20日、渋谷博仁容疑者(75)らが占いと称して10代女性を自宅に誘い込み、性的暴行を加えた疑いで再逮捕された。
博仁容疑者と元妻の渋谷千秋容疑者は、去年9月に10代女性を自宅に誘い込み「あなた近々死ぬよ。回避するためには、私と性交するしかない」などと信じ込ませ性的暴行を加えたとして2月に逮捕されていたが、去年10月にも同じ女性に「自分との性行為を続けないと意味がない」などと話して再び誘い込んでいたという疑いだ。
事件当時、『週刊女性』は男の奇妙な生活を追いかけていた。
(以下は、2023年2月12日に配信した記事の再掲載です)
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「いつもカウボーイハットにサングラスという出立ちでおしゃれな方ですよ」
白い“ハーレムの館”の近隣住民はそう話すが……。
警視庁は7日、東京都東大和市の渋谷博仁容疑者(74)と、元妻で飲食店店員の渋谷千秋容疑者(43)を準強制性交未遂の容疑で逮捕した。
「まず千秋容疑者が同じ飲食店で働く10代女性に“いい占い師がいる”と自宅に呼び入れた」(全国紙社会部記者)
「あなた近々死ぬよ。死を回避するためには…」
女性にUFOが登場する謎の映像を数時間、見せ続けたあと、博仁容疑者が、
「あなた近々死ぬよ。宇宙人に連れ去られて、皮をはがされて食べられる。死を回避するためには、私と性交するしかない」
などと脅した。その後も自宅に誘われていたが、女性が家族と話し合い、警察に相談して被害を免れた。
「7日の午前6時すぎに捜査員が容疑者宅を訪れたところ、博仁容疑者は抵抗して、捜査員6人に催涙スプレーを吹きかけた」(同・社会部記者)
博仁容疑者には前出の罪のほか、公務執行妨害という罪も加わった。警察の取り調べに対して、博仁容疑者は、
「性交しないと助からないとは言っていない」
と容疑を否認。千秋容疑者は黙秘し続けているという。
博仁容疑者は逮捕時、同じ渋谷姓を名乗る40~70代の妻・元妻9人、彼女らと博仁容疑者との間にできた子ども3人と同居するという、実質的な“一夫多妻”生活を送っていた。
彼が最初に話題になったのは、2006年のこと。当時は11人の女性、子ども1人と暮らしていたが、このときも同様の事件を起こす。博仁容疑者が20代女性に集団生活に加わるよう誘ったが断られたため、
「ここを出れば肉をそがれてミンチにされる」
などと脅した疑いで逮捕。懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。そのころは、頻繁に女性のスカウトを行っていた。
近所でスカウト「私のところへ来れば、幸せになれるよ」
「彼に“私のところへ来れば、幸せになれるよ”と誘われたことがあるんです。でも、あの家のウワサを知っていたし、あまりも気持ち悪いので、断りましたけど(笑)」(30代女性)
当時、自宅から複数の催眠術関連本が押収され、女性を虜にする洗脳に使っていたと騒がれた。『週刊女性』もハーレムで唯一、女児を出産していた女性Aさんの取材をしていた。彼女の故郷である新潟県長岡市を訪ねると、
「Aさんの両親は公務員で、本人もまじめないい子だった。彼女の妹も、集団生活に参加していたこともあったとか。どうしてしまったのか……」(Aさんの親族)
あれから17年、同居女性は2人減ったものの博仁容疑者はハーレムを解散せず、今も拡大を図っていたのだ。
近所の主婦は「博仁容疑者はずっとヒモ」だと主張する。
「かつては占い師などと称していましたが、近所で占ってもらった人を聞いたことがない。女性が外で働いて、彼を食べさせている。彼はもっぱら炊事、洗濯、掃除、子育てが担当の専業“主夫”なんですよ」
渋谷博仁容疑者とはどんな人物なのか。私立大学を卒業後、臨床検査会社に就職。一番目の妻と結婚した74年ごろ。
「一男一女をもうけて、普通の家庭を築いていた」(博仁容疑者の知人)
「一番目の妻」の消息を探った
練馬区に一軒家を建て、彼の両親とともに暮らしていたが、
「95年に彼の父親が亡くなったのをきっかけに自宅を売却して、今の東大和市に引っ越した」(同・知人)
だが数年後、夫婦は離婚し、妻が子ども2人を連れて家を出た。近隣住民によると、
「奥さんはいつもニコニコして、愛想のいい方でした。離婚のときもあいさつに来てくれましたが、離婚の理由を聞くと、“そのうちわかりますよ”と笑い飛ばすかのように話していた」
渋谷容疑者が、みずからを“占い師”と名乗り、女性らとの集団生活を始めたのは、その直後から。
「もしかしたらハーレム生活の構想を奥さんに話したのかも。そんなの付き合えないって彼から逃げたのでは」(同・近隣住民)
一番目の妻の消息を探るべく、前出の練馬区の一戸建てを訪ねた。だが、そこには別の家が建っていて、周辺を聞き込みするも、彼女を知るものはひとりもいなかった。
博仁容疑者は06年の逮捕直前のインタビュー取材でこう豪語している。
「人間は“一夫多妻”が生物学的にみて自然だと思う」
同居女性たちが目を覚ます日は来ないのか。