「六本木のクラブで飲むことが、議員としての品位を損なうとは考えていません」
4月23日投開票の東京・港区議会議員選挙に無所属で当選した新藤加菜氏(30)は、5月16日、都内某所で行われた「週刊女性」の取材にこう答えた。
クラブでの夜の真相
新藤議員が5月14日、ツイッターに投稿した、《人生で初めて「週刊文春の記者です」という突撃を受けました》の文章から始まるツイートが560万インプレッション数を記録し、話題になっていた。
経緯はこうだ。5月上旬、プライベートの友人らと男女交えて10人程度で、六本木の人気クラブ「オクタゴン」でお酒を楽しんでいた。その情報をキャッチした週刊誌記者から、「議員の品位としていかがなものか」と後日直撃を受けたというのだ。
《当然ですが薬物や暴力行為・泥酔もしておりませんし、お酒を飲んで楽しく踊っていただけです》
そうツイートは続いた。
「5月13日の夜にあった、とある番組の生放送直後、外で出待ちしていた記者に凸られたんです。言及されたクラブでの夜は、当選後に開催されたプライベートの会。オクタゴンのフロアの一角で、スクリーンに“当選おめでとう”と友人がサプライズで流してくれて。
その様子がわかる写真をSNSで見つけた記者が、もしそれが選挙対策本部スタッフとの打ち上げだったら、公職選挙法違反になるってことで来られたんじゃないかな。聞きたいことがあるなら、ちゃんとアポとって取材に来てくれたらいいのに……」(新藤議員、以下同)
港区が掲げる長期計画にも「ナイトタイムエコノミー(※夜間帯の経済活動)の推進」がある。
「私の育った大好きな港区の夜に友人とクラブで飲んで踊ることは、港区が政策で掲げている“ナイトライフの観光資源化”を推進していることに他なりません」
選挙期間中には殺害予告メールも
2020年の都議会北区補欠選挙の際、アベノマスクをブラジャーにした選挙ポスターで「ホリエモン新党」から出馬、物議を醸した過去もある。
「当時、立候補前に、ツイッターで“アベノマスクブラ”を着用した写真を投稿し、バズったんです。港区で生きてきた私は、コロナ禍で本当に多くの飲食店が苦境に立たされているのを見ていました。そんな中、何百億円の予算が投じられたアベノマスク。なので、アレは風刺だったんです」
女子学院中学・高校からカナダでの留学を経て、早稲田大学法学部を卒業後、リクルートでの会社員経験もある。
「私がもともと選挙に挑戦した目的は、若者の政治参加。今回の区議選での選挙期間中は、殺害予告メールで外に出られないこともありました。これまでさまざまな炎上も経験しましたが、反応してもらっているだけありがたい。今は“パパ活女子”とシームレスに捉えられ、港区女子が誤解される傾向もある。港区を愛する女子が安心安全に遊べる、世界に誇れる街づくりを目指していきたいです」
そう言って鮮やかな青色のハーブティーを飲み干した。