安斉かれんのインスタグラムより

 ハンバーガーチェーン・マクドナルドで販売されている“平成バーガー”こと「たまごダブルマック」、「焙煎ごま えびフィレオ」、「ジューシーチキン ブラックペッパー」……。平成の時代に親しまれていたメニューが期間限定で復活中ということで、そのCMも平成を意識しているようだ。

“ポスギャル”として売り出された過去

 歌手・浜崎あゆみの人気曲「Boys & Girls」(1999年)が起用されている同CMシリーズでは、出演している女優・池田エライザも“あゆ風”のギャルファッションなどを披露し、当時の若者言葉「チョベリグ(超ベリーグッド)」というセリフも口にしているが、一部ネット上では「あゆは『チョベリグ』なんて言わない」といった指摘も。

「このCMは、あえて“なんとなく平成っぽい感じ”にしているんだと思いますけど、池田さんが矢面に立たされてしまっているようで少し可哀想。そもそも“現代のあゆ”といえば、池田さん以上に適任のタレントがいたはずなのですが……」(芸能ライター)

 それは浜崎と同じエイベックス・エンタテインメントで歌手活動をしている安斉かれん。2019年にデビューした彼女は、翌年、浜崎の半生を描いた同名小説が原作の連続ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系・ABEMA)で主人公・アユを演じて注目を集めたのだ。

 当時「ポストミレニアルギャル(ポスギャル)」として売り出されていた安斉。その肩書自体は、ポストミレニアル世代(1997年以降に生まれた世代)であることに“SNSへのポスト”という意味もかかっていた造語だが、ドラマでアユ役に抜てきされたこともあり、そのまま“あゆ路線”でいくものとみられていた。

「しかしドラマで話題になった後の安斉さんは、残念ながら、全盛期の浜崎さんほどのブレークには至らなかった印象です。むしろ世間からすれば、最近の彼女の動向を知らない層のほうが多いのでは……。それもそのはずで、歌手活動はわりとコンスタントに続いているもののヒット曲は生まれていませんし、テレビのタイアップもやはり連ドラ主演した2020年がピークでした」(前出・ライター)

 そんな安斉のインスタグラムを見てみると、ギャル感もある一方で、5月半ば頃の彼女は、別のアーティストを連想させるような姿となっていた。安斉自身が5月2日付のツイッターでも出演を告知していたサウジアラビアの大規模イベント「Jeddah Events Calendar 2023 - Anime Village at City Walk」でのスタイルだったようだが……。

今は“きゃりー路線”?

「安斉さんは2019年にアニメ『ブラッククローバー』(テレビ東京)のエンディングテーマ『人生は戦場だ』を担当していた関係で、ほかのエイベックスアーティストらと同イベントに出演。本人のインスタには『hellokitty ヘア』と、サンリオの人気キャラクター・ハローキティをイメージした髪型であると記されていたものの、“日本のポップカルチャー×派手髪”のイメージは浜崎さんというよりも歌手・きゃりーぱみゅぱみゅさんを思わせます」(スポーツ紙記者)

 もちろん、同イベントに合わせただけなのかもしれないが、安斉は今年3月にリリースしたアルバム『ANTI HEROINE』の中で、日本テレビ系アニメ『それいけ!アンパンマン』に登場するドキンちゃんのテーマソング『私はドキンちゃん』(ドリーミング)をカバーしていて、こちらのミュージックビデオでのファッションや、そもそも同曲をカバーしていることも、きゃりーぱみゅぱみゅを意識しているようにも思える。

安斉かれんが主演を勤めたドラマ『M』。水野美紀や高嶋政伸、高橋克典などの豪華キャストが脇を固めていた(公式HPより)

「もともと安斉さん自身が“あゆっぽい感じ”でデビューしたかったのかはわからず、そうだったとしても話題性がなくなっている以上、路線変更が選択肢に入ることはあるでしょう。だからといって“きゃりー路線”も少し違うような気もしますが……。

 ただ、彼女が好きなことを好きなようにやれるタイミングを迎えたのかもしれませんし、いろいろ模索しているところなのかも。やや迷走しているように見えてしまうところが心配ではあるものの、本人にギャル魂があるならば“関係ない”と強気で挑戦を続けていけるのでは」(前出・記者)

 ポスギャルという言葉は浸透しなかった印象だが、今後、安斉が新たなブームを作りだす可能性に期待したい。

 

 

安斉かれんのインスタグラムより

 

安斉かれんのインスタグラムより
安斉かれんのインスタグラムより

 

安斉かれんのインスタグラムより