《これからは安全第一を徹底します。ご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした》
《一歩間違えたら大事故になる、危険な内容だったと反省し、チームとして動画を非公開にすることにしました》
《注意力が足りなかったと反省しております》
4月25日、チャンネル登録者687万人の6人組人気ユーチューバーグループ『東海オンエア』のメンバーが、ツイッターで続々と謝罪文を投稿。発端となったのは、YouTubeで18日に公開した動画だった。
“ガス欠”エピソードで爆笑
「メンバーのとしみつさんが初めて車の“ガス欠”を起こしたことを報告し、翌19日の動画では、リーダーのてつやさんが高速道路を降りた直後にガス欠になったことを告白してほかのメンバーは爆笑。すると、これを受けて20日、東海オンエアとコラボ中の自動車メーカー・マツダ株式会社が《ガス欠は本当に危険です》とツイッター上で警告し、ネット上で批判の声が寄せられる事態になりました」(ウェブメディア編集者)
マツダは“警告文”で《道路で車が立ち往生すれば、事故につながる可能性があります。燃料残量警告灯がついたら、早めに給油してください》と危険性を指摘したものの、文末では《これからもよろしくお願いします!》とコメント。あくまでメンバーと多くの視聴者に向けた軽い注意喚起のような姿勢だったが、炎上に発展した背景にはある動画の存在があった。
「東海オンエアは2022年6月、『原付がガス欠するまで停まれない』という動画を投稿しています。内容は、メンバーそれぞれが原付バイクに12km走る分だけのガソリンを予想して入れ、12km先の目的地に一番近い地点でガス欠した人が優勝というもの。この企画では、メンバーが乗ったのが自動車ではなく原付バイクということで、ガス欠を迎える際は路肩に寄せて手押しに切り替えるなど、特に危険な様子はありませんでした。
しかし、一部のネットユーザーが、マツダがこの動画に対して警告を発したと勘違い。実際はプライベートでのガス欠の体験談を明かした動画が注意の対象でしたが、情報が混同して“ガス欠を企画にした危険な動画を投稿したのか”という声まで上がってしまいました」(同・ウェブメディア編集者)
矛先は人気テレビ番組にも
さらに、炎上はこんなところにも“飛び火”して……。
「お笑い芸人の出川哲朗さんが電動バイクで旅をする、テレビ東京系『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』について、“あの番組も充電が切れるまで走り続けてるんだから、危険なのでは?”と唱える人まで出てきました。実際のところは、出川さんやスタッフ、ゲストなどの出演者は、バッテリーが停止しそうなときには路肩で降りて押すようにしているので、高速道路付近でガス欠を起こしたという東海オンエアのエピソードとは話が違うのですが……」(ワイドショースタッフ)
高速道路上でガス欠を起こしてしまうと、違反点数2点、普通車で反則金9000円の罰金が科されるだけでなく、マツダが指摘するように事故に発展する危険性もある。
東海オンエアが多大な影響力を持っているからこそ起きてしまった、炎上の“玉突き事故”。発信する情報の1つ1つに、細心の注意が求められる。