4月3日に生放送されたTBS系『CDTVライブ!ライブ!』CDTV30周年SPで、King & Prince(以下、キンプリ)の平野紫耀(26)が歌詞を間違えて歌い、一部のファンをざわつかせた。
平野紫耀がデビュー曲の歌詞を“あえて”間違えた?
5月22日をもってメンバーの平野、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人が脱退し、永瀬廉(24)と高橋海人(24)の2人体制に移行するキンプリだが、この日はそれについて触れることなく朗らかな表情でトークを展開。
そしてデビュー曲『シンデレラガール』を披露した際、平野が自身のソロパート「長い階段駆け上がって」という箇所を「長い階段駆けのぼって」と歌った。
歌詞テロップを見ていた一般視聴者からしたら、ただの歌詞間違いに聴こえたかもしれない。
しかし、デビューから幾度となく歌いこんできた代表作であること、平野や周りのメンバーが動揺せず、堂々と自信に満ちた笑顔でパフォーマンスしていたことから、ファンはただの歌詞間違いではなく、平野が“何かしらの意図”をもって歌詞を変えたのではないかと推測している。
放送後のTwitter上では、
《紫耀くんが『かけのぼって』と歌詞を変えて歌ったけど、もしミスでなくあえて変えたのなら、
『駆け上がって』あらかじめ存在用意されている坂を上がっていく様子、
『駆け登って』険しい道のりを踏ん張り高みの頂上へと自分の手で掴み、よじ登っていくさま》
《長い階段駆けのぼって人波に消える♪ =意図的に踏ん張って高いところに進む!》
《紫耀くん、意図的に変えて歌ってティアラに伝えたのだと思います。かけのぼる→踏ん張って高い所へ向かう》
とファンは考察で盛り上がった。
キンプリメンバーが歌詞を意図的に変えることについて、音楽雑誌関係者はこう話す。
「サービス精神旺盛なキンプリですから、全国ツアーでは、歌詞を各地の方言にアレンジして歌うことがよくありました。また、メンバー想いの5人なので、誕生日のメンバーがいれば、そのメンバーに歌詞を合わせたり、ファンへの“大好き”も替え歌でメッセージとして届けてきました。
過去のMCでは、岸さんがあまり歌詞を変えない永瀬さんに『キャーがもらえるから替え歌やったほうがいい』と冗談めかして勧めていたこともあります」
ジャニー喜多川さんへの想いを込めたことも
今回替え歌をしたのではないかと推察されている平野は、過去に同じ『シンデレラガール』でジャニー喜多川氏(享年87)へメッセージを送っていたこともある。
ジャニー氏が亡くなった4日後の2019年7月に放送されたTBS系音楽番組『音楽の日』で、平野は「長い階段駆け上がって 人波に消える」を「長い階段駆け上がって 見守っていてね」と替えて歌い、天に人差し指を掲げた。これがジャニー氏への追悼パフォーマンスではないかと言われていた。
先輩であるTOKIOの国分太一(48)は、この2日後のTBS系『ビビット』で、「マネジャーが運転しながら聞いていて“あっ!?今、歌詞間違えました”って言ったんですよ。それ間違えたんじゃなくて、メッセージを敢えて伝えていたんですね。いやぁスゴイ」と感心していた。
また、平野本人も後日放送のTBS系『A-Studio』でこのシーンについて振り返り、
「大人に相談しようかなと思ったんですけど……やっちゃったもん勝ちだなと思って」
「長い階段を天国に見立てて、僕らのことをいつも見守っていてねっていう意味でああしました」
と説明していた。平野は意図をもって歌詞を変えることがある人物だと分かる。
また、キンプリは'20年に9会場39公演の全国アリーナツアーを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全公演が中止となり、オンラインでの配信ライブ『King & Prince CONCERT TOUR 2020 ~L&~』に変更された。
会いたくても会えないキンプリファン(通称ティアラ)に向け、メンバーは『koi-wazurai』の歌詞をそれぞれ、
「いつもの笑顔でやっと会えたね」を「いつもの笑顔で会おうね」、
「最高以上の君だから」を「最高以上のティアラだよ」、
「独り占めさせて」を「独り占めさせろ~!」と変えて歌い継ぐ中、
平野は大サビ前、
「これは運命的な恋煩い」を「俺はティアラに恋煩い」
とティアラを絶叫させる替え歌にしてみせた。前出・音楽雑誌関係者はこう話す。
「こうした経緯がある平野さんだけに、今回の“長い階段駆け上がって”から“長い階段駆けのぼって”への歌詞変更も、ティアラやジャニーさんに向け、力強く前進する決意表明だった可能性が高いのではないでしょうか」
真実は平野のみ知るところだが、前向きな表情に希望を見出したティアラは多そうだ。