【まじで今回忖度しません!本当に。先に言っておきます。不味かったら“ヴォェ〜”って吐き出しますから。そこは忖度なしでレビューさせていただけたらなと思います】
5月10日、YouTubeで実食レビューをライブ配信したのは、チャンネル登録者数223万人の人気VTuber「兎田ぺこら」。どうやら新発売のカップ麺『みそきん』を採点しようとしたのだが、思わぬハプニングが起きてーー。
トップユーチューバー・ヒカキンがプロデュースした『HIKAKIN PREMIUM みそきん(濃厚味噌ラーメン/濃厚味噌メシ)』が、全国のセブンイレブンで限定発売されたのが5月9日のこと。
同商品は、ヒカキンが立ち上げた飲食ブランド『HIKAKIN PREMIUM』の第一弾として考案されたカップ麺とカップ飯で、いわばブランドの命運を握る商品とも言えよう。
YouTubeチャンネル『HikakinTV』のチャンネル登録者数は1120万人、インフルエンサーとしても人気芸能人並の影響力を持つヒカキンだけに心配は無用か。すでに各地で売り切れが続出している模様。
SNSマーケティングに精通する広告代理店営業スタッフによると、
ユーチューバー仲間は「うまい」大絶賛
「特にカップ麺の人気はすさまじく、フリマアプリ『メルカリ』では転売が疑われる出品が相次いでいます。税込価格300円を1000円以上で出品するケースも目立ち、まさに“プレミアム価格”で取引されています。
SNSでの口コミも上々で連日トレンドにも上がっているあたり、ヒカキンさんのプロモーション戦略の賜物といったところ。セブンイレブンさんとの“コラボ”だけに、トップユーチューバーとして絶対に失敗できな企画と見受けます」
商品発売にあたって、自身のYouTubeチャンネルで兄・セイキンやフィッシャーズら有名ユーチューバーとの“コラボ試食会”動画を投稿しては、それぞれから「うまい」「レベルが違う」などと高評価を受けている『みそきん』。
さらに商品の他、ぬいぐるみやTシャツなどの“みそきんオリジナルグッズ”を、本田翼や小嶋陽菜ら芸能人、実業家の前澤友作氏、Z世代から支持を集める「あの」、さらには人気コスプレイヤー・えなこといった多方面のインフルエンサーたちに贈呈。
彼らにしても“いいネタ”になるのだろう。それぞれがグッズを着用、手にしては自身のSNSに投稿し、それを再びヒカキンがリツイートするPR活動も展開。方々のネットツールでヒカキンと『みそきん』の名前が踊った。
そんな中、ヒカキンとは面識がないという冒頭のVTuber・兎田ぺこら。他インフルエンサーとは打って変わり、自身の元にはグッズが届いていないことを愚痴りつつ、自ら用意した『みそきん』を実食レビューしたのだった。
ライブ配信にまさかのヒカキン降臨
カップ麺の蓋を開けて匂いを嗅いでは、「美味いかもしれん!」と味に期待する兎田。熱湯を注いで5分間を待っている間にも、視聴者からのチャットコメントを読みながら雑談。すると《正直に言って欲しい》との声に、
【正直に言うわ、うん。今回、“案件”でもなんでもないし。ガチで(美味しいか不味いか)言う。これは本当、媚を売るとかじゃないから。ぺこーらの食レポって結構マジメだから……】
そしてカップ麺ができあがろうかという時、チャット欄に投げ銭機能の“スパチャ(スーパーチャット)”が表示されたのだが、その主は《Tシャツ贈ります ありがとうございます》とのコメントを寄せた、まさかのヒカキン本人。
しかも上限額ランクを示す赤色スパチャに記された金額は5万8800円。偶然にもライブ配信を視聴していたのか、兎田が欲しがっていたオリジナルTシャツを贈ることも約束するヒカキン。このスパチャに気づくと、
「えっ、やばい!ヒカキンさんが来た……」と絶句しつつも、慌ててヒカキンに対して自己紹介する兎田。気を取り直しつつも「ちょっと、本人いたら気まずいな」と動揺しつつもカップ麺の実食を始めたのだった。
ヒカキンにしてみれば、商品を取り上げてくれた配信者へのお礼のつもりなのだろうが、約6万円もの高額な投げ銭をしたこと、しかも食べる直前での行動に、
疑われた「金のパワー、賄賂で買収」
《いや評価終わってからスパチャせーや ヒカキン見損なったぞ》
《これはHIKAKINあかんなあ 金のパワーで言いたいこと言えんようにしてるわ》
《ヒカキンさんさぁぺこらを賄賂で買収したよな!阿漕な商売してますなぁ!》
配信者が厳しい評価を付けづらくした、いわば“お金でレビューを買収したのと同じではないか”、といった疑念の声もネットに上がっている。
「ツイッターでも《みそきん発売スタート記念》と称してiPhoneを100名、総額1198万円分のプレゼント企画を立ち上げ、他にも感想投稿でグッズが300名に当たるなど、それぞれフォロー&リツイートを呼びかけています。
こういったプレゼント企画は、ユーチューバーがフォロー数とリツイート数を増やすための常套手段ともされています。彼らにしてみれば儲かる儲からないは度外視で、潤沢な軍資金を持って、立ち上げた企画やブランドを成功させることに意味があるのではないでしょうか」(前出・広告代理店スタッフ)
ちなみに“買収”された兎田の『みそきん』レビューの結果だが、肝心の点数はというと100点中の「87点」。【カップラーメンの中では一軍】と彼女にしてみれば高得点なようだが、ヒカキンにとって6万円の投資効果はあったのかどうか。