節約バレしないデカ盛り飯で家族の胃袋を幸福で満たす!
肉を減らしても笑顔に。食材選びのコツを伝授
安い食材ばかり使うとケチくさく見えて不評。そんな節約料理のイメージを、あみんさんは見事にくつがえす。
「わが家は3人の子どもと夫の5人暮らし。“節約してるな”と家族に気づかせないポイントは3つです。ボリュームを減らさない、違和感を持たせない、彩りを忘れないこと」(あみんさん、以下同)
見た目の量感を増やす食材は、風味や食感の主張が強くないものを選ぶ。
「肉代わりにするなら、食感がしっかりある厚揚げがおすすめ。濃いめの味つけにすると肉の満足度に近づきます」
庭には、根っこつきの青ネギを買ってきて植えている。青みとして数か月間収穫できるので、頻繁に買う必要ナシ。
「高級食材に似せた“なんちゃって料理”を作ると、家族が盛り上がります。味までそっくりとはいかなくても、料理としておいしければ結果喜んでもらえるので、無理なく節約ができます」
価格高騰中の卵はうずらで代用
卵を買う頻度を減らしているので、うずらの卵を目玉焼きに。
「サイズは小さくても、味や見た目が同じなので、子どもが喜びます。卵焼きを作るときは普通サイズの卵を使いますが、絹ごし豆腐を入れてふわふわにしたり、小松菜でかさを増やしたりします」
出来合いのものは買わずに作る派
“買わないのがいちばんの節約”なので、市販品にこだわらない。天ぷら粉は、薄力粉と水を各大さじ3、片栗粉大さじ2、酢小さじ1/2、マヨネーズ大さじ1を混ぜればOK。
「サクッと揚がります。パン粉は、食パン(1本で3斤分、198円)の耳の部分をフードプロセッサーで細かくして生パン粉に! ドレッシングも自家製です」
かさ増し 便利食材4選
こっそり&しっかりボリュームUP!
じゃがいも
「皮をむいたじゃがいもをレンチンしてフォークでつぶしマッシュポテトに。保存袋に入れて冷凍もできます。マヨネーズや塩・こしょうを加えて、ベーコンや豚肉で包むと肉の食べ応えアップ!」
豆腐
「木綿豆腐を冷凍してから解凍し、水けをしっかり絞る。泡立て器でざっくりつぶせば“ひき肉”に変身。見た目も食感もそっくりで、豆腐オンリーのキーマカレーでも家族は気づきませんでした」
もやし
「かさ増しの王様なので常備。4袋まとめ買いし、洗ってから保存容器に入れて水を張り冷蔵室へ。水を替えれば1週間持ちます。春巻きやオープンオムレツの具として頼りになる存在」
えのきだけ
「細長いので肉で巻く、ちくわに詰めるなど、きのこ類の中でも使い勝手がいい。細かく刻んでひき肉などに混ぜやすいのも魅力。加熱時間によって食感に変化も出せるなど、使いみちが幅広いです」
“なんちゃって料理”
クオリティー高すぎ!
はんぺんをえびマヨに
1皿分140円
【材料と作り方】
(1)はんぺん1枚、乾燥桜えび3g、片栗粉大さじ1、塩・こしょう各少々をボウルに入れてこね、ひと口大に丸め、箸などで真ん中に穴をあける。マヨネーズ大さじ2、トマトケチャップ大さじ1、レモン汁小さじ1は混ぜ合わせておく。レタス1/8個は1cm幅に切って器に盛る。
(2)フライパンにサラダ油を深さ5mmほど入れて強めの中火で熱し、乾燥春雨10gを揚げる。ふくらんだら(1)のレタスにのせる。フライパンの油は大さじ1ほどを残して拭き取る。
(3)同じフライパンを中火で熱し、(1)のえびボールを並べ、両面に焼き色がつくまで焼く。フライパンの油を軽く拭き、(1)のソースを加えてからめ、(2)の器に盛る。
高野豆腐をかつ煮に
1皿分66円
【材料と作り方】
(1)高野豆腐3枚はぬるま湯に3~5分つけて戻し、水分をよく絞る。薄力粉・水各大さじ1、マヨネーズ小さじ2、塩・こしょう各少々を混ぜ合わせて高野豆腐にたっぷりからめ、パン粉大さじ3をまぶす。
(2)フライパンにサラダ油を深さ5mmほど入れて中火で熱し、(1)を入れて全体がきつね色になるまで揚げ焼きにする。
(3)水80ml、しょうゆ・みりん各大さじ1、砂糖小さじ1、顆粒和風だしの素小さじ1/2を小鍋に入れて中火にかけ、煮立ったら薄切りにした玉ねぎ1/8個分を入れてやわらかくなるまで煮る。(2)を加え、卵1個を溶いて2/3量ほど回し入れ、フタをして20秒たったら残りの溶き卵を加え、好みのかたさになったら火を止める。
出典:『あみんの節約ベストおかず』(扶桑社)
(取材・文/廣瀬亮子)