5月3日、北海道東部・釧路町のアパートで、住人の小学校教諭、小阪志保さん(39)を刃物で刺すなどして殺害した疑いで、8日午前に検察庁に身柄を送られた北海道釧路市の介護士、藤山功至(こうじ)容疑者(37)。
「捜査関係者によると、小阪さんの死因は失血死で、身体には10カ所以上の刺し傷や切り傷があり、胸の深い刺し傷が致命傷になったとのこと。釧路署は藤山容疑者が強い殺意を持って小阪さんを刺したとみて、詳しい動機などを調べています」(全国紙社会部記者)
事件は、藤山容疑者が自ら「人を刺した」などと通報したことで発覚。容疑者は小阪さんとは別の釧路市の自宅アパートで自殺を図り首から血を流して倒れていたものの、病院に搬送された後に回復。取り調べに対して「殺したことに間違いない。口論になった。(小阪さんとは)以前から面識があった」と、容疑を認めているという。
容疑者の危険な過去
「現地メディアの取材に対して、容疑者が数年前に勤務していたグループホームの元上司は、彼の人柄を“言葉遣いも丁寧で利用者には優しく、ウケはよかった”としつつも、過去に職場の女性とのトラブルが原因で異動があったことを明かしています。容疑者は取り調べで、小坂さんとの関係について“過去に交際関係だった。復縁をめぐり、口論になった”と供述しているそうです」(同・全国紙社会部記者)
警察は2人の交際の状況などについて引き続き調べをすすめているが、容疑者の過去に関してある情報が。
「今回の逮捕が報じられた際に、2014年に警察官に連行されている容疑者の映像が放送されました。ネット上ではすでに情報が回っていますが、当時、同姓同名の男性が強盗強姦の疑いで逮捕されているんです。事件内容は、釧路市内で顔見知りの30代女性に睡眠薬入りの栄養ドリンクを飲ませて、抵抗できないようにしてホテルに連れ込み乱暴した上、現金およそ3万円が入った財布を奪ったというもの。
このとき、容疑者はほかの女性に対する余罪も仄めかしていたそうで、年齢や名前が一致することから今回の事件と同一犯であるとみられていましたが、報道で2014年当時の映像が流れたことで、ネットユーザーたちからも確実視されるようになりました」(同・全国紙社会部記者)
女性を狙った犯行で“前科”があったようで、その素顔についてはこんな話も。
「藤山容疑者は数年前から、ツイッターで同じ北海道に住む女性に声をかけて“ナンパ”しまくっていたんです。彼のアカウントは今も残っていて、その様子がわかりますよ」(事件前から容疑者のアカウントを知る男性)
北海道の女性に執拗なメッセージ
そのアカウントを確認してみると、確かに“出会い目的”のようなやり取りが多数見受けられる。プロフィール欄には、
《道東釧路に住んでます。出掛けたいけど。。コロナ憎い! 近場の人、気軽に絡んで》
との記載が。
ツイートでは、北海道在住の女性と思われる複数のアカウントに対して、
《僕は、藤山こと【ふっくん】って言います。よろしくね〜》
《フルネームは藤山功至(こうじ)と読みます》
《〇〇さんが嫌でなければ、近い内にご飯行きましょ?》
《〇〇さんはとても性欲が多いのですね(笑) 仲良くなったらぜひカカオとかでお話ししたいです》
《〇〇さん、時間があったらお話ししませんか?》
などと声をかけている様子が確認できる。
「中には、女子大生のアカウントに“仲良くしてください”と声をかけたり、“〇〇ちゃん、久しぶり!”“〇〇さん、発見!”“僕がわかりますか”と、実生活で会ったことがある女性のアカウントを“特定”して声をかけているような様子も。ほとんど返信がないのに、同じ人に何度もメッセージを送っているのを見ると、ストーカーっぽい気質があったのかなとも……」(前出・アカウントを知る男性)
容疑者について、さらにこんな情報も。
「藤山容疑者は、釧路市内の女性にたくさん声をかけていたこともあって、ネットで出会い求めてる釧路の人たちの間ではちょっとした有名人だったようです。執拗にダイレクトメッセージが送られて来て困っていた人もいて、評判はよくなかったみたい」(現地スポーツ紙記者)
小坂さんとは、本当に容疑者の言う通り交際関係にあったのか。真相は――。