【もともと“三木谷さん叩け”言われたのも立花さんの指示やし、あの〜、いわゆる木原のこととかも全部、立花さんに“やってくれ”と言われてやってるわけよ。で、やるのは俺の仕事みたいなところもあるから全然いいねんけども。
その“ケツは拭くから”って言った中で、ケツも拭かずに“○○(動画ではピー音)です”みたいなこと言われると、俺としては誰を信用していいかわからんくなるから、え〜、その辺に関してきちっと立花さんの意見を聞きたいと思っています】
3月15日の参議院本会議で除名処分が可決され、議員資格を失った“ガーシー”こと東谷義和氏。すると翌日、議員の不逮捕特権を失ったためか、警視庁は動画サイトを通じて著名人への強迫行為を繰り返したとして、暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕状を請求。
そんな一夜にして国際手配される可能性もある、“逃亡者”ガーシーによる“暴露”をひろゆき氏が3月16日、自身のツイッターにて《ガーシー氏の常習的脅迫の指示を立花孝志氏が出してたと証言。》として取り上げた。
その投稿された“暴露”というのが、冒頭の楽天グループ・三木谷浩史氏や木原誠二内閣官房副長官とされる人物に関する内容で、これが元NHK党党首の立花孝志氏の指示によって行われたと告白したのだ。
立花は「犯人隠避罪」に問われる?
この動画はどうやら過去の『ガーシーCH』からの“切り抜き”のようで、正確な配信日時こそ確認できないものの、SNSユーザーによってネット上に投稿されたのが2月下旬ごろ。つまりはガーシーが議員を除名される前に撮られた動画のようだが、それ以前にも、
《NHK党の立花氏が党首を辞めた件ですが、逃亡犯のガーシー氏に資金援助して逃亡を助けた「犯人隠避罪」に問われるのを恐れてるのではないかと。》
などと逮捕状請求を報じられて以降のガーシーと立花氏の動向を注視していたひろゆき氏だけに、今回の“暴露動画”に目が止まったのだろう。
《(立花さんは)正直に本当のこと言ってやっていうだけの話です、ほんまに》
3月8日、ガーシーの参院本会議欠席の責任を取るとの名目で、NHK党党首の辞任と『政治家女子48党』への党名変更を発表した立花氏。ガーシーはこの時もSNSで切り出すと、
《俺はもう何十回何百回と言うけど「日本に帰らなくていい、国会に出なくていい」って言ったの俺じゃないからね。立花さんやからね。そこをね、論点をすり替えないでほしい、ほんまに…》
と、「帰国しなかった、国会に出なかった」のも、立花氏の“指示”に従ったまでとするような物言いに終始。選挙戦をともに勝ち抜き、喜びあった“同志”への信頼はすでにないように見える。
「死なばもろとも」立花も道連れか
元N党の動向を取材してきた政治ジャーナリストは、「そもそも互いに利用して、されての関係で成り立っていたのでしょう」と解説する。除名されたガーシーの代わりに繰り上げ当選したのは、政治家女子48党の斉藤健一郎副党首だ。
「おそらくN党にとってガーシーさんは集票目的で担ぎ上げたにすぎず、早々に議員辞職をすると踏んでいたのかもしれません。さすれば扱いにくい彼よりも、繰り上げ当選させた“手駒”を議席に置くことができますからね。
ところが、ガーシーさんなりに議員として“やる気”を出してしまい、なかなか辞めようとしなかったのかもしれない。逮捕の心配があったのは事実でしょうが、それ以上に彼に帰国、国会に出席されて困るのは立花さんの方だったようにも思えます。
BTSを謳った詐欺行為を働き、芸能人や著名人らの暴露で名を馳せたガーシーさんですが、どこか義理人情を果たすような人間臭さも感じます。もしかしたら、どこかで信用していた立花さんに“裏切られた”と思い込んでいるのなら、今後も不利益になるような暴露をしていく可能性はありますね」(政治ジャーナリスト)
ガーシーが“暴露系ユーチューバー”になった動機は、自分を裏切った芸能人たちへの復讐とされている。著書のタイトルにもなっている『死なばもろとも』の怨念は今、立花氏に向けられているのかもしれない。