井ノ原快彦(左)と津田寛治

 4月5日からシーズン6の放送が開始する、井ノ原快彦主演の人気刑事ドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)。前シリーズの『警視庁捜査一課9係』で主演を務めた故・渡瀬恒彦さんの遺志を継承した作品で、キャストやスタッフの絆が強いことでも有名だった。

「井ノ原さん演じる、特捜班の主任・浅輪直樹を中心に、個性派メンバーがぶつかり合いながら事件解決に臨む人気シリーズです。昨年放送されたシーズン5では平均世帯視聴率10・7%を記録。『相棒』などと並ぶテレビ朝日の看板ドラマです」(スポーツ紙記者)

 ところが、近年はある“不和”が噂されてきた。

『9係』時代からのスタッフが外されたなど、井ノ原さんを中心に据えた『特捜』移行後の“若返り路線”に納得できず、津田寛治さんがシーズン3の段階で降板を申し出ていたそうです」(芸能プロ関係者)

 津田演じる村瀬健吾はシーズン4で何者かに襲われて重傷を負い、最後は羽田美智子演じるバディの小宮山志保と結婚。部署異動という形でレギュラーから外れた。

 そんな彼の“離脱”を惜しむ声は多く、特捜班への復帰を望むファンもいるが……。

「津田さんの中では“小宮山と結婚した時点で、村瀬は特捜班ではない”という認識のようです。今後も班員としてレギュラー復帰することはないでしょう」(同・芸能プロ関係者)

“座長”井ノ原の提案に津田は

 津田の思いの背景にあるのは、シリーズの元祖である“座長”が残した言葉だった。

『特捜9』シーズン6のポスターには津田寛治の写真も掲載されている(番組公式ツイッターより)

「やっぱり、渡瀬さんがいたころの『9係』チームが大好きみたい。井ノ原さんらの若返り路線にも一定の理解はあるようですが、旧知のスタッフがいなくなってしまったことには許容しがたい感情があったと思います。渡瀬さんは生前に“メンバーが欠けたら9係は解散”と言っていたので、何よりその言葉を守りたかったのでしょう」(同・芸能プロ関係者)

 津田はやはり作品を去ることになるのかと思いきや、シーズン6でも続投が決まった。その裏には、新たな動きがあったのだという。

「チームに軋轢が生まれていたことを受けて、井ノ原さんは『9係』時代のスタッフを数人呼び戻すことを提案したそうです。制作陣も交えた話し合いでその方針が決まり、シーズン6では『9係』時代から『特捜』のシーズン2までを担当していた技術スタッフが復帰することに。津田さんはその話を聞いてとても喜んでいました。“完全降板”を思いとどまったのは、それも理由のひとつでしょう」(制作会社関係者)

 テレビ朝日に『特捜9』スタッフの復帰について確認したところ、

「制作過程に関しては、お答えすることはありません」

 班長の一声で再びつながりつつある『9係』と『特捜』。“雪解け”の日は近い!?

当時人気の『チビT』をヘソ出しで着こなす瀬戸朝香(1996年7月10日『24時間テレビ』会見で)

 

2016年に雨が降る中、長男の入学式に駆けつけた井ノ原快彦と瀬戸朝香夫婦

 

2019年10月、井ノ原快彦と運動会に向かう瀬戸朝香

 

瀬戸朝香