『news23』番組ポスターも刷新された。左から喜入友浩アナ、小川彩佳、山本恵里伽アナ(公式ホームページより)

「局内ではキャスターを刷新するべき……という声もありましたが、『news23』の出演は継続することになりました。視聴率はかなり厳しい数字が続いているので“大丈夫なのか”と先行きを不安視する声も出ています」(TBS関係者)

 これはTBS系の看板報道番組『news23』でメインキャスターを務める小川彩佳について。

国山ハセンがTBSを辞めた理由

 小川は新卒で入社したテレビ朝日を2019年に退社。同年6月には『news23』のキャスターに就任するも、'20年7月には夫であるベンチャー企業社長との間に第1子を授かり産休を取得。同年10月には復帰をしたが、'21年2月に『週刊文春』が夫の不倫を報じ、'21年6月に離婚した。

「今は子育てをしつつ、夜の報道番組に出演して、多忙な日々を過ごしているはずです。かといって視聴率が上向くわけでもなく、昨年には2%台にまで落ち込みました。テコ入れのため、同局の看板アナの1人であった国山ハセンさんが抜擢されましたが、昨年末にTBSを退社しています」(テレビ誌ライター)

 国山はTBSを退社した理由を、転職先のWEBメディア『PIVOT』で公開された動画の中で、

「(番組の)編集権もなければ、ネタのチョイスとかも全部はできない。あとは(番組が)見られてない感じ。視聴率の低下感もありました」

 と語っている。いっこうに上向かない視聴率から、昨秋にはさまざまな報道が飛び出した。

「『new23』は同時間帯に放送されている他局のニュース番組に、視聴率で倍以上の差をつけられています。そういったこともあって『news23』が今年3月で終了するとか、小川アナのキャスター降板が内定したとか、水面下でもいろいろな噂が囁かれていました」(前出・テレビ誌ライター)

 冒頭のTBS関係者によれば小川の出演は継続されるようだが、局内ではさまざまな議論が交わされていた。

「番組の終了も話にはあがっていましたが、放送時間を30分に縮小してバラエティー番組に充てるという案もありました。ただ、'89年に筑紫哲也さんをメインキャスターに据えてスタートし、これまで長らく続けてきた局を代表する番組だけあって、なかなか大きな改編には至らなかったのです」(前出・TBS関係者)

小川彩佳は“切りづらい”

 とはいえ、低空飛行が続く『news23』に何かしらの策を講じる必要があるのも事実。小川の交代がわかりやすい打開策ではあるものの、これまで何度も“降板危機”を乗り越えてきた背景には、こんな理由があるという。

「小川さんは、学生時代にTBSとテレビ朝日のアナウンススクールに通っていたそうなのですが、そこでの存在感は群を抜いていたそう。当時、TBSアナウンススクールの校長だった吉川美代子さんもその才能を認め、上層部に“あの子は絶対に獲得するべき”と、水面下で猛プッシュしていたといいます。TBSも採用試験を受けに来てくれるのを今か今かと待っていたようですが、その魅力に気づき、いち早く内定を出したのがテレビ朝日だったのです」(制作会社関係者)

昨年12月23日の出演を最後に、国山ハセン(中央)がTBSを退社した(番組公式ツイッターより).jpg

 吉川が見初めた通り、小川はテレ朝のエースアナへと成長。TBSも逃した魚は大きかったと、長年にわたって忸怩たる思いを抱え続けた。

「小川さんが結婚を機にフリーアナへの転身を決めたとき、まっさきに獲得に動いたのがTBSでした。新卒採用で小川さんを獲ることができず、後悔していた局幹部のひとりが熱心に口説いたそうですよ。だから視聴率が悪くとも、上層部の意向から小川さんは切りづらい……という事情があるようです」(同・制作会社関係者)

 TBSの悲願ともいえる小川の獲得からもうすぐ4年。そろそろ結果を求めたいところだが、果たして――。

 

 

国山ハセンの転職先のWebメディア『PIVOT』ホームページ

 

国山ハセンアナ

 

国山ハセンが卒業した『news23』(TBS系)、番組HPtより