5月2日に元V6の三宅健が、22日にはKing & Princeの平野紫耀・神宮寺勇太、岸優太は秋にジャニーズ事務所を退所すると発表している。
かつては“少年アイドル”が所属しているイメージだったジャニーズも、アラフォーまたはそれ以上の世代になっても第一線のまま、息長く活躍を続けるタレントが多数存在する事務所となった。
が、2016年にSMAP解散し、'19年にジャニー喜多川氏が亡くなると、多くの人気タレントが退所していくことになる。
12年前の平均年齢は28.26歳
近年はベテラン勢が複数退所する傍ら'20年になにわ男子がデビューするなど、フレッシュな要素も加わっている。滝沢秀明元副社長時代には、ジャニーズJr.の「22歳定年制」が導入されるなど、事務所の若返りを目指すような動きも感じられる。
ジャニーズ事務所の平均年齢は、実際のところ上がっているのか、下がっているのか。いくつかのターニングポイントごとに、その時点での満年齢をもとに独自で算出してみた(※今回の調査では所属タレントの中で、CDデビューをしているタレント限定とし、風間俊介や生田斗真などは除いたものとしています)。
まずは、今から約12年前。当時11歳、現在も歴代最年少デビューの記録をもつマリウス葉を擁したSexy Zoneがデビューした2011年11月16日に注目してみたい。
この時点でかつての事務所の“長男”近藤真彦は47歳。東山紀之45歳、中居正広39歳、城島茂40歳、坂本昌行40歳、KinKi Kidsの2人が32歳、大野智30歳、滝沢秀明29歳といった感じだ。
デビューを飾ったセクゾメンバーは、マリウス以外では中島健人17歳、菊池風磨16歳、佐藤勝利15歳、松島聡13歳と、平均年齢は14.4歳とフレッシュさを感じる。同年8月にデビューしたKis-My-Ft2は、Jr.歴の長いメンバーが多い。なかでも北山宏光は、これまでのV6坂本のもつ当時の最年長デビュー記録を更新し、25歳10か月のデビューとなった。
そんなセクゾデビュー時、所属するデビュー組・計73名の平均年齢は28.26歳!当時の嵐の相葉雅紀・二宮和也・松本潤、KAT-TUNの上田竜也・中丸雄一あたりがその平均値に近い。
2016年にSMAPが解散、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が事務所を離れた。'18年にはタッキー&翼も解散、今井翼が退所し、滝沢秀明は芸能活動を引退。'19年7月にはジャニー喜多川元社長が死去。
いっぽうで'18年にはKing & Prince、そして'20年には2組同時デビューとして華々しく登場したのがSnow ManとSixTONESだ。
前出のキスマイ北山が更新した最年長デビュー記録は、'12年デビューのA.B.C-Z五関光一、'14年ジャニーズWEST中間淳太らが順調に(?)更新をかさね、Snow Man深澤達也がデビュー時年齢27歳8か月と、さらにそれを更新した。キンプリの永瀬廉と高橋海斗は19歳だったが、スノストがデビューした2020年1月22日時点での所属タレント95名の平均年齢は……32.57歳!
セクゾデビューの9年前から4歳も上がった。ちなみにこの時点で32歳のジャニーズタレントは、NEWS加藤シゲアキ・手越祐也、キスマイ藤ヶ谷太輔、A.B.C-Z河合郁人、ジャニーズWEST中間淳太らになる。
現在のジャニーズ平均年齢は
ただ同年3月に中居正広が、6月には手越祐也、10月に山下智久、12 月に錦織一清、植草克秀と、人気タレントたちが次々に退所。近藤真彦も不倫騒動の責任をとるかたちで退所('23年4月)することとなった。
翌'21年3月には、TOKIOが株式会社を設立。激動の時代に突入した。ベテランが数多く退所していく中、新たになにわ男子がデビューした2021年。その年末時点で動きはどうなったか……在籍デビュー組89人の平均年齢は31.92歳!
この時点での31歳は、Hey! Say! JUNP薮宏太・高木雄也・伊野尾慧・八乙女光、キスマイ二階堂高嗣・玉森裕太といった面々。
そして昨年10月にTravis Japanが世界デビュー。メンバーの川島如恵留が27歳11か月で最年長デビュー記録を更新。冒頭に記した3人のキンプリメンバーと三宅健の退所後はどうなのか。秋予定だという岸の退所日を仮に23年10月31日と仮定し、その時点での平均年齢を算出してみると、91名の平均年齢は33.44歳!
今回の最高値を叩き出した。この時点で33歳のジャニーズタレントは、さきほどの21年末とほぼ同じ顔ぶれ。つまり、このあたりの面々が現在の平均年齢基準値ジャニということだ。
この先、フレッシュなJr.たちが続々デビューする可能性もあるし、現状キープのまま年齢を重ねていく可能性もある。また、キンプリの3人や三宅以外にも退所するタレントが現れる可能性もゼロではない。
事務所が円熟味を増していくのか、フレッシュさを求める時代が再びくるのか。その推移をこの先も見守っていきたい。