40歳以上の人ならば記憶にあるだろう『あいのり』(フジテレビ系 '99年~'09年)。7人の男女がピンクのラブワゴンに乗って世界中を旅しながら恋愛していくという恋愛リアリティー番組だ。そのスタッフが手がけたのが、Netflixで5月から配信され、23日現在15エピソードまで放送されている『あいの里』(毎週火曜日更新)。
司会のベッキーは初回から不用意発言
さまざまな経歴を持つ35歳以上の男女が、田舎の古民家で共同生活を送りながらパートナー探しに挑む、というものだが、
「『あいのり』では主に20代の若者が参加することで甘酸っぱい恋愛を楽しんでいましたが、今回のメインはあいのり視聴者世代の現在40代~60代。参加男女もいちばん若い人で35歳、最年長で63歳と幅広い年齢。ケンカのネタも“飲んだ薬が1錠か2錠か”といった“大人”ならではのもの(笑)。
初回から下ネタも飛び交い、参加者も小学生の子どもを持つシングルマザーや、会社経営者などで、“責任放棄して恋愛しにきてるおじさんおばさんとかひくんだけど”などの声がネット上にあがっています」(テレビウォッチャー)
司会には前作『あいのりアジアンジャーニー』からベッキーが続投、新たに田村淳(ロンドンブーツ1号2号)を迎えている。好感度の高い2人とは思えないが、
「それも狙いでしょう。初回からベッキーは“人間関係で揉めるのを見るのが好き”、“このスタッフは酒癖悪い人を投入して(揉め事を起こす)”など不用意な発言をしています。淳さんは毎回出演者の行動に涙するなど、人情面を打ち出していますが、イマイチ盛り上がりに欠ける印象です」(同・テレビウォッチャー)
「当時と同じ構図」
番組を見た元あいのり出演者の男性は、
「9話までを見て、台本がありそうだなって思いました(笑)。例えば、メインキャストの45歳のトッちゃんは、現在シングルマザーでもともと自信のない専業主婦と番組内で話していました。でも実は女優さん。以前の『あいのり』出演者の友人で、その出演者のインスタにも度々登場して華やかな生活を披露していました。人見知りのコンビニ店員として出演中の39歳のおかよは、伊東実希子さんというタレントで、出演作も何本かあります」
と話す。他にもヨガ講師を名乗るゆうこりん(36)がタレント事務所所属。元出演者男性が続ける。
「当時と同じ構図だと思いました。昔も無名のタレントやその知り合いとかばかりだった。当時はその中でも数人は素人が交ざってましたけど、今はほぼセミプロだと思います。みな本名から推測できないあだ名で出演しているので。タレント出演者は台本みたいなものがあって、キャラ設定や告白する相手など番組に指図されていました」
3年前の5月23日に、かつてNetflixで配信されていた人気恋愛リアリティーショー『テラスハウス』内の演出が原因で木村花さんは亡くなった。出演者の言動に誹謗中傷がいくようなスタイルは踏襲しないでほしいものだ。