平成5年1月天皇陛下(当時は皇太子さま)と雅子さま(当時は小和田雅子さん)のご婚約内定記者会見。プロポーズのお言葉は「雅子さんのことは、僕が一生全力でお守りしますから」だったと明かされた

 6月9日でご結婚30年。天皇陛下と雅子さまが“真珠婚”をお迎えになる。外務省のキャリアウーマンから皇太子妃、そして民間出身として2人目の皇后となられた雅子さま。

真珠を上手にファッションへ

「ネックレスやイヤリング、指輪、ブローチなど、お出かけの際はパールジュエリーを身につけられていることがとても多いようにお見受けします」

 とは、ファッションジャーナリストの日置千弓さん。被災地へのお見舞いやご静養、そして訪問地ゆかりの品を着用されるとき以外は、雅子さまのコーディネートのどこかで真珠が輝き、そのエレガントさがより一層引き立てられている。

「真珠の宝石言葉は“純真、純潔、無垢、長寿、富”など。気品あふれる雅子さまにピッタリです。さらにアコヤ真珠は日本のみで産出される宝石である側面も。雅子さまは日本女性の代表として、日本の産業につながる真珠を積極的にお選びになっていらっしゃるのではないでしょうか」(日置さん、以下同)

 雅子さまのように上手に真珠を取り入れるには?

「パールネックレスの場合、基本は一連です。華やかさを強調したいときは二連以上も楽しいですね。一粒パールのペンダントや(パールを)等間隔につないだステーションタイプは、カジュアルにおしゃれを楽しみたいときに。例えば、ニットなどにもよく似合いますよ」

 また真珠は、冠婚葬祭全般に着用可能な唯一の宝石。

「フォーマル感の演出に最適なので、ひとつは持っておくといいと思います。日本人の肌や黒髪に合い、年齢を問いませんし、“レフ板効果”もあるので表情を明るく見せてくれます。また真珠はお守りとしても親しまれています。アコヤ貝の中で長い時間をかけて育まれるため、外敵や災いから守ってくれるイメージがあるためでしょう」

 35年の珊瑚婚、40年のルビー婚、45年のサファイア婚、50年の金婚……。雅子さまの笑顔が輝き続けますように。

 
令和元年5月天皇陛下の即位を祝う一般参賀。皇居を訪れた参賀者は14万人超。おふたりは笑顔で手を振られた
平成5年2月前月の皇室会議を経てご婚約が正式決定。雅子さまは母校の田園調布雙葉学園にご挨拶に。小学3年から高校1年夏まで約7年半通われた
平成5年6月結婚の儀&ご成婚パレード(6月9日)の約2週間後、結婚ご奉告のため伊勢神宮へ

 

平成13年12月雅子さまが愛子さまを出産され、宮内庁病院をご退院。初のご家族3ショット
平成26年3月愛子さまの学習院初等科卒業式。愛子さまのご通学に、雅子さまが付き添われたことも
平成27年11月療養中の雅子さまが12年ぶりに出席された秋の園遊会。ぶどう色のスーツにパールネックレスがとても映えていらっしゃる

 

平成30年9月両陛下(当時皇太子ご夫妻)で福岡県へ。豪雨被害を受けた朝倉市の仮設住宅のほか、障害児向けの医療施設をご視察
令和元年5月令和初の国賓として来日したトランプ米大統領夫妻(当時)をお出迎えになる天皇陛下と雅子さま

 

令和元年11月即位の礼と大嘗祭の終了を報告されるため、奈良・神武天皇陵へ。その後、京都御所で茶会を催された
令和5年4月第17回みどりの式典にはノーマスクでご出席に。ペールグリーンのスーツに二連のパールネックレス