【私的にはこれがオススメです。エビチリ。でも、全部おいしそう。中華系が多いですね。みなさん、こちらのQRコードをぜひ読み込んでもらって、OKですか?(男性の声で、“志柿じゅみで”)志柿じゅみの名前でエビチリ!よろしくお願いします。
いっぱい食べます。みなさん、私が(店舗に)取りに行ったら(料理を)もらえるようにしておいてください。このQRコードです】
4月4日、横浜スタジアムのバックネット裏であろう観客席から動画“視聴者”へ呼びかけたのは、アイドルグループ『momograci(旧名:桃色革命)』メンバーの志柿じゅみ。
この日の『横浜DeNAベイスターズ』対『読売ジャイアンツ』観戦時の行為が、一部の野球ファンの間で物議を醸している彼女。実はWBCブームでちょっとした有名人になっていた。
WBC決勝戦でアメリカ代表との激闘を終えた、野球日本代表『侍ジャパン』メンバーが帰国した3月23日、彼らをひと目見ようと約1200人のファンが成田空港に押し寄せた。そんな過熱ぶりを中継したテレビ局の目に留まり、空港でのインタビューに応じたのがユニフォーム姿で出待ちしていた志柿だった。
当時の放送では「岡本和真選手のファン」として一般人扱いで紹介されるも、直後にSNSで「あの美女は誰」「可愛すぎるファン」などと大バズり。すると一部ネットニュースで、現役アイドルであることが明かされてツイッターやインスタグラムのフォロワーも増えたのだろう。
モバイルオーダーの新サービスを利用
そんな志柿が冒頭の動画で手にしていたのが、同日にオープンした“ハマスタ”新店舗『B Original Food Base』で、同じく新サービスとしてスタートした『ハマスタモバイルオーダー(HaMaMo!)』の案内チラシ。
野球観戦の経験者ならわかるだろう。球場内の売店や店舗でご飯やスナック類を購入する際に、特に人気グルメは長蛇の列ができることもしばしば。このHaMaMo!は、座席にいながらスマホで注文をして、商品の完成通知が届いた後に店頭に受け取りに行くという、列に並ばずとも購入できるサービスだ。
志柿は自身のツイッターにて《注文お待ちしてます!!! 食べます!》と画像と動画を投稿しては、チラシに掲載された「ご注文はこちらから」とのサービスURLにつながるQRコードをアップ。
どうやらSNSを通じてフォロワーやファンに球場グルメを“遠隔注文”してもらう、“おねだり”をしていたようだ。以降も、店頭で受け取る際の注文番号などの必要事項をスクリーンショットして送ることを指示しつつ、
《エビチリ丼が良いです! 他にも色々食べたいです!お腹ぺこぺこです!》《チャーハンと唐揚げも食べたいです!》
おねだり投稿を続けた志柿。すると次には《受け取りました!頂きます!これを持って受付終了します!ありがとう!》のコメントともに、画像で確認できるだけでもエビチリ(丼、もしくは単品)が4つにベイマグロ(丼か皿)が。本当にフォロワーからの注文ならば6000円相当をゲットしたことになる。
動画にはマネージャーなのか、撮影者と思われる男性の声も聞こえたのだが、大量の“差し入れ”を2人で堪能したのだろうかーー。
YSにご来場いただいた方に限ります
「SNSやYouTubeには“投げ銭”や“スパチャ(スーパーチャット)”と呼ばれる、視聴者から配信者に送金できる収益システムがありますが、まさかツイッターフォロワーにリアルタイムでオーダーをさせて現地で受け取るとは、なんとも斬新な“手口”(笑)。
ハマスタに限らず、ほとんどの球場では各店舗やビールの売り子さんに至るまでキャッシュレス決済が主流になっています。受け取り番号をスクショで現地に送れば可能だけに、これを見て真似する人も増えそうですね」
ネット事情に精通する芸能ライターの心配に加えて、さらに注意すべきはHaMaMo!のHP上にある《利用規約》だ。第3条の《本サービスの利用申込》として、
《本サービスを利用できるのは、YSで行われるスポーツ試合、公演、イベント等(以下、「イベント等」といいます。)の観戦、参加等のために、YSにご来場いただいた方に限ります。》とある。
“YS”とは横浜スタジアムのことで、つまりはサービスを利用できるのは球場に足を運んだ観客だけであって、球場外からの利用は規約に反する恐れがありそう。
さらに同じく第11条には《本規約の違反等について》の項目があるのだが、志柿がフォロワーに呼びかけた行為は、
《利用登録申込みの際の個人情報登録、ハマスタモバイルオーダーユーザとなった後の個人情報変更、及び本注文に関する情報の提供において、その内容に虚偽や不正があった場合、または重複した利用登録があった場合》
《その他、ハマスタモバイルオーダーユーザとして不適切である場合》
等に該当する可能性も。これらの規約違反が発覚した場合は、サービス運営する『株式会社横浜スタジアム』によって利用資格を取り消されることもあるようだ。
野球アイドルにとって“死活問題”
「仮にフォロワーが、来場者である“志柿じゅみ”の名前でオーダーしていたのならば、それも複数名だったのならば“虚偽”や“重複した利用登録”に触れかねません。
サービスの利用資格を取り消されるならまだしも、悪質な行為とみなされた場合はスタジアムへの“出入り禁止”なんてことも……。彼女にとって死活問題でしょう」(前出・芸能ライター、以下同)
もとよりSNSでは野球関連の投稿も散見された志柿。WBC1次ラウンドが行われた東京ドームや、開幕前の宮崎合宿を現地で“リポート”する姿も見られただけに野球好きなのは確かだろう。
そして先の成田空港での“可愛すぎるファン”でバズって以降は、さらに野球にのめり込んでいるようで、4月4日、5日と2日連続のハマスタ入りを報告している。
「今の彼女は“野球アイドル”として、他アイドルと差別化するための“仕事”にもなっていると思います。仮に規約違反だったとしても、犯罪行為や他者へに迷惑行為には当たらないでしょうから、まあ“出禁”を言い渡されることはないでしょう。
それでも、球場では目立つ存在でしょうし、野球と同様にルールを遵守して観戦しないと、野球ファンから総スカンを喰らうかもしれませんね」
4月5日の観戦ではベイスターズのユニフォームを着つつ、この日の対戦相手で、“推し”の岡本選手のタオルを広げる画像を投稿していた志柿。趣味なのか仕事なのか、どっちつかずにならないようにしてほしい。
※4月6日、志柿の行為への見解を株式会社横浜スタジアムに問い合わせ中。回答があり次第追記します。
※株式会社横浜スタジアムの回答(追記:4月7日21時)
「お問い合わせの件ですが、モバイルオーダーについては、スタジアムから離れたお客様からご注文をいただくことは想定しておりません。
お客様にはスタジアムにご来場され、サービスを利用していただくことを引き続きお願いして参ります。
なお、個別の案件についての回答は控えさせていただきます。」