日常の気になる疑問を解決!京都の春巻きは、「春巻きの皮」を使わないってホント? 知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q. 京都の春巻きは、「春巻きの皮」を使わないってホント?
A. はい、京都の人の口に合うように、独自にアレンジをしています。(ハマムラ株式会社 代表取締役社長 弓倉多佳夫さん)
4月6日は「春巻きの日」だそう。春巻きといえば、小麦粉で作られた皮をカリッと揚げた姿を思い浮かべるが、京都にはあの皮を使わない“卵で作った皮”を使用した春巻きもあるという。
京都の中華は、香辛料を控えめにして、味つけを薄めにするなど、あっさりとした味わいが特徴。春巻きに卵皮を使うのも、何か関係があるのだろうか。
「京都の春巻きは、小麦粉と卵をよく混ぜたものをクレープのように薄く焼いてそれを皮に使います。具には京都の名産である筍をふんだんに入れ揚げて仕上げます。関東などで食べる春巻きとは、少し違うかもしれませんね」
そう教えてくれたのは、大正時代に京都初の中華料理店として創業され、いまも京都市内に複数の店舗を構える、「ハマムラ」の弓倉多佳夫さんだ。
ただ、この卵皮タイプの春巻きは京都で生まれたものではないそう。
「卵皮を用いた春巻きは『蛋皮春巻』という名前の中国料理で、日本では関西を中心に広まりました。それを、京都に住む人の口に合うように、味つけを薄くあっさりとしたものにし、筍をたくさん入れるなどの工夫をして、提供するようになったという歴史があります」
また、この春巻きは、1本そのままの状態ではなく、ひと口サイズに切って盛りつけされる。諸説あるが、座敷に出る舞妓さんが、お客様の前でも口を大きく開けずに食べられるよう工夫したからと考えられている。