アサリは加熱しすぎに注意。2、3個貝が開けば他の貝にも火は通っている。閉じている貝はスプーンでたたくと口を開ける※画像はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!生き物の新種を発見するのは探検家やハンターなの? 知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.今がシーズンのアサリをよりおいしく食べる方法は?

A.砂抜きの際に片栗粉を少し入れると身がふっくらとして、おいしくなります。(フードプロデューサー 石川範子さん)

 お吸い物やボンゴレなど、うまみたっぷりがうれしいアサリ。旬は3月から5月の春と、9月から10月の秋で、春は潮干狩りのピークをむかえる。

 アサリなどの貝類は、スーパーで売られているものでも砂抜きが必要。よりおいしく食べるコツはあるのだろうか。

「砂抜きをする際に、片栗粉を入れると身がよりふっくらして、おいしく食べることができます」

 そう話すのは、フードプロデューサーの石川範子さん。

「まず、表面の汚れをとるために、水をはったボウルなどの中で殻と殻をこすり合わせるようにして洗います。次に、海水の濃度に近い3%の塩水を準備。水500mlに対し、塩は15gくらい。そこに、片栗粉を大さじ1加えます。

 アサリは水管と呼ばれる管からプランクトンなどを取り込みますが、片栗粉とプランクトンの粒の大きさが近いため、片栗粉を吸い込んで身が太り、ふっくらしておいしくなるんです」

 その状態で新聞紙やアルミホイルをかぶせて、3時間ほど放置すると砂が抜ける。また、アサリを浸す容器も重要。

 ボウルを使うと、アサリ同士が重なってうまく呼吸ができないので、バットなどに入れて平らにするのがコツ。

「アサリは、生きた状態のまま家庭に届く数少ない食材です。丁寧に扱ってあげることで、よりおいしく食べられます」

 産卵前で身が詰まっているいま、ぜひ片栗粉を使った砂抜きを試してみてほしい。