なんか小さくてかわいいやつ、通称“ちいかわ”たちが送る、楽しくて、ちょっぴり切ない物語。イラストレーターのナガノさんによる漫画作品『ちいかわ』がいま、幅広い世代で人気を集めている。
入荷分を「すべて買う」お客が
2020年にTwitterの単独アカウントが開設され、漫画作品『ちいかわ』として正式に連載がスタート。2022年4月にフジテレビ系の『めざましテレビ』にてアニメ放送が始まると、愛らしいキャラクターたちに癒されると評判となり、一気にブレイク。同年11月に月刊誌『日経トレンディ』にて発表された「2022年ヒット商品ベスト30」では2位に選ばれるなど、さまざまなコラボ商品がSNSでトレンド入りを果たした。
そんな中、今年5月にコンビニエンスストアの『ファミリーマート』が発売した「ちいかわオリジナルエコバッグ」を巡ってSNSなどで物議を醸した。
『ちいかわ』と『ファミリーマート』のコラボ企画「むちゃうマーケット おかいものキャンペーン」にて限定発売された同商品。5月26日の10時から店舗にて販売が開始されたが、買い占める客が多かったのか、直後から「買えなかった」などの声が続出。公式サイトには取り置きや予約は実施しないと記載されていたが、「入荷分をすべて買うからという客に対し、取り置きされていて買えなかった」という店舗があったとのコメントも見られた。
『サンリオ』とのコラボ商品も「あっという間」
また『メルカリ』などのフリマサイトで転売されているケースもあり、SNSなどには「6000円とか定価以上の高額で売られている」という怒りの声も相次いだ。
この件について『ファミリーマート』に問い合わせると、売り切れや転売に関する言及はなかったが、
「大変ご好評いただきましたので、『ファミリーマート限定のちいかわオリジナルエコバッグ』を追加で販売させていただくことにいたしました。ファミマのアプリ『ファミペイ』にて6月2日(金)10時よりWEB予約を承ります」
との回答があった。
昨年11月に『ちいかわ』と『サンリオ』とのコラボ商品が発売された際にも、「(購入できる)ウェブサイトにアクセスが集中してつながらない」や「あっという間に売り切れていてショック」などのコメントがSNSにあふれた。
今年に入っても冷めない『ちいかわ』人気。これ以上、買い占めや転売などで“ちいかわ”たちキャラクターを悲しませない日が来ることを望むばかりだ。