岸田文雄総理長男の岸田翔太郎総理秘書官が昨年末、首相公邸で親族の「忘年会」を開催していた問題だったが、5月29日、ついに翔太郎氏が秘書官を辞任という結末に。
日本経済新聞とテレビ東京が5月26日〜28日に行った世論調査では、岸田内閣の支持率は47%と前回調査から5ポイント下がり、近々にあるのではないかと見られていた衆議院解散が遠のいたという見方も。
政局をも動かしたこの問題だが、誰よりも憤激していたのはあの笑福亭鶴瓶だ。
自身のラジオレギュラー番組『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』(ニッポン放送)で28日、
「総理もちょっと考えなイカンですよね、自分の息子のこと。あんなもんヒドイですよ、アレ」
「自民党もそうですし、野党ももっと怒らないと。『こんなしつけしてんのか』と。これ、税金で食うとんねんで、コイツ、と。(秘書官を)辞めるべきですよ、そんなの。辞めさすべき」
「親戚も『やめとこ』って言うのん、誰かおるやろ。もっとホンマに怒らなアカンよ」
などと怒りを露わにしたという。
それを受け、掲示板まとめサイトなどでも『鶴瓶、岸田の息子に激怒wwwww』などといったスレッドが立ち、珍しい芸能人の政治批判として、
「まともな人間ほどキレると思うわアレは」
「正論しか言ってねぇな」
「さすが増量の鶴瓶」(麦茶など鶴瓶が広告に起用される食品は軒並み増量するという説があるため)
などと称賛の声が伝えられたのだった(もちろん「あの忘年会写真はそんな騒ぐことか?」などと疑問の声も)。
そんな中で、驚きの写真が飛び出した。
15年前に放送されたヤバい番組
「修羅場潜ってきてるから説得力がある」というコメントとともに、昔の鶴瓶のあるテレビ番組の出演シーンが添えられたのだが、ローションを塗りたくった水着の女性たちが仰向けに並び、鶴瓶がその上を滑っていくというとんでもないものだった。
調べてみると問題のシーンは、『授乳だ!逮捕だ!爆発だ! 鶴瓶カレンダー2009 紅白出られないなら…やってまえスペシャル』というテレビ東京で2008年12月26日に放送された番組の1シーンのよう。
鶴瓶の2009年のカレンダーを作るというテーマで、人気芸人たちが様々な撮影シチュエーションをプロデュースするという番組だが、このシーンは『ローションカーリング』として、ローションを身体に塗った水着姿の女性30人を仰向けに並ばせ、助走をつけ、鶴瓶が進んだ距離を測る“種目”なのだそうな。
実際鶴瓶は「こんなんおかしいやんか、有料チャンネルやんか」「中学の時こんな夢見たことある」などと言いながら、“3投目”にして女性30人の上を這いながら滑りきり、その1シーンが問題の写真だったようだ。
また、『ローションカーリング』の後は、女性たちにローション玉をパンツに入れてもらい、チュートリアル徳井義実とその数を競うという『人間玉入れwithローション』という種目も。
昔から『ギルガメッシュないと』などお色気番組も作っていたテレビ東京ならではで、今だったら放送できない番組内容である。
司会の大橋未歩アナ(現在は退社)も「私こんな番組だと思わなかった」と呆れていた。
鶴瓶といえばやはりテレビ東京で起こした1975年の“局部露出”事件が有名だが、『鶴瓶カレンダー2009』は今日でも写真が残っている分インパクトは大きい。
しかしそんな“黒歴史”が発掘されても、今回の激怒に対して「お前が言うな」といった声がほとんど出ないのは芸風の一環と認められているからだったり、彼の人望のなせるわざなのだろうか。