'10年、新大久保の韓国料理店の女将から転身して“辛口韓国人占い師”としてバラエティー番組に引っ張りだこになった魚ちゃん。最近テレビで見なくなったけど、今はどうしてる? 行きつけだという銀座の韓国料理店で魚ちゃん本人に話を聞いてみた。
「今は銀座でバーを経営していて、予約制ですが、1日2組限定で占いもしています。占い目的の方や常連さんなど、毎日いろんな方が来てくれて店内はほぼ満員。お客さんと話すのが楽しくて朝まで飲みすぎています(笑)」
占いについて学んだことはなかったが、幼いころから大好きだった。
「母は、私が占いをするのはやめさせたかったみたい。別の占いの先生に“どうしたら娘は占いに興味がなくなるか”と相談に行ったら“日本に行かせてあげなさい”と言われたそうです。ちょうど日本に行きたいと思っていたので、渡航を決めました」
テレビ出演以降、行列ができるようになったが
来日後、韓国語を活かして、新大久保で料理店を始めた。
「“自分には何もない”と思って、韓国料理店『3姉妹+1』を開いて、サービスで占いを始めました。本当のことをハッキリ言ってあげていたら“辛口占い”と呼ばれだんだんと人気になって。母には“占いをやめる”と約束しましたが、結局、日本でも占いをしていましたね(笑)」
おちゃめな人柄と“辛口”ぶりが人気となり、テレビに出演することになった。
「お客さんとしてお店に来たテレビ関係の人から“テレビに出ませんか”と声をかけられました。初めて出た番組では“しゃべらないで座ってるだけでいい”と言われたけど、悔しくて文句を言っちゃったんです(笑)。それが面白かったみたいで他の番組にも呼ばれるようになりました」
テレビ出演がきっかけで、お店には行列ができるようになったという。
「1日150組以上のお客さんが並ぶようになって、お店が回らなくなってしまいました。外食中も、サウナでくつろいでるときも“魚ちゃんだ、占って”と言われるんです。飽きちゃったし、疲れたので、店を一度閉めました」
しばらくして、店名を『魚ラウンジ』に変えて銀座に店を移した。店名が変わっても、“辛口”ぶりは健在だ。
「バーの占いでは、女性の恋愛相談が多いです。“彼と付き合えますか?”みたいなことをよく聞かれるけど“私に聞かないで本人に聞いてよ!”“諦めなさい!”とキッパリ言っちゃいます。そうすると“当たらない”“態度が悪い”とネットに書かれることもありますけど(笑)」
それでも、お店は連日満員の盛況ぶり。今後の目標について聞いてみると……。
「テレビや雑誌に出ることにはこだわっていません。テレビはレギュラーじゃないと儲からないし、お店もあって疲れちゃう(笑)。私はカーッとなりやすい性格で、特に占いになるとガンガン言っちゃうから人と揉めることが多いんですよ。だから目標としては、みんなと仲良くしたい。今後は“甘口”を目指していきたいと思ってます」
マイルドな中にもピリッとスパイスがきいた新生・魚ちゃんに占ってもらいたい方は、ぜひ『魚ラウンジ』へ!