「去年の夏から交際していた方と今年に入り結婚しました。今は、その人との子どもがお腹の中におります」
4月17日、自身がMCを務める『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)に出演し、会社員男性との結婚、そして妊娠を報告した新井恵理那アナ。入籍したのは2月とのことで、「こうやってみなさんに言うことができてホッとしています」と吐露した。
この日は冒頭から、同局の斎藤ちはるアナウンサーから新井アナの結婚が伝えられるも本人不在。番組開始から30分ほど経ってようやく登場するお膳立ては、彼女の生報告を“目玉”にしたい制作側の思惑も透けて見えた。
他にも、各出演者から祝福コメントが届き、花束贈呈やくす玉割りなどの盛大な演出。また坪井直樹アナから質問攻めにあえば、新井アナ自身も結婚相手の似顔絵を披露するなど、まるで芸能人の結婚会見の様相だった。
しかし、そんな新井アナの結婚報告を公共の電波を使ってたらたらと流し続けたことに違和感を覚えたのか、
《#新井恵理那 の結婚妊娠をニュースとして報じる #グッドモーニング にドン引き。そんなの番組冒頭で軽く触れれば良いだろ。しかも割く時間長》
《いちアナウンサーの結婚でしょ?クス玉って。…ただただ異常だと思う。》
《女子アナ新井恵理那の結婚を報告するのはいいのだが、延々と今までの結婚願望発言やら夫のことやら根掘り葉掘り聞いてチヤホヤやってる。いい加減にしろよ。楽屋でやれ。公共の電波を使って内輪ネタを垂れ流すな。》
ネット上では番組にクレームをつける視聴者が続々ーー。
まるで芸能人の結婚会見
スポーツ紙芸能デスクの見立てによると、
「新井さんの結婚、妊娠自体には多くの視聴者が祝福の意を示している様子です。それでも、ニュースを伝える番組“アナウンサー”の立場にも関わらず、しかもプライベートのことを、さも芸能人の結婚会見のように長尺を使ってまでやることなの? という見方なのでしょう」
2014年に『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)のお天気キャスターに就任して注目されると、翌年には『グッド!モーニング』に抜擢された新井アナ。2020年からはMCとして、坪井アナや斎藤アナらとともに“番組の顔”を担っている。
一方でバラエティー番組やCM、ドラマ出演経験もあり、雑誌グラビアや写真集では大胆な水着姿を披露する顔も持っている新井アナ。そう、彼女はフリーアナであると同時に、人気商売であるタレント業もこなす芸能人なのだ。
「ホテルなどで金屏風を背に行われる芸能人の結婚会見ですが、お相手が一般人の場合でも、例えば事務所などに多くのマスコミを集めて合同会見を開くのが通例です。その“結婚会見”を独占できるとあれば視聴率アップも期待できるわけで、番組として盛り上げたいのは当然のこと。
またお世話になった番組で報告したという新井アナの希望もあったと思います。彼女はスタッフ受けもいいと聞きますし、お互いにウィンウィンとなる“お祝い演出”の結果だったのでしょう」(前出・芸能デスク)
なるほど、この日ばかりはニュースを伝える“いちアナウンサー”ではなく、タレント・新井恵理那の立場で出演だけに遅れて登場させたのかもしれない。
ところが、視聴者に嫌われた理由はもう一つあるみたいで……。
盗撮されて勝手に書かれた
《私、新井恵理那は、友人による紹介をきっかけに昨年夏から交際してきた方と今年に入り結婚致しました。 また、みなさまへのご報告を予定していたなかで、お腹に命を授かったことがわかりました。》
番組前日の4月16日、先に自身のインスタグラムで報告をしていた新井アナ。彼女が言う2022年の夏に交際スタートしてから間も無く、10月に『Smart FLASH』に【マッチョ彼氏との“ほぼ同棲”極秘生活】をキャッチされていた。
男性に甘えるような声を出したり、密着してちょっかいを出す日常の一コマと同時に、親しげなツーショット写真も掲載されたのだが、
《今回のことは盗撮されて勝手に書かれたもので、わたしとしては怖いです。お相手のこともありますし、間違った内容も多くとても不快に思っています》
報道後のSNSでは同誌の取材に対して、そして記事内容にもクレームをつけていた新井アナ。不倫やスキャンダルなどの謝罪会見に立ち会ってきた芸能リポーターは、この時の彼女の対応に、
「“盗撮された”“間違った内容”と被害者のような物言いをしていた新井さんですが、肝心の交際が事実かどうかの有無には一切触れることはなく、“プライベートを勝手に撮られた、晒された”とのマスコミ批判に“論点”をずらしている印象を受けました。
それなのに半年も経たずに結婚、そして妊娠と極めてプライベートな部分を今度は自ら晒してみせたのです。この“ダブルスタンダード”っぷりが、“自分勝手”や“自分都合”と受け止められてしまったみたいですね」
熱愛スキャンダルは命取り
しかし、彼女たち“フリーアナウンサー”は、男性との交際をひた隠しにしたい切実な事情もあるようだ。
もとより局アナ志望だった新井アナだが、学生時代にキー局の採用試験を受けるも軒並み落とされた過去がある。そしてキャスターやフリーアナが多数所属する『セント・フォース』入りしたわけだが、同じ立場の女性がごまんといる中でレギュラー番組、番組司会を勝ち取れるのはごくわずか。
「しかもファンの大多数は男性視聴者で、熱愛スキャンダルは“女子アナ”として命取りになりかねません。ある程度の席が用意される局アナとは違い、バレンタインデーなどでは局のスタッフや幹部らにお手製チョコを配り回ったりと、涙ぐましい努力をするフリーアナもいます。
そして、NHK番組でスポーツキャスターを務めた山岸舞彩のように、結婚を機に一線を退いたり、また最近では他業種へ“転職”するフリーアナも増えています。彼女たちも仕事を守るために必死ですし、はたまた結婚に漕ぎ着けてから公にしたい気持ちも理解できますよ」(前出・芸能リポーター)
新しい生命を授かっているだけに、いずれ産休に入るであろう新井アナ。盛大すぎた演出が、卒業前祝いにならないよう願いたい。