5月15日、報道番組『news zero』(日本テレビ系)が、目下話題のジャニー喜多川氏の“性加害問題”について特集した。VTRが終わるとメインパーソナリティーのフリーアナウンサー・有働由美子(54)は、
「この件については、番組で話し合って私が話します」
とニュースについての見解を語り出した。実はこの問題を取り扱う直前、この日出演していた嵐・櫻井翔(41)は画面から“フレームアウト”するかたちで姿を消していたのだ──。
「まずは性被害については、被害者のケアを最優先にしてほしい。そして、エンタメを通じてたくさんの夢を見せてきてくれたジャニーズだからこそ、ファンや私たちが迷いなく夢を見続けられるようにしてほしい。
そのためには今回の説明にとどまらず、プライバシーを守ったうえでですが、情報をオープンにする社会的責任を果たしていくべきだと思います。さらには私たち『zero』も性被害は絶対に許さないという姿勢で、しっかりと向き合っていきたいと思います」
ジャニーズ社長の謝罪動画も
中学2年生のころに自らジャニーズ事務所に履歴書を送り入所、1999年に嵐としてデビューした櫻井。2006年に『zero』のキャスターに就任し、今年で17年目を迎える。かねてから業界内では「真面目でどんなに多忙でも最新ニュースをしっかり頭に入れている。取材にも積極的」(テレビ局関係者)という勤勉な彼だが、自らが所属する事務所が抱える問題について触れることはなかった。
「ジャニーズ事務所は5月14日夜、歌手のカウアン・オカモト氏ら複数の元Jr.たちが“性被害”を告発していることを巡り、公式サイトで見解を発表しています。藤島ジュリー景子社長は顔を出し、1分ほどの動画内で、“何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くおわび申し上げます”としたうえで、“知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした”とコメントを残しています。
翌日の月曜に『zero』の」パーソナリティーを務める櫻井さんがこの問題にどう触れるのかについて、放送前から複数のメディアが記事を出しており、その発言に注目が集まっていました」(同・テレビ局関係者)
番組終了後、ネットからは、“報道キャスターの是非”を問う批判的な声が多く集まってしまうことに。
「線引きした #newszero その判断はさすが」
《キャスターを名乗るのであればきちんとこの問題に向き合い、自分の経験を踏まえて自ら報道すべきである。このことは論を待たない(中略)今この人はやっぱり似非キャスターだったかと日本中が確信している》
《自己保身か何なのかわかりませんが、被害者がいる事件なので、関係者であっても報道に携わる以上、コメントぐらいはするべきじゃないかと思います。ジャニーズ事務所の児童性虐待事件は社会問題だと思います。日本を代表する芸能事務所がこんな事件を起こしても黙りを決め込むようでは黙認しているんだと評価します》
《フレームアウトは逃げたと言われても仕方ない。有働さんが話すにしても画面の中にいるべきだと思う。同様の事件で色々言葉を発してるのならキャスターとしてテレビに出るのなら、喋ることがないのではなく思ったことを話せば良い。話せないなら自粛でもすれば良いと思う》
SNSからは櫻井のファンをはじめ、多くの意見が寄せられた。
《ちょっと待て。ニュースZEROで櫻井くんが発言しなかったことを「逃げた」とか「がっかり」とか言ってるやつ、アホか!? 被害者かもしれないし、同僚や後輩が被害受けているかもしれない当事者だぞ? 非常にセンシティブな立場だ。矢面に立つ必要なんかない》
《櫻井くんは事務所所属タレントなので、コメントすること自体が公平性に欠けるためメインキャスターである有働さんがコメントするのが番組としてとても適切。もちろん加害者でも経営者側でもないため謝罪等なんてする必要は全くない。櫻井くんが出演する曜日に放送するのは忖度なんてなく誠意をもって番組を放送しているということ》
《普通に慕ってたタレントたちが多い。この状況にショックを受けているタレントも同じく。「櫻井翔、コメントすべき」それ、ハラスメントです 線引きした #newszero その判断はさすが》
『zero』が今回の件を扱うにあたって、「この件については、“番組で話し合って”私が話します」と発言していたが、
「櫻井さんは今回の性加害の件について事務所内でも非常に中立的な立場をとっていて、ジャニーズの今後のためにも“問題は洗い出すべきだ”との意見を持っていると聞きます。なので、今回のニュースについても報道人として“画面から消える”という選択については思うところがあったと思いますよ。ただ、番組の判断ですからここは従うしかない。それを“逃げた”といった言われ方をするのはあんまりです」(元ジャニーズ事務所関係者)
アイドル帝国の向かう先は──。