市川猿之助

 6月1日発売の『週刊文春』が報じたスクープがさらなる波紋を呼んでいる。

 5月18日に父・市川段四郎さんと母・延子さんと3人で一家心中を図ったとみられる市川猿之助。警察捜査が進められる中で、現場で見つかったというのがマネージャー兼恋人・A氏への書き置きだった。

 “遺書”とも取れる手紙に《愛するA 次の世で会おうね たかひこ》などと認め、さらに“遺産を全て相続させる”との旨も記していたという猿之助。それほどまでに深く愛され、信頼されていたはずのA氏だったがーー。

文春の直撃取材に“関係ありませんね”と騒動に無関心を装い、また猿之助が倒れたことにも“はい。全然(悲しくない)”と冷たくあしらって答えたと。しかも最後まで本人と認めずに、偽名を名乗り続けたというのです」(スポーツ紙芸能デスク)

 しかも、この時に女性と手を繋いで親しげにする姿も撮られ、アルコールの匂いも漂わせていたというA氏。まるで猿之助を裏切るような“恋人”の仕打ちが明らかになると、ニュースメディアの一部報道では《歌舞伎関係者》の声として、

《猿之助がかわいそうすぎる。猿之助のことを “金づる” としか思っていなかった》

 などと、財産をも譲ろうとした猿之助の“純愛”が踏みにじられたことに、《歌舞伎関係者全員がショックを受けています》と同情・擁護論が起きていることを伝えた。

 たしかに両親を亡くし、さらに拠り所だった恋人から突き放された猿之助。その事実だけを顧みれば「かわいそうな被害者」に見えるのだが、一連の騒動にネット上では、

セクハラがまるっとなかったことに

《恋人も恋人だけど猿之助の方も他の相手にセクハラやスキンシップしてたという報道もありどっちもどっちだという気がする》
《何よりそもそもの発端は本人のセクハラなのに、それがまるっとなかったことにされているというね…》
猿之助によるパワハラ被害者セクハラ被害者は、どうでもいいんか歌舞伎

 5月18日に『女性セブン』が報じた、猿之助自身によるパワハラ・セクハラ疑惑が招いた騒動であると指摘する声も。

 梨園事情に精通する芸能リポーターも厳しい目を向ける。

役者たちへの過剰な性的スキンシップが日常化し、さらに関係を拒否すると舞台から外されるなどの“仕打ち”を受けるというもので、これが事実ならば“座長”という立場を利用したハラスメント行為なのは明らか。被害者にしてみれば、猿之助からの“裏切り”に映りますよ」

 猿之助の事務所は複数のマネージャーに聞き取りをしたとして、《弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません》とハラスメント疑惑を否定。

 松竹もまた5月23日の株主総会において、迫本淳一社長が「ハラスメントはあってはならない」「事実関係を確認していきたい」と声を大にしたものの、以後の“事実関係”は聞こえてこない。

セクハラ・パワハラ疑惑より大事なこと

「市川團十郎や尾上菊之助、松本幸四郎ら同世代の役者同様に、現代劇でも引っ張りだこの猿之助はこれからも伝統芸能の中心として客を呼ばなくてはならない存在。

 梨園界隈ではパワハラ・セクハラ疑惑の追求よりも、猿之助の復帰の方が重要と見える。擁護論が出てくるのは至極当然の流れなのでしょう」(前出・芸能リポーター、以下同)

 松竹は6月3日、公式HP上で《当局による対応続き》と、関係者への捜査が続いている状況としつつ、

《さらに、推察される本人の心身の状態に鑑みましても、6月公演に引き続き、その後の出演も困難と判断し、10月までの下記各公演につきましても休演とさせていただきますことを決定いたしましたので、お知らせ申し上げます》

 猿之助の休演を10月まで延長する旨を発表。

「自殺ほう助の罪などで逮捕の可能性もある猿之助ですが、舞台に立てる状況が整い次第“復帰させる”との文面にも受け取れます。歌舞伎という異形の世界では“事件”すらもなかったことになるのでしょうか」

 失意の猿之助。本人の口から全ての事実が明かされる日は来るのだろうか。

Aと父親は市川猿之助舞台で親子共演することも(Aのインスタグラムより)

 

Aと父親は市川猿之助の舞台で親子共演をしていた(Aのインスタグラムより)

 

AのSNSには頻繁に市川猿之助の姿が(Aのインスタグラムより)

 

市川猿之助とA氏のツーショット(A氏のインスタグラムより)