「トム・ハンクスの隠し子」のモノマネをするニューヨーク嶋佐(公式インスタグラムより)

《普段野球嫌いの坂井がニューヨーク嶋佐が野球嫌い発言により炎上してるのを受けて急に『WBC最高!大谷最高!』と言いだしまーきの!》

 お笑いコンビ『鬼越トマホーク』の金ちゃんが3月15日に自身のツイッターを更新。相方の坂井良多と一緒に写真に写った、おばたのお兄さんのネタを交えて投稿した。

 どうやら、相方の屋敷裕政に「早く負けてほしい」発言を暴露されて炎上中の、『ニューヨーク』嶋佐和也の発言を意識したようだ。

「海外ドラマのPRイベントで記者から“野球嫌いの嶋佐さん”と振られて、“(野球は)おもしろくない”などと発言したやり取りがニュースで報じられて炎上。今も野球ファンをはじめとしたネットユーザーからの批判が止みません。

 メジャーリーガー・大谷翔平選手ら侍ジャパンの快進撃で盛り上がっている世間のムードに水をさすような発言だったことは否めない」(スポーツ紙芸能デスク)

 WBC(ワールドベースボールクラシック)第1次ラウンドを4戦全勝、グループBを1位通過で突破した野球日本代表チーム「侍ジャパン」。TBSとテレビ朝日の系列局で中継された4試合は全て世帯視聴率40%超えで、他局も人気にあやかるようにニュース、情報番組やワイドショーで特集を組む力の入れようだ。

 まさに全国各地で“WBCフィーバー”が起きている、ように見えるのだが、一方でーー。

野球ハラスメントにうんざり

《職場でWBC興味なくて見てないって言ってるのに昨日のWBC見た?って出勤すると聞かれるのなんなん》

《いい加減年寄りの野球ハラスメントにうんざり

《サッカーの時も野球の時も興味が持てなくて今もリアルタイムで1度も観てないんだけど 仕事場とかで誰かにその話題を振られた時「観てなくて…」と答えると非国民扱いされるの意味わからん 応援したい人が応援するんじゃ駄目なの?》

 周囲の「WBCを観て、応援して当たり前」という風潮に、SNSでは悲鳴にも近いような「興味がない」ユーザーの声も上がっている。

「特に世界的なスポーツ大会やイベントで毎回、起きる論争ですね」とは、マーケティングトレンドに詳しい広告代理店営業スタッフ。

 森保一監督のもとで決勝トーナメント進出を果たした2022年のワールドカップ・カタール大会でも、今回のWBC同様に一部で「うんざり」する人たちがいた。

話を振られることに苦痛を感じている

「勝利と喜びを分かち合いたいサポーター、そしてテレビ観戦でサッカー熱を上げて話題を共有したいライト層の一方で、そんな周囲のムードに話を合わせざるを得ない、また興味がないのに視聴を強要される、といった“サッカーハラスメント”を訴える声も多かったのです。

 お酒を飲めない人に強要する“アルハラ”と似ているかもしれませんね。野球やサッカーに興味を持てない人にとって、大会期間中の職場や学校では“いつ話を振られるか”と苦痛に感じることもあり、それこそ“早く負けてなのかもしれません」(前出・営業スタッフ、以下同)

 いくら世間がWBCやワールドカップで盛り上がっているからといって、視聴率40%という数字を顧みれば、単純に考えると国民の半数以上に“興味がない人”や“受けつけない人”がいる可能性があるということか。

 ならば、ニューヨーク嶋佐の場合も周囲からの“野球ハラスメント”にうんざりしていたからこその発言、ということ?

「いえ(苦笑)、いくら嶋佐さんが野球に興味がない、嫌いだとしても、国民の半数近くは“興味ある、好き”なわけです。わざわざ公の場で野球を否定するような発言は不用意でしたし、そもそも屋敷さんの暴露も空気を読めていないようでした。

 もともと社会風刺や毒気あるネタを得意とするニューヨークだけに、記者さんに振られて咄嗟に披露した芸風だったのでしょうが、興味がないことをネタにした上でもっと上手いコメントを出せていれば炎上することはなかったのかなと」

 笑いの持って行き方を少々間違えてしまったようで。

ラーズ・ヌートバー選手の母・久美子さんのモノマネを練習するキンタロー。(公式ブログより)

 

ラーズ・ヌートバー選手の母・久美子さんのモノマネを練習するキンタロー。(公式ブログより)

 

「名物ママ」のモノマネをするニューヨーク嶋佐(公式インスタグラムより)

 

ニューヨーク嶋佐と屋敷