4代目・市川猿之助の“心中事件”発生から約2週間が経過した。一命を取り留めた猿之助は警視庁の聴取を受けており、報道を通してその供述内容が徐々に明らかになる中、世間では、遺書とみられるメッセージに記された恋人・Mの存在に注目が集まっている。
「週刊文春」6月1日発売号(文藝春秋)の直撃を受けたMは、≪(猿之助が死のうが)関係ありませんね≫とつれないコメントを残したが、「Mは父ともども猿之助さんの舞台に多数起用されているだけに、こうした態度は猿之助さんファンから大きな反感を買ってしまうのでは」(芸能記者)という。
猿之助の恋人・M、直撃に“驚愕回答”
猿之助は、自身のハラスメント行為の告発記事が掲載された「女性セブン」(小学館)発売日(5月18日)、都内の自宅で父・段四郎さんと母・延子さんとともに自殺を図り、緊急搬送。両親は同日中に死亡が確認された。猿之助は当時、意識がもうろうとした状態だったというが、無事に一命を取り留め、同24日に行われた警視庁の聴取に対し、「事件前日に両親と“死んでもう一度やり直そう”と話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と話したそうだ。
「司法解剖の結果、両親の死因は、睡眠導入などに用いられる向精神薬の過剰摂取による中毒死とみられ、猿之助さんも薬物を飲んだ可能性があるそう。しかし、警視庁が行った家宅捜索では、自宅から薬物や包装容器が見つかっておらず、今のところ入手ルートもわかっていないとのことで、これらが捜査のポイントになるといわれています。
一部週刊誌では、猿之助さんが、薬物を摂取して意識を失った両親の顔にビニール袋をかぶせたとも伝えられ、警視庁は猿之助さんを自殺ほう助の疑いで逮捕する方針という話も浮上。実際に逮捕までのカウントダウンが始まっているとみられます」(前・同)
猿之助の心中事件をめぐっては、彼の恋人・Mの存在も世間の耳目を集めている。というのも、猿之助が自殺を図った部屋に立てかけてあったスケッチ用のキャンバスには≪愛するM だいすき 次の世で会おうね≫、また仏壇に置かれたメモには≪Mを喜熨斗孝彦の養子にし、遺産の全てを相続する≫と記されていたことが明らかに。このMは当初、猿之助の知人と報じられたが、のちに40代の役者で、猿之助の付き人も務めている男性であることが判明した。
「『週刊文春』最新号では、このM氏が心中事件から9日後、同世代の女性と手をつないで駅前の商店街を歩く姿をキャッチ。記者の≪猿之助さんの事件はどういうふうに見ている?≫という質問に対し≪何にも関わりないので≫、また≪まったく悲しくない?≫の問いにも≪はい。全然≫とつれない回答をしており、本当に猿之助さんが全財産を相続させると指名した人物なのか? と疑わしく感じた人は多いのではないでしょうか。
同誌はそんなM氏について、≪年上の女優を口説いては業界内で居場所を見つけていく術に長けていました≫という知人の証言を掲載しているのですが、猿之助さんもまた居場所づくりのために利用されてしまったのではないかという見立てもできるかもしれません」(芸能メディア編集者)
Mは4年ほど前から、猿之助が携わる舞台に出演するようになり、メインに起用されることも。近年の仕事は「基本的に“猿之助さん絡み”と言っていい」(前・同)ようだ。
「M氏のこれまでの出演歴を見ても、猿之助さんと知り合ってから、一気に仕事が増えている印象です。『スーパー歌舞伎II 新版オグリ』(2019年)や歌舞伎座三月大歌舞伎『新・三国志 関羽篇』(2022年)、また『猿之助と愉快な仲間たち』(2022年~)シリーズには第一回公演から参加しています。
特筆すべきは、M氏だけでなく、M氏の父親もまた、昨今、猿之助さん関連の舞台に多数出演している点。M氏の父親は1970~80年代、テレビや映画界で活躍した俳優なのですが、公式サイトを見ると、昨年から今年にかけてだけでも、猿之助さんの携わる舞台に7作も参加しているんです。M氏と父親が共演する機会もあり、M氏のインスタグラムには、衣装を身にまとった父子のツーショットも投稿されています」(前・同)
猿之助とMが出会ったきっかけは、猿之助と父親の共演という報道もあったが、「M氏は父ともども猿之助さんから特別扱いを受けていたという可能性もある」(前・同)という。
「もちろん猿之助さんが、M氏との関係を抜きに、父親の実力を買って起用していたとも考えられるだけに、断言はできませんが……少なくとも、M氏父子が、猿之助さんの“お世話になっていた”というのは間違いない。
そういった家族ぐるみの関係性があるにもかかわらず、『文春』の直撃に対し、あんなにも冷たい受け答えをするとは、猿之助さんファンの心証は悪いはず。M氏のインスタグラムには、事件後、応援のメッセージが寄せられていましたが、こういった言葉も、M氏にとっては煩わしいものでしかなかったのでしょうか」(前・同)
猿之助は、Mの≪関係ありませんね≫という言葉を、今どのように受け止めているのだろうか――。