ハートの『猪目窓』でお約束のポーズ!(撮影/山田智絵)

「今の季節は“お茶の京都”が最高!雨に濡れた茶畑も素敵なんですよ~」

新茶の季節です!

 そう教えてくれたのは、テレビでも大活躍のカリスマ添乗員で京都府文化観光大使の平田進也さん。“お茶の京都、なんじゃそれ?”東京生まれ・東京育ちのアラフィフ記者には、聞いたことがない言葉だった。

「お茶といえばモチロン京都でっしゃろ? 日本茶は京都南部・山城地域一帯が発祥といわれています。そのエリアの呼び名ですね」

 おお、そういえば宇治抹茶なども有名だ。関東だとついつい“お茶といえば静岡”的なイメージが……(失礼)。

「京都府は広い。古都・京都市以外のイメージが強いですが、ほかのエリアも面白いんですよ! お茶の京都以外にも“海の京都”“森の京都”“竹の里・乙訓”というエリア分けがあって、それぞれの魅力を打ち出しているんです

 なるほど~。今は新茶の時期。つまり、おいしいお茶が味わえる季節なんですね!

「その通り! 新茶の魅力はスイーツや料理はもちろん、景観が素晴らしいんです。まずはチャチャッと“お茶の京都”においでやす~」

 この時期こそ楽しいお茶の京都? ぜひ行ってみたいし、見てみたい! 取材班は即座に新幹線に乗り込んだ。

 今回の師匠・平田さんと待ち合わせたのは京都駅。あいにくの雨模様だったが“雨でも楽しい”が旅のテーマ。雨もどんと来いだ!

 そこから車に乗り込み、一路、“茶畑に一番近い道の駅”『お茶のお京都 みなみやましろ村』へ……。その素敵なネーミング通り、到着するとホントに目の前に茶畑が! この南山城村は宇治茶の一大産地。京都産のお茶の3割を生産しているという。

『道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村』(撮影/山田智絵)

抹茶スイーツは必食! 濃厚な抹茶味が楽しむべし

「ここにきたら抹茶スイーツは必食どすえ♪」

 と、イートインコーナーで抹茶ソフトを手にする平田さん。

「抹茶ソフトは必食どすえ」(撮影/山田智絵)

 コチラの道の駅、ブレンドでなく単一農家単一茶種の特産品『村茶』を贅沢に使用したスイーツが人気だという。とくに濃厚な抹茶味が楽しめる『むらちゃプリン』『むらちゃパウンド』はお土産人気のツートップだそう。

プリンとパウンドケーキはお土産人気のツートップ!濃厚な抹茶味がクセになる〜(撮影/山田智絵)

 ほかにも食堂『つちのうぶ』で頼める茶そばや、ほうじ茶で炊いた茶めし、茶粥など魅惑のお茶グルメの数々もぜひトライしていただきたい。

お茶づくし御膳1600円、にしんそば単品1200円。このほか、ほうじ茶で炊いた茶めしや茶粥も絶品だ(撮影/山田智絵)

 季節の新茶や特産品のしいたけを買いこみ、ホクホクと次なる目的地『正寿院』へ。おお、ここはかの有名なハート形の窓のお寺ではないか。

“緑茶発祥の地”『正寿院』にあるハートの窓(撮影/山田智絵)

窓の形は日本伝統文様のひとつで“猪目窓”といいます。こちらの客殿は160枚の天井画も人気。人のいないタイミングなら、ぜひ寝転がって眺めてみてくださいね」(住職・久野村観光さん)

人がいなければ寝転がって天井を眺めてもヨシ!(撮影/山田智絵)

 猪目窓から新緑が、上を見ればカラフルな天井画が目に鮮やかだ。今年も6/1から9/18まで風鈴まつりが開催される。海外からもたくさんの参拝客が訪れるワールドワイドな映えスポットは、ぜひ訪れてみよう。

 ちなみにこちらへのアクセスは京都・京阪バスの『宇治茶バス』(土曜・休日ダイヤ限定)が便利。猪目窓をモチーフにしたラッピングバスは、乗り物マニア垂涎のデザインだ。

猪目窓や金の茶室の内装が楽しい宇治茶バス!

 すこし寿命が延びたような気持になり、小腹が減ってきた。お次はなんと“京都府景観資産第一号”が楽しめるカフェだって!

極上の抹茶スイーツを楽しめるカフェ

「京都一のお茶どころ、和束町の『石寺の茶畑』を眺めつつ、極上の抹茶スイーツがいただける『dan dan cafe(ダンダンカフェ)』がすごいんです!」(平田さん)

 着いてビックリ、見渡す限りの茶畑! 山ごと茶畑なんて見たことない。しかも窓から見える茶畑のお茶が店内で買えちゃうとは……。

雨が降っても美しい茶畑を目に焼き付けて!(撮影/山田智絵)

「抹茶アイスやクッキーが載った期間限定の『茶畑パフェ』が人気です。今日は雨なので空いていますが……」(ダンダンカフェ・竹谷店長)

ダンダンカフェの絶品スイーツ!一面に広がる茶畑を見ながら召し上がれ(撮影/山田智絵)

 晴れの日には長い行列もできる人気店だそう。地元の人に聞くところ“何を食べてもおいしくて、観光客も地元の人も多いお店”とのこと。この絶景に絶品料理ときたら行列覚悟で全然OKです! 

 抹茶スイーツと絶景の茶畑を堪能した取材班が最後に訪れたのは、宇治川沿いの茶室『対鳳庵』だった。趣深い建物が格式高そうでなんだか緊張する~。

お点前体験をする平田進也さん(撮影/山田智絵)

「こちらは宇治市の市営茶室。平等院鳳凰堂に相対するので対鳳庵という名がついたようですよ」(平田さん)

 こちらでは薄茶と季節のお菓子(1000円)のメニューを楽しめる。予約をすれば、お点前体験(2400円)もできてしまうという穴場的スポットだそうだ。スイーツや料理、景観を楽しんだうえ、お茶席まで体験できるとは……お茶の京都、おそるべし!

本格的茶室で薄茶は季節のお菓子がついて1000円とお値打ち(撮影/山田智絵)

 まだまだ知らない奥深い京都……平田師匠、今後もよろしくどうぞ教えてくださいませ~!

問い合わせ先……
●『道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村』 京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102. TEL:0743-93-1392 https://michinoeki.kyoto.jp/

●『正寿院』京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149  TEL:0774-88-3601 http://shoujuin.boo.jp/

●ダンダンカフェ 京都府相楽郡和束町石寺東谷1-1 TEL:0774-66-1185

●宇治市営茶室『対鳳庵』 京都府宇治市宇治塔川1-5 TEL:0774-23-3334(宇治市観光センター)https://www.city.uji.kyoto.jp/site/uji-kankou/7035.html

 

“緑茶発祥の地”『正寿院』にあるハートの窓(撮影/山田智絵)

 

ダンダンカフェの絶品スイーツ!一面の茶畑を見ながら食べられる(撮影/山田智絵)

 

雨が降っても美しい茶畑を目に焼き付けて!(撮影/山田智絵)

 

人がいなければ寝転がって天井を眺めてもヨシ!(撮影/山田智絵)

 

ハートの『猪目窓』でお約束のポーズ!(撮影/山田智絵)

 

お茶づくし御膳1600円、にしんそば単品1200円。このほか、ほうじ茶で炊いた茶めしや茶粥も絶品だ(撮影/山田智絵)

 

プリンとパウンドケーキはお土産人気のツートップ!濃厚な抹茶味がクセになる〜(撮影/山田智絵)

 

『道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村』(撮影/山田智絵)

 

「抹茶ソフトは必食どすえ」(撮影/山田智絵)

 

お点前体験をする平田進也さん(撮影/山田智絵)