伝説のロックバンドBOOWYでギターだった布袋寅泰とドラムスだった高橋まことのSNS上での“ギスギス”なやりとりが話題だ─。
「発端は4月29日、高橋さんがツイッター上で《もうこの三流国日本には五輪も万博も要らねえよ》と投稿。すると5月3日に布袋さんは高橋さんの発言を引用して《何も知らずに言うこと言うな》と不快感あらわにした投稿をしたんです。のちに布袋さんは自身の発言を削除しましたが、メンバー同士のとげとげしいやりとりは、臆測を呼びました」(スポーツ紙記者)
BOOWYはボーカルの氷室京介を中心に1981年から“暴威”として活動開始。その後『B・BLUE』や『MARIONETTE』などヒット曲をリリースし、たちまち人気バンドとなるも'88年に解散してしまう。
「結成時から、氷室さんと布袋さんは衝突を繰り返すなど不仲で知られており、そのいざこざが解散につながりました。1997年に氷室さんは活動拠点をアメリカに移したことで、元メンバーと距離を取っています」(音楽誌ライター、以下同)
布袋と高橋、ベースの松井常松は2019年に3人で新曲を披露するなど良好な関係が続いているように見えるが……。
「高橋さんは反骨精神あふれる性格。自身の出身地である福島県が東日本大震災で被災したとき、国の対応に怒りを覚えているのもあって、長らく政治に対する不信感をSNS上でも積極的に発信しています。一方、布袋さんは2021年の東京パラリンピックの開会式でパフォーマンスを行うなど、公的なイベントに出演していますからね。高橋さんの発言は見過ごせなかったのでしょう」
バンド再結成の可能性が遠のく
今回のメンバー同士のいさかいに、心を痛めている往年のBOOWYファンも多い。
「布袋さんも高橋さんも、過去のインタビューでBOOWYの再結成を望む意思を表明していました。彼らは若いころからヤンチャで言葉遣いが荒いのは知られていますが、もし今回の発言の応酬で布袋さんと高橋さんの間に溝ができてしまったら、再結成の可能性がますます遠のくと思います……」
布袋の公開説教を高橋はどのように受け止めたのか。5月4日、群馬県高崎市のライブイベントに出演後、帰路につく高橋を直撃した。
─SNSでの布袋さんとのやりとりで周囲が騒がしくなっていますが。
「別にオレが突っ込んでくれと言ったわけじゃないんだから、布袋が(勝手に)言ってきたんだからさ。ガッハッハ!」
俺の感覚では当たり前のこと
豪快に笑い飛ばすなど、布袋の発言を気に留めてはいない様子の高橋。続けて布袋に対する思いを聞いてみると。
「オレとしては別に布袋への怒りとかなくて。オレもちょっと乱暴で言葉足らずだったなっていうのはあるね。
でも政治家さんに対して物申すっていうのは、オレの感覚の中では当たり前のこと。“ちゃんとやってくれないんだから文句言ってんじゃん”って話だよ」
高橋は布袋の立場も理解し、自身の言い方を省みながらも、スタンスを曲げるつもりはないという。そのまま高橋は車に向かって歩きながら、
「あんまり、おおごとにしないでね!」
と言い残し、バンドメンバーたちと車に乗り込み去っていった。
ミュージシャン同士なのだから、ネット上のやりとりではなく、音楽で語り合ってほしい!