今年5月、日本一食べたくなるオムライス決定戦『オムライススタジアム2023』が開催された。大会を制したのは愛知県岡崎市の人気店『とろ~り卵のオムライス さん太』。審査員が“飲める”と絶賛したメニューが『ぱっかーんオムライス』だ。考案し、その名を世に広めたのは同店の神谷シェフ。
ぱっかーんオムライスの由縁
いまや“ぱっかーん系”というジャンルも確立されている。オムレツをライスの上でぱかっとカットし、流れ出るフワとろ卵とライスのハーモニーを楽しむものだ。
「ぱっかーん系オムライスはなんといっても躍動感が魅力ですよね。提供後にオムレツを切ったり、卵が流れる動きを眺めたりする楽しさもある。SNSでもショート動画が全盛の今の時代にピッタリのスタイルなのだと思います」
こう教えてくれたのは“年間100軒、計250軒のオムライスを食べた”インスタグラマーのIKElogさん。27歳の好青年だ。
「ぱっかーんスタイルは以前からありましたが、さん太さんの名づけセンスが秀逸であっというまに浸透しました。こちらのお店はカマンベールを挟んだスタイルと、迫力の動画も話題に。SNS総フォロワー数は470万人超えで、大会中に料理家・リュウジさんも絶賛したことから、その味わいもお墨付きです。ボクもぜひ一度訪ねてみたいお店ですね!」(IKElogさん、以下同)
先日も、自身のオムライスオフ会でぱっかーん系オムライスを味わってきたという。というか、オムライスオフ会ってナニ?
「ボクのインスタのフォロワーさんたちとのオフ会です。といっても大掛かりなものでなく、少人数でひっそりと集まって注目のオムライスを食べ、情報交換などをしているんですよ」
まさに真正オムライス男子! 先日は、ぱっかーん系オムライスを食べにはるばる福岡まで行ったという。そのほとばしるオムライス愛は、一体どこから生まれたのだろうか。
「中学生のときに母親が、お弁当によくオムライスを作ってくれたんです。それ以来好きなんですよね~(笑)。そのせいか、ぱっかーん系のとろふわ卵よりは、薄めの卵焼きでケチャップライスを巻いた王道系が実は好きです。昔ながらの洋食屋さんや純喫茶などに置いていることが多いですよ!」
オムライス男子注目の町中華系
自身は昔ながらの王道オムライスを愛するが、流行スタイルの研究に余念がないIKElogさん。最近、注目なのはどんなオムライス?
「町中華系ですね。映えるとかではないですが、ライスにチャーシューが入っていたり、少し中華風のアレンジがあって面白いですよ!」
地元で“町中華のオムライス”を再発見するのも楽しいかもしれない。
今回はぱっかーん系オムライス特集ということで、東京で行けるIKElogさんオススメぱっかーん系の名店『Franky&Trinity』(東京)、パフォーマンスが素敵な老舗店『ザ・洋食屋・キチキチ』(京都)も教わった。
その他の“ぱっかーん系”“王道系”“町中華系”の名店が連なるIKElogさんのインスタもぜひチェックを! まだまだ奥が深そうなオムライス沼。この夏、アナタもハマってみては?
お話を伺ったのは…IKElogさん
オムライス愛好家。“オムライスをこよなく愛する一般人”の27歳男子。年間100軒計250軒のオムライスを味わう。月1回程度開催する“オムライスオフ会”の参加希望者はインスタのフォローを@ike_log
オムライス男子絶賛!ぱっかーん系の名店
年間100軒、計250軒のオムライスを食べたインスタグラマーのIKElogさんも絶賛したお店をご紹介!
審査員絶賛の優勝店!これが“飲めるオムライス”『はんばーぐとおむらいすの店 さん太』
きなこと海藻を食べて育った岡崎卵を使用。試作2千回の末に完成した神谷シェフの超絶技巧が詰まった逸品。「オムライス専用フライパンの販売も始めました。ご自宅でおいしく作ってみて!」(神谷シェフ)
IKElogさんイチオシ!絶品・ぱっかーん系の名店『Franky&Trinity』
ケチャップの文字は「Franky」。このビジュアルのよさもファンの多さの理由! 名前の由来は“オムレツがイルカに見える”ことから。行列店だが「月曜と雨の日が狙い目です」(店主)とこっそり教えてくれた。
創業45年の老舗!芸術的パフォーマンスは必見『ザ・洋食屋・キチキチ』
店主・幸村元吉氏がオムライスを作る動画がSNSを席巻した有名店。いまや世界的な人気店であり、そのパフォーマンスを見に外国人観光客も数多く訪れる。「45周年の今年はもっと世界にアピールしていきますよ!」(店主)
※メニューの価格は2023年6月現在のものです