WBCで「侍ジャパン」の一員として栄えある優勝に貢献した、埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手(31)。
そんな彼が今年5月11日、『週刊文春』により不倫が報じられて世間は衝撃に包まれた。妻子がありながら年下の知人女性と関係を持ったというのだ。しかもそれが警察沙汰になっていたという。
山川は昨年11月に東京都港区のホテルにて、知人女性の衣類を無理矢理脱がし陰部を強く触るなどした疑い。女性は膣内などから出血するほどのけがを負い、警察に被害届を提出。山川は強制性交の疑いが持たれていた。球団の判断は早く、翌日の5月12日に西武は山川の一軍登録を抹消。球団本部ゼネラルマネージャーによると、《色んなことを含めて総合的に判断した上でコンディション的な抹消》との説明にとどまったが、この“事件”が発端だというのは火を見るより明らかだ。報道があった日のロッテ戦で安打を放つなど活躍していたのだが──。
ポスターは撤去、ダメージは甚大
山川は警察からの任意の事情聴取で
《けがをさせてしまったのは事実だ。同意の上、性交しようとしていた》
と容疑を否認。しかし、ついには書類送検されることになった。それが速報で伝えられたのが5月23日。埼玉西武ライオンズは公式コメントを発表。
《書類送検された事実は確認しております。当球団の選手が書類送検されたことは誠に遺憾であります。ファンの皆さまや関係の皆さまにご心配をおかけしており、誠に申し訳ございません》
『文春』の報道以降、球団のコールセンターには苦情が殺到しており、西武鉄道に「山川選手のポスターが不快だから剥がしてほしい」との意見も寄せられていた。山川を推していた小川駅と江古田駅からポスターが撤去される結果に。起こした事件は西武グループ全体にダメージを与えていたようだ。
西武ファンとしては複雑な気持ち
しかしプロ野球、特にライオンズファンからは決して許されてはいけない“性犯罪の疑い”と“主砲が欠けてしまうショック”との間で葛藤している者も少なくない。
「実力のある選手なのに、一回の失敗で一生犯罪者の烙印を押されたらもったいないな……俺は山川選手を応援したい」
「西武ファンとして結構複雑な気持ちです。一般の人から見たら当たり前だってなると思うんですけど、正直これ以上主力選手に出ていってほしく無いんですよね」
「ほんと残念過ぎる……野球ファンとしては、一発打てる山川みたいな選手はチームを救ってくれるから、いなくならないでほしい」
野球とプライベートは別で考えるべきという声も散見された。
「ファンとしては野球での功績とプライベートは別で考えてほしい」
「まず男女の問題はお互い自己責任で、野球には関係ない。また、書類送検=有罪ではない」
「山川選手はまだしも、球団・スポンサーに苦情の電話をするのは違うでしょ」
6月2日から、期間限定で全国公開が予定されているWBC日本代表・侍ジャパンの映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』。5月23日、日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は、《(NPBとして)西武球団の判断を待つ》と説明し、映画は予定どおり公開されることを公表している。
ファンの複雑胸中と、山川の行く先は……。