2020年1月、ハーレーに跨がる元TOKIOの山口達也氏

私がこの度患っている『アルコール依存症』は、完治しないと医師に宣告されました この病気と一生付き合って行こうと決めました この病気を克服する方法はただ一つ、『アルコールを一生一口も飲まない』事です

 ジャニーズグループ「TOKIO」の元メンバー・山口達也氏が会社を設立、公式HPを立ち上げたことが3月24日までにわかった。トップページには冒頭の“決意”コメントと共に、木漏れ日の中でさわやかな笑顔を浮かべた、アイドル時代を彷彿とさせる山口氏の写真がーー。

 人気タレントだった山口氏が一転して、その地位を失ったのが2018年4月下旬のこと。泥酔した上で、当時未成年だった女性に対して無理やりキスをするなどのわいせつ行為を働いていたことが発覚。

 直後の会見では涙を流して謝罪するも、同年5月にグループ脱退とジャニーズとの契約解除が発表される。その後は、疑われたアルコール依存症の治療のための医療施設通いなどが報じられるも、2020年11月に酒気帯び運転で現行犯逮捕されたのだ。

 山口氏の謝罪会見に立ち会った芸能リポーターは、会社設立を次のように見る。

「2021年3月に長瀬智也が独立し、残った城島茂に国分太一、松岡昌宏らは『株式会社TOKIO』を設立しました。山口をサポートする意味もあったのでしょう。彼を裏方として雇うという仰天プランの噂も耳にしましたが、結局はそこに至っていません。

 それでも、自分の名前を社名にした“株式会社山口達也”の設立は、どこかTOKIOへの、そして芸能界復帰への未練が見え隠れしてしまうんですよね」

長瀬は「彼の甘さが滲み出ていた」

 山口氏によるわいせつ事件の謝罪会見後、TOKIOの4人による会見も開かれたのだが、末っ子の長瀬は“兄貴分”の涙を目にした上で、

「やはりお酒のせいにしてしまったり、またここに戻ってきたいという発言も彼の甘さが滲み出ていた気がします」

 “彼”を擁護することなく痛烈な“ダメ出し”。デビュー前より30年近くを側で見てきた長瀬だけに、山口氏が公然と流した涙の“裏側”を読み取っていたのだろうか。

「これまで発信を避けてきた山口が突如として会社を立ち上げたと思えば、HP上で真っ先に目に飛び込んだのが、“完治しないと医師に宣告された”“病気を克服する方法はただ一つ”などと、まるで自分は被害者か悲劇のヒーローかのような物言い。

 被害者とは和解が成立し、社会的制裁も十二分に受けたとは思います。それでも長瀬が話したように、“事件が起きたのはお酒のせい”とでもするような書き方に、根本的なところは何も変わっていないんじゃないか、と疑ってしまう」(前出・芸能リポーター、以下同)

 もちろん、HPのプロフィールでは【依存症予防教育アドバイザー】等の資格取得、依存症を中心とした講演活動の展開を明かしていることから、“株式会社山口達也”は世間への周知と理解を広めるための、知名度を活かしての社名とも考えられる。

「山口達也」を一生思い出したくない

 しかし、やはりというべきなのか、ネット上ではこんな指摘も散見される。

《山口達也くん、会社名をきくたびに被害者のつらい記憶を呼び起こす、的なことには全く想像が及んでないのすごいな。》

《この会社名はひどくないかい? 性犯罪の被害者は「山口達也」という名前を一生思い出したくないのに。》

 一方で、老舗芸能プロダクションのチーフマネージャーは、社名を「彼なりの覚悟の表れ」と捉える。

「未成年だった被害者もすでに成人しているとは思いますが、心に負った傷は一生癒えることはないのかもしれません。そして今後、達也くんの活動が逐一取り上げられるたびに、また会社が成長を遂げるたびに“山口達也”を目にする可能性も否定できません。

 でも、彼自身も今までの自分にどこか“甘さ”を感じていて、もう“逃げることは許されない”という責任を持ち、またアルコールを断つというプレッシャーをかける意味でもあえて自分の名前を会社名にしたのだと思いますよ。ここは達也くんの覚悟と思って、活動を見守りたい」

 山口氏の会社設立後、自身のインスタグラムに【We're so proud of you】(私たちはあなたを誇りに思う)とのメッセージを寄せた、元妻で実業家の高沢悠子さん。彼が“家族”を裏切ることはもうないだろう。

 
『CrossingRain』メンバーとして、ハワイでデビューした「Shotaro」と高沢悠子さん(公式インスタグラムより)

 

2児の母親とは思えない“美魔女”ぶりの山口達也の元妻・高沢悠子さん(インスタより)
2011年、幼稚園説明会に向かう山口達也と元妻・高沢悠子さん

 

2児の母親とは思えない“美魔女”ぶりの山口達也の元妻・高沢悠子さん(インスタより、写真は一部加工)