4月期のTBS日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』に永瀬廉が登場することが3月26日に発表された。
「福山雅治さんと大泉洋さんのダブル主演と、なんとも贅沢なキャストです。永瀬さんの起用も明らかにされたことで、ますます期待が高まっています」(テレビ誌ライター)
10月期は弱小野球部の“スポ根ドラマ”!?
同枠1月期の『Get Ready!』は、大盛り上がりだったWBCと時間帯がかぶったこともあって最終話の視聴率が6・4パーセントと苦戦した。
「昨年10月期の『アトムの童』も最終回10・2パーセントと、どうにか2ケタ。このところ日曜劇場は低空飛行の状態が続いています」(スポーツ紙記者)
TBSも危機感を感じたのか、今後のキャストには意気込みが感じられる。
「7月期では堺雅人さん、阿部寛さんの出演が決定。大御所俳優の連続起用と、日曜劇場に懸ける意地を感じますよね」(同・スポーツ紙記者)
注目作が続くが、関係者によると10月期も……。
「解禁前ですが、内容とキャストはすでに決まっていますよ。主演は鈴木亮平さん。荒れた高校の弱小野球部の監督となり、チームを甲子園に導くという、近頃珍しい“スポ根”ドラマになるそうです。鈴木さんは、主演を務めていた'21年7月期『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の劇場版が4月28日に公開されます。4月16日には映画公開に向けたスペシャルドラマも放送予定と、すでにこの枠で大きな実績を上げています」(制作会社関係者)
スポ根ドラマの懸念点
“スポ根”というのも注目ポイントになりそうだ。
「TBSの“スポ根”ドラマといえば、'84年放送の『スクール☆ウォーズ』は最高視聴率20パーセント超、'09年放送の『ROOKIES』も19・5パーセントと、大ヒットを飛ばしてきましたからね。サッカーのワールドカップや野球のWBCなど、最近はスポーツ界も盛り上がっていますから、この“特需”に乗って、さらなる“スポ根”作品を歴史に刻もうとしているのかもしれません」(同・制作会社関係者)
ドラマに精通するコラムニストの吉田潮さんによると、鈴木の起用は期待できるという。
「『MER』はまさにそうでしたが、鈴木さんは王道のヒーロー役が似合います。滑舌もよくて、キビキビとした演技ができる。頼もしい雰囲気もあるので、重厚さを求められる日曜劇場にはうってつけ。再登板は、それだけ制作陣から信頼されているということです」(吉田さん、以下同)
ただ、懸念点もある。
「『スクール☆ウォーズ』などの過去のヒット作と、どうしても比べられるでしょうね。当時のドラマでは登場人物の死などの過激な表現が当たり前でした。それに引き換え、なにかとコンプライアンス的な配慮が必要な今の時代に“スポ根”を描いてヒットを狙う難しさは、並大抵のことではありません」
“ホームラン”連発中の鈴木なら、10月ドラマも大ヒット間違いなし!?
吉田 潮 ライター、コラムニスト。主要なドラマはすべて視聴。『週刊新潮』での「TVふうーん録」など連載多数