松本潤(39)主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』をきっかけに、静岡県浜松市のゆるキャラ“出世大名家康くん”グッズの人気が急上昇中だ。
「いちばんの売れ筋は家康くんのぬいぐるみキーホルダーです。通常バージョン(1210円税込み)と、松本さんの『嵐』でのメンバーカラーである紫のはちまきをしたバージョン(1650円税込み)があります。購入者のほとんどは女性です」
こう語るのは、『どうする家康 浜松 大河ドラマ館』の家康ショップ店長。キャラクターグッズのコーナーを設けた当初は400種類ほどだったが、現在は約500種類に増やしている。
大河ドラマ効果で需要が急増
ぬいぐるみキーホルダーなどのグッズは、1月8日に行われた『どうする家康』のイベント『東海プレミアリレー in 浜松 出陣式』に登壇した松本はじめ山田裕貴(32)、杉田遥亮(27)らキャストにプレゼントされた。
キャラクターは、2011年に市政100周年を記念して誕生した。徳川家康は29歳から45歳までの17年間を浜松城で過ごし、天下統一の第一歩を踏み出した“出世城”として有名に。地元の名産うなぎをモチーフにしたちょんまげがトレードマークの家康くんは、'15年のゆるキャラグランプリでグランプリに輝いたこともある。
「ゆるキャラブームのときも人気になり、全国のメーカーがグッズを製作、販売していましたが、ブームが下火になって以降は、地元の会社だけになりました。コロナ禍でキャラクターの露出が減ったことでグッズの売り上げも厳しい状況でしたが、大河ドラマをきっかけに需要が急激に増えています」(地元関係者、以下同)
直虎の記録を3か月で塗り替えた
“特需”をさらにもたらすのが、5月のゴールデンウイークに開催される『浜松まつり』だ。松本が5月5日に行われる騎馬武者行列に参加することが発表され、多くの来場者が予想されているが家康くんグッズにはさらなる追い風となるだろう。
ご当地グッズといえば、木村拓哉(50)がインスタグラムで紹介した“織田ちん”ぽち袋。昨年11月に主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』のPRのために、織田信長とゆかりのある岐阜市で開催された『ぎふ信長まつり』の騎馬武者行列に登場し、46万人の来場者を集めた。
そのイベントに一緒に参加した同市出身の伊藤英明(47)から贈られた地元の和紙で作った“織田ちん”ぽち袋は木村が紹介するや早々に完売、現在も入手困難が続いている。“キムタク効果”に続いて“マツジュン特需”に関係者も期待する。
「浜松市が舞台になった大河ドラマ『おんな城主 直虎』('17年放送)では“出世法師直虎ちゃん”グッズが人気になりましたが、放送開始3か月足らずの時期で売り上げを比べると家康くんグッズのほうが好調です。
松本さんが家康を演じることで、これまでの歴史ファンだけはない方たちがグッズを求めてくれています。松本さんが参加予定の5月5日は金曜日。来場される方たちには週末も浜松に滞在して楽しんで行ってほしい。ネット通販がなく地元の実店舗でしか入手できないグッズも多いです」