「僕らもお話を聞いて、驚いたお仕事です」
と、二宮和也が語ったのは『クリアアサヒリニューアル新CM発表会』。4月からオンエアされているクリアアサヒのCMに、YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」のメンバーである、KAT-TUNの中丸雄一、Hey!Say!JUMPの山田涼介、SexyZoneの菊池風磨と出演。また、ジャニーズWESTの重岡大毅が会員制生ビールサービス『キリンホームタップ』CMに新たに加わり、『サントリー生ビール』に山崎賢人が起用されるなど、ビールのCMに続々と新顔が登場している。そこで、CM情報のエキスパート、CM総合研究所の関根心太郎氏に話を聞くと、
「若者のアルコール離れと言われている中、20~30代にも購買してもらうことは、メーカーサイドの課題。そこで、若手タレントさんを起用し、ブランドイメージの若返りを図るケースが見られます。起用される“イケメン”といわれるタレントさんは、爽やかで快活な人柄の方で、異性だけでなく同性からの知名度や人気の高い方の起用が目立ちますね」
男性の心も掴んだ“イケメンCM”
例えば『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』。フルオープンのフタを開けると自然と泡が立ち“ジョッキのようにそのまま飲める”と話題に。その商品イメージに加え、菊池と同じグループの中島健人が美味しそうにビールを飲む姿が視聴者の心をつかんだ(現在、岡田准一と生田斗真が出演中)。
「当然、菊池さんや中島さんのようなイケメン男性を起用すると女性からの支持はぐっと上がるのですが、このCMは男性からの評価も高かった。メーカーが伝えたい“泡が出る”“美味しそう”ということをしっかり届けることができた成功例だと思います」
ポイントは「男女共に愛される人」
男女共に好感度の高い人が出演しているといえば、松下洸平と芳根京子の『アサヒ生ビール(通称:マルエフ)』新CMも。
「以前の新垣結衣さんもみなさんから愛されていたかと思いますが、芳根さんと松下さんに代わっても大変、好調です」
『サッポロ生ビール黒ラベル』の妻夫木聡、『新・一番搾り』の鈴木亮平、堤真一。『アサヒザ・リッチ』の竹野内豊。『アサヒスタイルフリー〈生〉』の斎藤工など、CM起用が長く続いている男性タレントたちは、いずれも男女共に愛されている人。新『ザ・プレミアム・モルツ』に起用された大泉洋のCMも長く続きそうな予感が。
「コロナ禍を経て人と楽しく飲みたいという気運が高まっています。また、10月から酒税法が変わりビールの価格が下がりますので、CMはさらに増えていきそうですね」