安室奈美恵さんが芸能界を引退したのは2018年のこと。もうすぐ5年になるが、今も復帰説は絶えない。
「最近も韓国での電撃復帰計画が進んでいるという報道がありました。安室さんが歌う姿をもう一度見たい、というファンの願望からそういった話が出てくるみたいですね。
あと、彼女のお兄さんが東京で芸能関係や不動産を扱う事業をやっている、なんていう噂もありますが……」(スポーツ紙記者)
沖縄出身の安室さんには5歳上の兄がいる。このスポーツ紙記者が言うのは、東京都心で『A』という会社のCEOを務めている安室Nという人物だ。彼は、東京・江東区のFM放送で『cocoから始めまshow!! 安室にぃにのバズ友の~輪~』という番組のラジオDJも務めている。
安室奈美恵さんの兄を名乗る社長の正体
A社を訪れてみると、7階建てビルの入り口に『AMURO BDG.』と大きく記されている。A社の従業員に話を聞くことができた。
「うちはフィリピンの物件を扱う不動産業をやっています。社長はフィリピンの連邦捜査局で20年間働いて、局長の息子さんと出会ってから会社経営を始めたそうです。この会社は、その日本支店です。
社長は安室奈美恵さんのお兄さんだと、われわれにも話していますよ」
ビルの近所にある飲食店を聞き込みしてみると、やはり同社の社長は「安室奈美恵さんの兄」と認識されていた。
ただ、安室さんと実際に仕事をしたことがある音楽業界関係者は、こう指摘する。
「安室さんのお兄さんは、沖縄を出て暮らしたことはないはず。フィリピンで不動産業をやっていたなんて聞いたことがないし、ましてや連邦捜査局なんてありえないでしょ。
すごく真面目な方で、芸能界に興味があるとは思えません。それに、その社長とは名前が違います」
たしかに以前報じられた安室さんの兄と、A社の安室N社長は名字は同じ「安室」だが、下の名前が違っている。
「事情はわかりませんが、社長は名前を“改名”したと聞いています。従業員はみんな“社長は安室ちゃんの兄”と思って働いていますよ」(前出・A社の従業員)
AMUROビルの中に入り、A社の受付で安室N社長本人に話が聞きたいと取材依頼を申し入れたが、あいにくの不在。
その受付の壁には、安室奈美恵さんのポスターが飾ってあり、《namie》というサインも入っていた。
受付に名刺を預けると、数10分後に安室N社長から電話がかかってきた。
社長を直撃!次第にはぐらかすような返事になり……
――社長が安室奈美恵さんの兄というのは本当か?
「あー、それは関係ないでね。違います」
――会社の従業員から“安室奈美恵の兄”だと聞いたが?
「えっ、ウチの従業員が? へぇー!?」
兄であることを否定したが、次第にどちらでもなく、はぐらかすような返答をする。
――安室奈美恵の兄だけど、改名したとも聞いたが?
「名前は変えていますよ。でも、そんなことを言った記憶はないのですが……。ウチの従業員が勘違いしているのかどうか、わからないけれども……」
――従業員はハッキリと“社長は安室奈美恵の兄だ”と話していたが?
「そのことは、ちゃんと指導をしておきますよ。そんな勘違いをされると困るので」
――“指導”というのは、従業員が嘘をついているということか?
「というか、勘違いじゃないですかね。勘違いするようなアレがあるんですかねー」
――なぜ改名したのか?
「それは、家庭の事情とかありますから。弁護士がやっているだけであって……」
――兄ではなくて、親戚ということか?
「ムフフッフ~、それはなんとも言えないな。わかんない、オレには」
A社はホームページに《世界に通用するアーティストを育成し、人と人をつなぐ場所を創出いたします》とも記している。
「いまは、僕がタレントを育てているってことはないですね。芸能事務所としての機能は、本格的にはないですね」
受付の壁に堂々と安室のポスターを貼っているのはどういうわけか。
――ポスターにあるサインは本物か?
「アレはね、もらったヤツですね」
――本人から?
「はい、あぁ、本人っていうか、本人の関係者から……」
本物なのか偽物なのか、ハッキリとは言わずに、「すみません、いま病院なんで。このへんで失礼します」と言って、電話を切った。
前出の音楽業界関係者が憤慨する。
「ポスターを譲ってくれた関係者って誰だ? 安室さんは絶対にサイン入りポスターなんてあげません。そもそも“namie”なんてサインは見たことがない。彼女のサインは、漢字でフルネームのはず。もし、本当のお兄さんの会社でそんなことやっていたとしても、本人がカンカンに怒りますよ」
安室さんが復帰して真相を語ってくれればいいのだが、それもまた、叶わなそうで。