「アトムっていいます。25歳、大阪生まれの177センチです」
出演する恋愛バラエティー番組で、そんなふうに自己紹介したイケメンモデルの“裏の顔”が暴かれたのは7日のことだった。
「3月13日深夜、東京都世田谷区の路上で帰宅途中の20代女性に背後から抱きつき、服の上から身体を触るなどのわいせつ行為におよんだ疑い。驚いた女性は抵抗するように身をかがめて地面に足をこすり、全治約7日間の右膝部挫創を負っている。ふたりに面識はなく、近隣駅から尾行して人けのない路地で犯行におよんだとみられ、女性が大声を出すと走って逃げた」(全国紙社会部記者)
警視庁世田谷署が7日までに、強制わいせつ致傷の疑いで逮捕したのは同区下馬のモデル・北畠亜都夢容疑者(27)。冒頭の「アトム」氏にほかならず、自己紹介したのはおよそ2年前とみられる。
被害女性の共通点はスカートを履いていたこと
「最初の逮捕ではなく再逮捕にあたる。2月に区内の路上で別の20代女性に後ろから抱きつきケガを負わせたとして、3月16日に同じ容疑で逮捕されている。このときは容疑について“間違いありません”と認めていたが、今回は“黙秘します”と供述している。近隣の駅周辺の防犯カメラには、北畠容疑者が女性を物色するような様子が映っていたほか、区内では類似する被害相談がほかにもあり関連を捜査中。被害女性の共通点のひとつは、スカートを履いていたことだという」(同記者)
北畠容疑者のプロフィールによると、大阪府出身。サッカー特待生として高校、大学と進み、オーストラリアでプロ経験があるという。スポーツ万能らしく、ゴルフは100を切る腕前で、乗馬もこなし、サーフィンも。
冒頭の番組は、スカパー!の恋愛バラエティー『リアリティボンボン』(SPOOX配信)。女性陣と初対面した際に「サーフィンしてます?」と尋ねられ、
「サーフィンしてます。見た目がね、黒いから(笑)」
と嬉しそうに日焼けした肌を自慢。
一方で遊び人と思われないように、
「こういう見てくれですけど、割と一途なところがあって、割とまじめです」
と自分でフォローを入れていた。
同番組では、参加条件を資産家の子息・令嬢に限っており、複数の男女が共同生活を送りながらパートナーの採点を進めるなか、北畠容疑者は第1印象では1番人気に。ペアを組むとき真っ先に手を差し伸べるなど積極的なアプローチが女性陣に評価された。祖父の代から続く不動産業を営んでいる家系で、大阪府内の一等地にビルを所有していたことがあるという。
そんなイメージ通り、本人はSNSでセレブ感を匂わせ、真っ赤なフェラーリを運転したり、大型バイクにまたがるショットを公開している。
“おかもとまり”とカップル成立していた!
テレビ朝日とABEMA共同制作の恋愛バラエティー番組『ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”』の2月9日配信にも出演していた。さらには番組内で、広末涼子のものまねで人気を博し、“かわいすぎる”女芸人として活躍後、現在はクリエイターや講師などマルチに活動するおかもとまりさん(33)とカップルになっている。
おかもとまりさんに北畠容疑者との交際の有無などについて取材を申し込むと、
「本来なら発信を避けたいのですが、事実を伝えるために回答させていただきます」
などと前置きし、
「番組上カップル成立になりましたが、プライベートで交際していた事実はありません」
ときっぱり。北畠容疑者の印象を尋ねると、
「番組中、凄く好青年なイメージでした」
とだけ答えた。事件については、
「真実を詳しく把握していないので回答を差し控えさせていただきます」
と踏み込まなかった。
北畠容疑者は、TBS系のスポーツエンターテイメント番組『SASUKE』にも出演している。しかし、こうした番組の収録を最後に取り巻く仕事環境は激変していた。
「最初の逮捕以前に“契約満了”で所属事務所との関係は切れました。まじめな青年で、スケジュールに穴を空けたり現場に遅刻したりすることは一度もなく、オーディションや急な仕事にも情熱を持って取り組んでいたそうです。管理表の評価は満点。彼を知る人物は“何かの間違いではないか”と事件を信じられない様子でした」(前所属事務所の関係者)
それほど評価されていたのであれば、なぜ契約更新につながらなかったのか。
『SASUKE』出場もファーストステージ脱落
「仕事のオファーが全然入ってこなくなったからです。これまでの仕事は端役やエキストラが中心で、30歳までにある程度のクラスに達していないと展望がない。
『SASUKE』は本人たっての希望で出演しましたが、ファーストステージ序盤で脱落してしまいました。厳しい業界ですから、かっこいいだけではいつまでも通用しないんです」(同関係者)
容疑者宅は家賃月約7万〜8万円の洒落た木造アパート。いわゆるワンルームタイプで、窓ガラス越しにブランド物の包装や、人気スニーカーの箱が透けてみえる。
「モデルとは知りませんでした。イケメンなので見覚えはありますが、会話を交わしたことはありません」(同じアパートの住人)
最近のSNSでは、上半身裸でシャドーボクシングをしたり、海外とみられる屋外で日中に短パン一丁で拳銃を撃ったりする動画をアップ。海辺やプール、バイクにまたがるのもやはり上半身裸で、筋肉質で腹筋の割れたシックスパックが目を引く。何かにつけて脱ぎたがるのだ。
美貌、長身で足が長く、自称・資産家の子息。運動神経もよく、褐色の肌は健康的だ。しかし筋肉自慢も仕事につながらなければ宝の持ち腐れ。そんな厳しい現実に直面していた。