5月16日、故・ジャニー喜多川さんによる、所属タレントへの性加害騒動に揺れるジャニーズ事務所に新たな動きが。
ジャニーズJr.の7人組グループ『IMPACTors』が、5月25日のコンサート『東西ジャニーズJr. Spring Paradise』をもって退所することが発表された。
彼らの退所を「卒業」と表現しつつ、
「佐藤新くん、基俊介くん、鈴木大河くん、影山拓也くん、松井奏くん、横原悠毅くん、椿泰我くん これからも体に気をつけて、人生を楽しんでください。そして、一人でも多くの人を笑顔にできるよう、共に頑張りましょう!」
との前向きなメッセージを送ったのは、Jr.を統括する『ジャニーズアイランド』社長の井ノ原快彦。メンバー全員が今年で23歳以上になるだけに、もしかしたら“Jr.定年制度”の相談も兼ねていたのだろうか。昨年末に行われた面談で、メンバーから退所の意向を伝えられていたようだ。
5月22日にグループ脱退、ジャニーズを退所する『King & Prince』平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太に続く、しかもメンバー全員で“卒業”するIMPACTors。ファンの間では噂になっていたようで、SNSでは《ほんと無理》《しんどい》と公式発表にショックを受けている。
またYahoo!ニュースのトップ記事でも取り上げられただけに、キンプリ騒動同様に世間に大きなインパクトを残したと思いきやーー、
そもそもなんて読むグループ?
《IMPACTors誰やねん》《で、誰?》《知らないグループだけど…》《まったく知らないしそもそもなんて読むんだべか?》などと、「誰?」の大合唱が起きている。どうやら、退社報道で「初めて存在を知った」というユーザーも大多数のようで。
「熱心なジャニーズファンは別として、“デビュー組の名前は知っていてもJr.グループは知らない”というのが一般的な認識だと思います」と苦笑いするのは、アイドル情報誌に寄稿するベテランライターだ。
現在、ジャニーズ内には10組のJr.グループ、ユニットが存在するといい、各々がレッスンを重ねては先輩たちのバックで踊ったり、舞台公演やJr.コンサートなどに出演。切磋琢磨しながらデビューを競い合っているそう。
そんな中のいちグループだったIMPACTorsは、ジャニーさん他界後(2019年7月9日)の2020年10月に結成される。つまりは『ジャニーズアイランド』前社長の“タッキー”こと滝沢秀明氏によってプロデュースされたグループだった。
タッキーズ事務所への移籍ありきか
「いわば“タッキーチルドレン”の7人組で、結成後は“諸先輩”たちより多くのチャンスをもらっているようにも見えました。それこそ“筆頭”とされた『HiHi Jets』や『美 少年』に次ぐデビュー候補とも目されるほどでした」(前出・ライター、以下同)
ところが、デビューに向けて好スタートを切った7人にハプニングが起きる。“生みの親”である滝沢氏が突如として退社したのだ。
2022年10月をもって、ジャニーズアイランド社長とジャニーズ事務所副社長の座を退いた滝沢氏だったが、それは引退ではなかった。2023年3月に新会社『TOBE』を設立すると、新たに所属タレントのオーディション準備を始めたのだ。
「タッキーズ事務所への“移籍ありきの退社”とも見られるIMPACTorsですが、かつてJr.グループ『Love-tune』として活動するも、退所したメンバー全員で新グループ『7ORDER』を結成、活動している例もあります。
Jr.推しのファンはジャニーズを離れた以降も、熱心に追いかけて支えている印象です。今のところは一般的には知られていないIMPACTorsかもしれませんが、ファンと一緒に成長してエンターテイメントでインパクトを与えるグループになってほしいですね」
自分たちの手でデビューを勝ち取ることができるか。