警察の取り調べに対して、武内容疑者は、
「やったか、やっていないかについては黙秘します」
と容疑の認否を拒否。反省や謝罪の言葉もないという。
20年近く空き家だった古民家を武内容疑者が買いとってゲストハウスとして開業したのは、約4年前。だがオープン当初から、容疑者と近隣住民とのトラブルは絶えなかったという。
「隣の家との境界線の柵を勝手に引っこ抜く、屋根の瓦を他人の畑に捨てる、車で狭い道を猛スピートで走る……やりたい放題ですよ。抗議すると“警察を呼ぶ”“弁護士を知っている”と言われるし、厄介きわまりない人だった」(別の近隣住民)
容疑者のゲストハウスは、旅行サイトで“女性1人でも安心して過ごせる宿”という口コミが多く、高評価だった。
「近所とはトラブル続きだけども、女性にはやさしかったみたいですよ。“ありがとう。また今度、来てね”などと猫なで声で言うみたい」(前出・近所の住民)
なかには2、3か月間という長期宿泊をする女性もいたという。そんな中、こんなトラブルも起きていた。
100万円を数回、宿につぎ込んでいる
「親とケンカして家出してきた女性が容疑者の宿にずっと泊まっていて、母親が娘を取り返しにきたことも。そのとき、母親が“娘は100万円を数回、うちの口座から下ろして宿につぎ込んでいる”と言っていました」(同・近所の住民、以下同)
宿泊費は素泊まりなら1泊2000〜3000円程度で、数百万円もかかるわけがない。他にもこんな話が。
「容疑者のゲストハウスに出入りする長い髪の女性がいた。暗い印象の人で数か月はいたと思うけど、忽然といなくなって……」
“容疑者が宿泊客を無断で撮影したとみられるわいせつ画像を多数、押収した”と前出の捜査関係者は話しており、
「もしかしたら裸の写真で女性たちを脅し、金を巻き上げていたのではないか。そんなおぞましいウワサが住民のあいだでは囁かれています」
Aさん、Bさんの件はほんの序章。今後、武内容疑者の女性や金にまつわる犯罪が、次々と露わになるに違いない。