「めったに見かけないけど、無口で真面目そうな方ですよ。まさかそんなことをするなんて……人ってわからないものですね」
容疑者の自宅近くの住民は、呆然としながらそう話した。
5月30日、警視庁少年育成課と同南千住署は18歳未満の少女とみだらな行為をし、その様子を盗撮したとして、自営業・柴田伸弘容疑者(60)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(買春、製造)などの疑いで逮捕した。
「容疑者は去年10月20日から今年1月23日までの間、女子中学生のA子さん(当時14、15)と5回にわたって東京都豊島区内のホテルなどで金銭を与えて性交。さらにはその様子をひそかに撮影機能つきノート型パソコンで撮影し、動画を保存していた。
また、昨年10月19日にはアルバイトのB子さん(当時17)とも1回、豊島区内のホテルで同様なことをしていた」(全国紙社会部記者)
100人の少女と200回ほど買春、盗撮までしていた
少女たちとはSNSを通じて知り合ったというのだが……。警察の取り調べに容疑者は、
「一昨年11月以降、およそ100人の少女と200回ほど買春をした」
と驚くべき供述をしているという。
「買春に注ぎ込んだ金額は600万円にもなるそうです。盗撮はパソコン以外にも、車のキー、USBメモリーを装ったカメラを使用していて、極めて悪質。“記念として動画を残したかった”と供述しています」(同・社会部記者)
約1年半の間、3日に1回のペースで少女買春をしていた容疑者とは、どんな人物なのかーー。
同居する義理の父親は事件を知らなかった
自宅は埼玉県さいたま市大宮区にあった。築十数年の一戸建てで、3世帯が住むかなり大きい3階建て住宅。実は容疑者は30年ほど前に“柴田家”へ婿入りしていて、1階には義理の両親が住んでいた。インターホンを押して出てきた義理の父親に声をかけると、
「えっ、事件を起こして逮捕された? そんなこと、まったく聞いてない。知らなかった!」
と驚きを隠せない様子。2階には容疑者と妻(次女)とその息子(次男)、3階には容疑者の妻の姉が住んでいて、3世帯6人暮らしだという。
「伸弘は結婚当初から部屋にこもって、私にはよくわからないんだけど、コンピューター関連の会社をやっているよ。会社といっても彼1人なんだけどね。ほら、表札に出ているように……あれっ? 外されてるね」(義理の父親、以下同)
容疑者はなぜこんな事件を起こしたかのかを問うと、
「……うーん、……やっぱり、男だからねぇ……」
すると、2階から容疑者の妻らしき女性が降りてきて、記者と義理の父親のやりとりを遮るように、
「何を話してるの? もう、いいから部屋へ戻って!」
と父親を部屋へ戻してしまった。さらには、
「事件のこと? 知りません、知りません!」
と口にしながら、階段を上がって自宅のドアをピシャリと締めた。
近隣住民を容疑者の印象を尋ねるも、容疑者はこの地に30年も住んでいるというのに、
「まったく知らないから」
「婿さんがいるとは知っているが、話したこともない」
コミュニケーションを取るのが下手な人
という住民がほとんど。そんな中、一人だけ容疑者を知る人物に取材することができた。
「あそこのお父さんは十数年前まで、自宅の隣にあった製麺所を経営していたのよ。義理の息子にそこを継いでほしかったんだけど、伸弘くん(容疑者)がああいう性格で、人とコミュニケーションを取るのが苦手だったから、製麺所は閉めちゃったんですよ。
といっても、柴田さんのところはマンションなどの不動産をたくさん持っている資産家だから、お金の心配はないみたいだけど」
柴田容疑者のSNSによれば、出身は神奈川県川崎市。趣味はドライブ、山登り、旅行、昆虫採集とどれもが一人でできるものばかりだった。
柴田容疑者と妻には、結婚してすでに独立している長男がいる。近々、子どもが誕生する予定で、容疑者はおじいちゃんになるというが、彼は初孫にどう顔向けするのだろうか……。