金髪になり迫力を感じる小芝風花(撮影/渡邉智裕)

「いつもは台本を“読みたい”という母に見せますが、今回はあえて見せていません。今までとはまったく違う挑戦的な役なので、先入観なく客観的に見てほしいと思ったからです」

金髪で地味なイメージを一新!

 4月21日スタートの金曜ナイトドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系毎週金曜夜11時15分~※一部地域を除く)に主演する小芝風花(26)。

仁王立ちで凛とした小芝風花(撮影/渡邉智裕)

 これまでの特撮オタク、妖怪に翻弄されるお人好し、恋に奥手といった“地味女子”のイメージを一新する役を演じる。

 小芝扮する鼓田ミナレは、破天荒なキャラクター。彼氏にフラれお金もだまし取られた怒りをやけ酒と毒舌で発散。

 その場に居合わせたラジオ局のチーフディレクターに素質を見いだされて深夜番組『波よ聞いてくれ』のパーソナリティーに抜擢される。

 マシンガントークとユーモアのセンスで人気を集めるが、思い切りのいい性格が災いしてさまざまな事件に巻き込まれていく。同名コミックをドラマ化した。

「ミナレの自由に生きていて周りの目を気にせず、やりたいこと、言いたいことを包み隠さない姿はちょっとうらやましいです。

 私自身は失敗を恐れたり、言いたいことがうまく言えなかったり、周りの反応をうかがうことがあるので、そういうことをまったく気にしないミナレを演じていると少しぐらい見習ってもいいんじゃないかと思える魅力的な人物です」

 役作りでは、お酒を飲みながら台本を読み、初めて金髪にもした。

「髪を染めるまでは(役が)しっくりこなくて、頭を抱えていました。金髪にしてからは(撮影で役の)ヘアメイクをして衣装を着るとスイッチが入ります。

 金髪は結構気に入っていて、黒髪だと似合わなかった攻めたファッションができたりして楽しいです。欠点は髪が傷むのでヘアケアはしっかりしたいと思います」

反抗期もなくて門限も守っていた

 人生が一変するミナレだが、小芝自身も同じような経験をした。

芸能界に入って生活が180度変わりました。それまでは大阪でフィギュアスケートをずっと習っていて、人前に出るのも苦手でした。

 学校でも授業で発言するのが大嫌いで、先生に指されたくないから目を合わせないようにしていました。そんな私が人前で話をして、お芝居をしているのは本当に変わったと実感します」

 破天荒とは無縁だった。

「結構いい子で育ってきました(笑)。反抗期もなくて、門限もちゃんと守っていました。うちの母は怒ったらめちゃ怖いんです。

 門限ギリギリの時は、すぐにメールをして“ごめんなさい、ちょっと遅れそうです”と連絡をしていたし、隠し事もしたことがないです。

 いちばん破天荒だったのは、幼稚園の時に近所の公園まで家出したことかな。原因は多分、母に叱られたからだと思います。でも寂しいから徒歩1分ぐらいの公園で、家の玄関からも見える場所でした」

 新境地の“金髪&破天荒”に期待したい。

迫力だけじゃなく、大人らしい艶やかな雰囲気も(撮影/渡邉智裕)

いろんな敵と闘っています

 ドラマはテンポの速いセリフが多い。

「早口でまくし立てるのでパニックになりました(笑)。早口に加えて聞き取りづらくならないように滑舌をよくしないといけない。

(セリフを)噛んでごまかし続けることもできなくてテイク(撮り直し)を重ねることもあり大変です。

 思わず関西弁になることはないけど、花粉症なので鼻が詰まるとしゃべりづらくなるので、いろんな敵と闘っています」

未来予想図を修正

 3年前の週刊女性の取材では「27、28歳で結婚したい」と話していた。

「無理そう(笑)。20代は仕事を頑張る時期だと思っています。30代で結婚や子どもを考えられるようになれたらいいかな……。

 25歳から26歳になったこの1年はとても早くて20代があっという間に終わりそうです」

大人の色気も増した小芝風花(撮影/渡邉智裕)