UVERworld(TAKUYA∞公式インスタグラムより)

 5月3日から5日間、さいたまスーパーアリーナで開催された『VIVA LA ROCK 2023』。

「通称『ビバラ』と呼ばれている、今年10年目を迎える音楽フェスです。人気アーティストが多数出演しており、今年はアニメ主題歌が話題になった『あの』や、3月までTBS系で放送された連ドラ『100万回言えばよかった』の主題歌をつとめた『マカロニえんぴつ』も出演しました。5日間で延べ12万3000人が詰めかけたようです」(音楽誌ライター)

演奏中に“事件”が

 その初日、5月3日も大盛況。ステージにトリとして登場したのが、人気ロックバンド『UVERworld』だった。

「その日は晴天で、野外エリアの気温は高く、会場内ではアルコールを買って飲むこともできて、来ている人たちはずっとハイテンション。屋内エリアには熱気が充満していました。UVERworldがステージに登場すると、立ち見エリアは押し合うようになり、前のほうはギュウギュウの状態に。でも、それもフェスの醍醐味ですね」(参加した大学生、以下同)

 大熱狂の中で演奏がスタート。最高のパフォーマンスを披露していたUVERworldだが、ある事件が起きた。

「途中、ボーカルのTAKUYA∞さんがMCをしているとき、前の方でスマホのライトを点灯させている人たちがいたんです。ペンライト代わりかな? と思ったら“人が倒れています!”という声が聞こえてきて……」

 その声はステージ上にいるTAKUYA∞にも届いた。彼はすぐさま客席に向かって、こう呼びかけたという。

「まわりの人、起こしてやれ! いま喋ってるから、その間に。スタッフ、頼むよ!」

“神対応”で演奏再開

 それを聞いた近くにいた観客たちは、協力し合って倒れた人を会場の外に運び出す。ただ、こうしたライブの中断は、時間がたつほど会場のテンションが下がってしまうものだが……。

メンバーの仲の良さが伺えるUVERworld(TAKUYA∞公式インスタグラムより)

「TAKUYA∞さんは“会場の外にいても聞こえるように、でっけー声で歌ってやるから安心しろ!”と言って、演奏を再開させたんです」

 こうしたTAKUYA∞がとっさに取った言動が“神対応”だと、会場内外のファンは大感激。直後からSNSでも称賛の声が相次いだ。ただ、本人にとっては“ベスト”ではなかったようで……。

「ライブ後、TAKUYA∞さんはファンクラブ限定のブログで、人が倒れてからの17分間、集中できていなかったと明かしました。ファンが楽しみにしている曲を100%の状態で届けられなかったことを謝っているようでした」

 7月には初の『日産スタジアム』ライブが控えているUVERworld。ファンを思う心意気は、ちゃんと届いている!

 

TAKUYA∞(インスタグラムより)

 

メンバーの仲の良さが伺えるUVERworld(TAKUYA∞公式インスタグラムより)

 

メンバーの仲の良さが伺えるUVERworld(TAKUYA∞公式インスタグラムより)