お笑いコンビの相席スタート・山添寛が起こした韓国での「爪楊枝事件」が“延焼”の様相を呈している。
事の発端は5月2日のTBS『ラヴィット』放送分のロケで山添が韓国の市場で売られていた唐揚げに直接、使用済みの爪楊枝を刺し食べたことだが、5日のラヴィットではサブ司会のTBSの田村真子アナが謝罪、8日にはメーン司会の麒麟・川島明も謝罪することとなった。
しかし、事件の当時者である山添本人の謝罪は未だなく、9日にツイッターで騒動後、事件に触れない内容で騒動後の初ツイートをしたことで改めて批判が集まっている。
そんな中、同じ朝の番組、お笑い芸人の「不適切ロケ」として記憶に新しいオードリー春日俊彰の那須「池ポチャ事件」に新しい展開があった。
5月3日放送のテレビ東京系『あちこちオードリー』で春日が騒動後初めて「口を開いた」のだ。
騒動を振り返ろう。3月24日の日本テレビ系『スッキリ』の那須どうぶつ王国からの中継でリポーターの春日がペンギンの池のほとりからエサを与える際、スタジオのMCの極楽とんぼ加藤浩次から「池に落ちんなよ!」「足元に気を付けろ!」などと何度も声がかかり、その後に春日が池に落下。事前打ち合わせになく、ペンギンたちに危険が及ぶ可能性があったとして園側が日本テレビに抗議をしていた。
『スッキリ』MCの極楽とんぼ・加藤浩次は27日の放送で、「本当に反省しなきゃいけない部分だと思っています。しっかりスタッフと話をしていれば、僕はもうちょっとできたかなと思うんだけど、僕自身も池に落ちていいんだという部分だけで進んでしまった」などと謝罪し、春日も26日に園を訪れて謝罪していたことが明らかになったが、春日自身が公の場やテレビなどで謝罪したり、この件に触れることもなかった。
オードリー春日が「池ポチャ事件」を語った内容
当の『あちこちオードリー』の放送は、オリエンタルラジオの中田敦彦と藤森慎吾がゲスト。中田が「芸人たちの志が低い、吉本興業を辞めてよかった」「お笑いBIG3(タモリ・ビートたけし・明石家さんま)が未だに君臨していることで下の世代が輝けない」といった趣旨のテレビのタブーに触れるような暴走発言を行い、これも大いに波紋を呼んだのだが、春日もそんな中で静かに池ボチャ事件の“総括”を行っていた。
その内容はというと、吉本退社の経緯などをひとしきりぶっちゃけた中田が「オードリーさんってミスらないじゃないですか。売れてからずっとコケないですね」とフッた後、オードリー若林が「そーか、なんかまぁね。近々であったけどね」と困惑気味に“白状”。オリラジの2人とスタッフは大爆笑。
続いて、
「まあ、(春日の池ポチャは)そんな出れないとかじゃないよね」(若林)
「ああいうのプラスになっている気がする。オードリーに」(藤森)
「いやいやない方がいいね。もちろん!」(春日)
また一同大爆笑。
「ない方がいいね。本当に困ってる大人がいっぱいいるからね」(若林)
そして一同は次の話題に移った。オンエアなどで春日が騒動に「初触れ」、周囲が「初いじり」したことになる。
しかし、那須の事件という特定もなく、春日自身のコメントも「いやいやない方がいいね。もちろん!」という一言のみ。
ダウンタウン浜田雅功も相方の「フレンチクルーラー」いじりで総括
不祥事の総括という意味で思い出されるのは、ダウンタウン浜田雅功の件だ。
今年2月下旬、写真週刊誌フライデーで25歳年下エステティシャンAさんとの不倫が報じられていた浜田。
LINEのやり取りや、浜田がドーナツのフレンチクルーラーが好きと調べたAさんがミスタードーナツで買って密会に持って行ったところ、浜田が「こんなことしてもらったんはじめてや」と泣いてしまったことなど生々しい暴露があった。
この報道後、浜田や所属の吉本興業がコメントを出すことはなく、オンエアなどでも一切触れられていなかったが、3月5日放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)で突然相方の松本人志が、「フレンチクルーラー持ってこい!」と一言。浜田は「俺はあれは好きじゃないよ」と返していた。
さらに、「あれあったら、泣くんかな?」(松本)「出してくれ! 泣くかどうか」(浜田)というやり取りも。
それまで公式にコメントはなく、周囲のいじりで笑いにする、しかし多くは語らないという点では共通している。本人にとっても一応触れたということで、出来事を“消化”した形になる。賛否両論分かれるが、笑いに変えられるというのは、ならでは強みで、これが今後「芸人の不祥事」の一つのまとめ方になっていくのかもしれない。