《推しに自分達のファンがマナー悪くてごめんって頭下げさせる気か?音漏れ参戦=乞食行為だからな?》
今年5月から7月にかけて初の4大ドームツアーを敢行中の超人気グループ・Snow Man。6月10日から12日にかけては、東京ドーム初単独公演を開催し、1公演につき5万5000人を動員。ライブ自体は大成功を収めたが、会場周辺での一部ファンのマナーが物議を醸している。
Snow Manの一部ファンが『音漏れ参戦』で迷惑行為
「現地にいた人の報告では約200人ほどの人がいたそうです。あくまで一部なのですが、ライブに落選しチケットを持たずに会場周辺で“音漏れ参戦”していたファンがいたみたいですね。
東京ドームは屋根があり密閉されていますが、場外に漏れる音を目当てに会場周辺に集まって、場内にいる観客と同じように拍手したり、ペンライトを振っていたとか。中には悲鳴をあげたり、ドームの外壁に張り付いて音を聞き取ろうとしているファンもいたようです。どの位置が音を聞きやすいかの情報共有ツイートもありました。
そうしたことがマナー違反や迷惑行為にあたるとは思わず、SNS上で堂々と『音漏れ参戦しました!』と投稿しているファンも沢山いたという……」(スポーツ紙記者)
Twitter上ではライブ当日、『音漏れ参戦』表明ツイートだけでなく、現地の様子を伝える『音漏れ参戦レポート』の投稿もあり、『音漏れ参戦』がトレンド入りした。『音漏れ参戦レポート』では、自分たちの大拍手や歓声がドーム内にいるメンバーに届けと願うファンもいた。
これにはマナーを守り現地には行かなかったファンから、
《音漏れ参戦してる人自体キモいしそれをツイートしてトレンド入りさせてるのもっとキモイ。メンバーに届けじゃないのよ》
《音漏れ参戦って焼肉屋のダクトの前でご飯食べてるやつみたいでウケる。そこまで人間辞めたくない》
《音漏れ参戦がトレンドに入ってるんだけど……推しを東京ドーム出禁にしたくないなら辞めたほうがいいよ……ツアー丸ごとなくなるよ?》
《会場入れなくて悲しい気持ちはわかるけど大好きなグループにも一般の方にも迷惑掛けてること分からないのかな……》
と批判の声があがった。また、『音漏れ参戦』という言葉自体が行為を助長しているとして、「音漏れ乞食」と呼ぶべきだとの声も出ている。
東京ドーム出禁の可能性も、求められるファンマナー
東京ドームは東京の中でも都心部に位置し、通勤通学や、ドーム周辺の複合施設利用のために多くの人々が行きかう。そこにチケットを持たないファンまでが押し寄せ、長時間にわたり留まったり、ましてや盛り上がったりするのは迷惑行為以外のなにものでもないだろう。
実際に通勤でドーム近くの駅を使用している人からは、
《ただでさえ東京ドーム公演ってキャパ大きいから終わり時間と退勤時間が被るとうわってなるのに音漏れ参戦勢も増えたらガチ迷惑……明日絶対早く退勤しなきゃ……仕事とか日常でそこの駅使ってる人の気持ち考えてくれ、マジで》
《昨日東京ドーム行ったけどジャニーズのライブ入れない人たちがめっちゃいて通行の邪魔だった》
という声があがっている。
ジャニーズではかつて、嵐が国立競技場でライブを開催した際、音漏れ目当てに集まったファンの迷惑行為で近隣住民とトラブルになったことが報じられた。また、Hey!Say!JUMPのライブを巡っては、ファンがメンバーを追いかけ公共交通機関や一般客に迷惑をかけたとして、デビュー以来続けてきたアリーナツアーが13年目に丸ごと中止になったこともある。
さらに、実際にドームを出禁になったアーティストがいると話すのは大手レコード会社関係者だ。
「場内のファンが一斉にジャンプするなどして震度3クラスの揺れを起こした複数のアーテイストが、過去に東京ドームや京セラドームを出禁になったことがあります。ドーム側から公式に発表はなくても、アーテイスト自身が『出禁になっている』と明かし判明しました。
また女性アイドルグループの東京ドーム公演でも、会場周辺で歓声をあげたファン達が、警備員に『もう東京ドームでライブできなくなってしまいますよ!』と注意されたことがあります。それが原因かは不明ですが、その後数年東京ドーム公演が開催されなかった例もあります。
安室奈美恵さんのラストツアーのように、静かに整列することを条件に“音漏れ参戦”を警備員から容認されたケースもあるようなので、ファンの“民度”が試されているのかもしれません」
東京ドームの公式サイトでは、禁止行為の一部として以下が記載されている。
・所有する券面に記載されている場所以外での観覧、空き指定席への移動等
・場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為
・主催者、東京ドームが、催事進行・施設管理運営の妨げとなる、危険である、または、他のお客様に迷惑を及ぼすと判断する行為
今回の一件だけでSnow Manが即東京ドームを出禁になるということはないだろうが、一部ファンによる『音漏れ参戦』は誇れる行為ではない。大切な“推し”のためにも、ファンには自制心が求められる。