第87回 広末涼子
女優・広末涼子がフレンチレストランのシェフ・鳥羽周作氏とW不倫―。「週刊文春」(文藝春秋)の報道に「そんなまさか!」と驚いたのは、若い世代の人ではないでしょうか。三人のお子さんを育てながら、第一線で女優として活躍する彼女は「よき母」としてのイメージを固めつつあると思うからです。しかし、彼女の若い頃を知っている世代は、あまり驚かないのではないでしょうか。今でこそ落ち着きましたが、彼女は10代の頃から奔放な異性関係が話題になる人でした。
10代の頃から奔放だったヒロスエ
まず「メンズノンノ」(集英社)のモデルをしていた村田充とのお泊りデートを「FOCUS」(新潮社)に撮られ、同級生男子たちが肩を震わせて、泣いていたことを思い出します。当時モデルだった伊勢谷友介とのバイクデートが「FRIDAY」(講談社)に報じられたこともありました。このあたりまでは長身イケメンが好きなんだなくらいの感想でしたが、徐々にやんちゃな感じの男性に好みが変わったようです。
「FRIDAY」に、当時の恋人、俳優・金子賢と西麻布のクラブで朝まで遊んだ後、ドラマのロケ地である千葉県・白浜までタクシーで直行、4万円無銭乗車したと報じられます。正直なところ、同じようなことをしている芸能人は他にもいないことはないと思うのですが、彼女の場合、知名度が高すぎたこと、清純派のイメージが強すぎたことから「騙された」と感じられた人が多かったのではないでしょうか。また、叩きやすいタイミングでもあったと思います。彼女は早稲田大学に入学しながら、ほとんど通学していないと報じられたことで、不真面目、だらしないというイメージがついていた時期なのです。彼女が国民的アイドルであることは間違いありませんが、その一方で、ヒロスエ、実はいろいろヤバイのでは?という見方をする人もいたと思います。
初婚相手の岡沢高広氏もちょっとやんちゃな感じのする人でしたが、お子さんが生まれた後に離婚。その後、キャンドルアーティストのCANDLE JUNE氏と再婚し、お子さんが二人生まれています。三児の母となって落ち着いたかと思いきや、「女性セブン」(小学館)に、夫が不在の夜に俳優・佐藤健の住むマンションを12センチのピンヒールと網タイツで訪れたこと、さらに、二人がスパの完全個室で岩盤浴デートを楽しんでいたという目撃情報を報じています。
こんな感じでアクティブな人ですから、不倫をしてもそれほど驚きません。「文春」によると、二人はたまたま同じ日に高級ホテルにチェックインし、ヒロスエは夜中の三時に帰宅、鳥羽氏は関係者とみられる男性と翌日にチェックアウトしたそう。偶然にも、二人は週末になると、同じホテルに滞在しているそうです。
夫のキャンドル氏も否定しなかった
文春の直撃を受けたヒロスエは不倫を真っ向から否定しましたし、所属事務所は「事実無根です! 法的措置も考えております!」くらいの強い物言いで自社タレントを守ることが予想されますが、公式サイトでは「プライベートなことに関しては、本人に任せていますが、今回の報道を受けて本人に対して責任をもって行動するように厳重注意をしております。お騒がせして申し訳ありませんでした」と早くも謝罪モード。ヒロスエの夫のキャンドル氏も、「妻を信じています」くらい言ってくれればいいのに「ノーコメントです」と中立を貫くのでした。
二人が不倫関係だと決めつけることはできませんが、「文春」を読んでいて、とりあえず言えるのは、鳥羽氏はもうしゃべらないほうがいいということ。
「文春」の記事によると、ヒロスエは関係者に「とにかく早く離婚したい」と話し、鳥羽氏も「お互い気持ちは通じ合っている。でも、きっと他人には理解してもらえない。奥さんとは離婚したい」と、それぞれが“離婚願望”を周囲に打ち明けていると報じています。
鳥羽氏が直撃で口にした“ヤバ発言”
文春の記者は上記を受けて「ヒロスエと再婚するつもりなのか?」とたずねます。鳥羽氏は「どうっすかねぇ、仲は良いですけど、そういう感じでは、今はないですね」と返している。こういう時は「もともと男女の関係ではないですから、再婚なんてありえません」と答えるべきなのに、「(再婚は)今はないですね」と答えてしまったら、今はなくても将来的にはわからない、つまり、自分がヒロスエに好意があることを暗に認めているように聞こえませんか?
記者が念を押すように「不倫関係にはない?」とたずねると、肯定も否定もせず「そうですね、逆にそういうことが正式に発表できることがあれば、連絡するんで、ちゃんと撮ってもらったら嬉しいですけどね」と答えています。「正式に発表できること」というフレーズから、離婚や再婚という連想する人もいるでしょう。
ヒロスエが全面否定しているんだから、不倫の真偽はともかく、合わせてあげないとだめでしょうが! 鳥羽氏の一言一言からヒロスエへの気持ちがダダ漏れていると私は感じましたし、この発言で「こりゃ不倫してるな?」という印象を強くした人もいるでしょう。タレントとしてのヒロスエのイメージダウンにつながってしまいますし、鳥羽氏の家族も傷つけかねないヤバ発言だったと思います。
有名人女性と知り合って、舞い上がってしまう男性がヤバイ理由は、もう一つあります。
昔なら、有名人女性に夫を略奪されても、一般人妻は黙って身を引いたことでしょう。そのひどさを訴える手段がなかったからです。しかし、今は違います。スマホがあれば録音も録画も可能。相手のスマホを触ることができれば、LINEも見られて“動かぬ証拠”がつかめてしまいますし、各週刊誌も情報の持ち込みを歓迎しています。誰でも簡単に“制裁”を加えられる時代なことを忘れてはいけないと思います。
芸能人の不倫はそのうち沈静化するものですが、この二人に関してはそんなことは決してない。第二ラウンドは、もうまもなくでしょう。戦いの始まりを知らせる鐘の鳴る音が、どこかで聞こえる気がします。