5月18日、ネット上で若手歌舞伎俳優・中村隼人が話題になった。2代目・中村錦之助の長男で現在29歳の隼人は、この日、『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』(東京・明治座)の夜の部『御贔屓繋馬』で4代目・市川猿之助が演じていた役を代演。これがニュースとして大きく取り上げられ、歌舞伎ファン以外のネットユーザーにも注目されたのだ。
中村隼人に称賛の声
猿之助をめぐっては、同日に東京・目黒の自宅で倒れていたところをマネジャーが発見し、意識が朦朧とした状態で病院に搬送されたと報じられた。なお、同じく自宅で倒れていたという猿之助の母親はその場で死亡が確認され、父親の4代目・市川段四郎も搬送後に死亡が確認されたとのこと。
昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に起用されていたほか、映画やバラエティなどでも活躍してきた猿之助だが、この日発売の「女性セブン」(小学館)が“ハラスメント疑惑”を伝える記事を掲載。同誌は今月15日に猿之助を直撃したというも、本人は「答える義務はありません」と取材を拒否したそうだ。
そんな猿之助の主演舞台『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』は今月3日から開始しており、「セブン」発売日にも上演が予定されていた。しかし、猿之助が搬送されたことで、昼の部は休演に。一方、夜の部は配役を変更して上演され、隼人が猿之助の代役を担当。
「隼人さんはもともと、今月28日の千秋楽特別公演で猿之助さんの役を演じる予定だったそうですが、今回の急な代役も見事にやり切ったということで、ネット上では『すごい役者』『この状況で務め上げたことに拍手』などと称賛されています」(芸能ライター)
また、猿之助のことも含む一連の流れはニュースでも取り上げられているため、
「若手歌舞伎役者でこんなかっこいい人いたんだ」
「今回の件で初めて中村隼人さんを知ったのですが、こんな男前な歌舞伎役者さんがいらっしゃったとは」
「歌舞伎役者さんだったんですね。知らなかった!」
など、歌舞伎や隼人本人のことをあまり知らなかったというネットユーザーも散見される。
「隼人さんは今年、俳優の横浜流星さんが宮本武蔵役で主演した舞台『巌流島』(2月10日〜3月27日)に、佐々木小次郎役で出演していました。そのほか、テレビドラマやバラエティ番組にも時々出演しているため、彼の顔や名前を知っていたネットユーザーもそこそこいたいみたい。ただ、今回の報道によって初めて、若手歌舞伎俳優であるということを認識した人も多いようです」(同)
以前から、ファンの間では「歌舞伎界のプリンス」と称されることもあった隼人。そんな彼の“同級生の顔ぶれ”もまたすごい。
有名すぎる同級生とも交流
よく“芸能人が通う学校”のイメージを持たれている堀越高等学校出身で、1993年11月生まれの隼人は、俳優の神木隆之介、野村周平、入江甚儀、ジャニーズ事務所のアイドルグループ・HeySayJUMPの山田涼介、知念侑李、中島裕翔などと同級生なのだ。
「ほかに女優の志田未来さん、川島海荷さんも、この代の堀越高等学校生です。ちなみに、一部ネット上では以前から、隼人さんが写っている“高校の卒業アルバム”とみられる画像も出回っていて、そこには神木さん、野村さん、入江さん、山田さん、知念さん、中島さんの写真も並んでいます。“イケメン揃い”のアルバム画像は、それを目にしたネットユーザーたちを驚かせてきました」(同)
そんな隼人は、自身のインスタグラムでも神木との交流をたびたび報告している。なお、2017年12月3日にはプライベートでのツーショットを公開していたが、「今日は仕事終わり、猿之助兄さんが誕生日のお祝いをして下さいました!! 途中から神木君も合流してくれて嬉しかったなぁ」(原文ママ)と、どうやら前月30日に誕生日を迎えていた自分のための集まりだった模様。
この投稿からもわかるように、猿之助のことも慕っていたとみられる隼人。このたびの代役には複雑な思いもあったはずだが、猿之助の件はまだ明らかになっていないことも多いだけに、隼人を応援する声の多さが、彼の支えになっていることを願うばかりだ。