「悲しみの連鎖は続かない。自分の代で断ち切りたい」
モデルの吉川ひなの(43)が、8日に書き下ろしエッセイ『Dearママ』を発売。実母との複雑な関係や境遇、ふたをしてきた過去の傷を初めて告白した一冊、ということだが。
「宗教二世という複雑な家庭環境などを初めて明かしていますが、ひなのさんは前作の『わたしが幸せになるまで』でも前書きでたっぷり両親から金を無心されていた過去などを告白しています。今回の著書はその部分をさらに掘り下げたもので、タイトルのとおり母親との関係がテーマとなっています」(出版関係者、以下同)
独特の子育てが“ある意味で宗教みたい”
著書によると、宗教の関係で誕生日を祝ってもらったこともなく、輸血もできなかったとあるが、そんな中SNSではあることが話題になっている。
「ひなのさんは'11年9月に一般男性と再婚し、3人の子どもとハワイで生活しています。その子育てが独特で“ひなのちゃんの育児が、ある意味で宗教みたい”という意見が飛び交うように」
吉川のインスタグラムには“ヴィーガン”や“オーガニック”、“自然”などのキーワードが並ぶ。
'20年には「肉食をやめた」と告白。環境問題をめぐっての決断だというがその“意識の高さ”が子どもの成長に影響を及ぼすのでは、とかねて心配されていたのだ。
「ひなのさんは自身を“ナチュラリスト”と称してあらゆることを禁止しています」
根拠のない民間療法にも手を出して…
吉川のインスタグラムやブログによると、お菓子やスイーツ、肉食、シャンプーなどの既製品、薬などを敵視し、子どもたちにも禁じている様子がうかがえる。
「それが原因で近所とトラブルになったことも明かしています。誕生日会などで100%オーガニックとされるお菓子であっても娘には絶対に食べさせなかったことでママ友から変わり者扱いを受けたとウェブメディアのインタビューで語っていて、そのころからファンたちから心配の声があがっていました。
決定的になったのは、'19年6月。熱が出た子どもの頭をキャベツで冷やす様子を投稿しました。“キャベツ湿布”といって頭にキャベツをのせる根拠のない民間療法であることから“子どもがかわいそうだよ”などと批判の声を浴びたんです」
実際にキャベツ湿布に効果はあるのだろうか。小児科専門医は、
「医学的根拠はない」
ときっぱりと否定。さらに、
「乳児へ行った場合、感染症のリスクもある」
と見解を示している。
ほかにも“洗わない育児”として娘と息子をその名のとおり洗わない、とブログで明かしている。
「石けんなどで洗わない育児自体はご自由にと思いますが、え?と思ったのは、ひなのさん本人はシャンプーを使うようにしたとのこと。夫が“シャンプーの匂いが好き”と言ったからと前作の著書で明かしていますが自分だけは洗うってどうなの?というツッコミが殺到しました」(美容皮膚科医)
'16年にイタリアでは子どもに無謀で危険な食生活を強いるヴィーガンの親たちを起訴できる法案が提出された。成長期の子どもにとってタンパク質の不足は、欠かせないエネルギーの欠落にもつながる。
独自の育児もいいが、時には人の声に耳を傾けるべきかもしれない。